ソードアート・オンライン『疾風の狂戦士』   作:神滅

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オレンジ

 変わらず。前線の少し後ろでゴブリンを倒す。

「この調子なら大丈夫ですね」

「安心できないがな」

 俺はオレンジが来るとしたら、この場所だと確信している。

 なぜなら、ヒースクリフのいるKoBやボスなどのドロップを多く持っている聖竜連合。

 比べれば風林火山たちを相手にしたほうが良い。

 なら、当然ここに来る。

「師匠は心配しすぎですよ」

 近づいてきたスラルと同時に何かが風を切りこちらに近づく音を聞き取った。

「きやがった…」

 飛んでくるナイフを剣で叩き落す。

「スラル、前線にオレンジの存在を伝えるんだ」

「はぃ」

「さて、出て来いよオレンジ。死にたければな」

 叫んだ瞬間、町のほうから3名の足音が迫ってくる。

 3人が色んな行動をして惑わされるが耳を頼りに攻撃を避ける。

「速いな、お前ら前線を叩け、遅い奴がいても勝てない」

 1人が言うと部下たちは前線に向かう。

「行かせません」

 刀を抜いたスラルが2人をとめた。

 少し、意識が後ろに行った。その瞬間を敵は逃さない。

 両手で持った両手剣を突進しながら横に振る。

 普通なら余裕で両手剣なんて避けられる。目を閉じたって余裕だ。

 だが、目の前のこいつは違った。移動速度、攻撃速度が速い。両手剣とは思えない速さだ。

 間一髪のとこで避けた。剣風がうるさい。

「良く避けたな、なかなかの速さだ」

 一振りをして、追撃はせず。どんな状況にも対応できる体勢にする。

「次はどうかな」

 まるで、俺の実力を試すように攻撃を仕掛けてくる。

 大きな両手剣から繰り出される素早い連撃。

 剣を盾にして、ダメージを受けないようにするのがやっとだ。

「いいねぇ!俺より速いじゃないか」

 大声を上げて喜ぶ。スラルが気になるがこいつを抜くことができない。

「いい加減にしやがれ!」

 下から切り上げる。

「攻撃速度もなかなかだな」

 振り上げてる剣を横から蹴られ、剣を手放してしまった。

「っく!」

「その程度か!」

 蹴った足で踏み込んできて両手剣を上から振り下ろす。

 横に転がり攻撃を避ける。だらしなく、ぜぇぜぇと息切れする。

「もう、終わりか。避けることしかできない奴が」

 こんなに疲れてるのは、集中できていないからだ。

 スラルが不安で集中できていない。二つのことをするから、集中ができていない…。

 集中しろ…。目の前の敵に…。俺の周りの音だけを聞き取るんだ。

 だんだん、ゴブリンたちが戦ってる音がなくなっていく。

「来い。犯罪者(オレンジ)!」

 見なくても風の音が俺に教える。奴の攻撃は斜めに切り払う。

 アイテムウィンドから氷の剣を出し剣を受け流した。

「はぁぁ!」

 受け流した直後に切りかかる。

 敵は剣を捨てて後ろに下がる。

「一気に雰囲気が変わったな。面白い」

 両手剣を捨ててウィンドから片手剣を取り出した。

「おせぇよ」

 剣の柄を取る前に切りかかる。

「な!」

 奴の左腕を2度切り裂く。

 そして、後ろに大きく跳ぶ。

「スラル!」

 2人のオレンジと戦う彼女のもとに行く。

 スラルは二人を相手にしてHPが少しずつだが削られて残り6割ほどにきている。

「スラル、大丈夫か!?」

 一人を斬り、スラルの後ろに移動する。

「師匠がいるなら全然平気ですよ」

 ここからが反撃だ。

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