ソードアート・オンライン『疾風の狂戦士』   作:神滅

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 俺はその日から行動に出た。

 まず鍛冶屋の店長に会いに行く。

「店長。俺、人殺すかもしれないわ」

 店に入るなり言う。

「いつからお前は物騒になった。あと、殺気を抑えろ。敏感な奴が襲ってくるぞ」

「いや、あんたを殺すって事じゃない。それにかもしれないだ。一つ言いに来ただけだしな」

 店長が見せの奥から顔をだした。対面するのは久々である。

 ひげ面でやる気のなさそうな目をしたおっさんだ。

「良い目だ」

「殺人鬼の目の間違いだろ。いや、ゲーム世界で目は変わらないと言うべきか」

「そうだったな。もともと良い目をしていたのかもしれないな」

「グダ話をしに来たんじゃない。俺が人を殺したとき、武器は脅されて作ったとでも言ってくれよ」

「そこまでするとは、変わった。いや、そういうことか」

 店長は何かに気づいた様子で店の奥に消えていく。

「それじゃ、そういうことだ。長い付き合いだったな」

「明日は雨か。別れ行く者に餞別を贈ろうか」

 一本の剣が俺に向かって投げられた。町の中での攻撃が不可能なので俺に当たる前にシステムが作る見えない壁に当たり地面に落ちる。

「俺の業物だ。持って行け。帰ってこれたとしてもお前にやろう」

「悪いな。もらっていく」

 剣を拾い装備していた剣を入れ替えて持つ。

「取替えして来い」

 店長が小声でつぶやく。

「あぁ、奪ってくる」

 俺もつぶやき返して、店の扉を閉めた。

 

 

 始まりの町

 ここに軍の本部がある。

 昔、俺が所属していた軍に、こんな形で来るとは思わなかった。

 軍の本部の扉を開けると、チリンとベルがなった。近くに入た者がこちらを向く。

「疾風だ…」「疾風が帰ってきた!」

 俺が軍に戻ってきたと勘違いして大騒ぎをする。

 ちなみに疾風とは俺の呼ばれ方だ。風のように速い、と言ったとこだろう。

「大将はいるか?」

 俺は中に入っていく。

「クオン。軍に戻ってくるのか」

 俺の前にフークスが立ち俺は目の前まで行って立ち止まる。

「違う。俺はラースの居場所を知りたいだけだ」

 そういって、フークスの横を通って行った。

「騒がしいな。クオン」

 奥のほうから大将が出てきた。

「よぉ、久しいな。大将。突然だがなラース。てやつの居場所教えろ」

 俺はにらめつける様に言った。大将は「怖い怖い」とつぶやきながら笑った。

「お前も軍にいたのなら知っているだろ、仲間を売らない。これは軍の鉄の掟」

「俺は、その掟を崩す。俺は俺の大切な物を守るためなら、掟だろうが軍だろうが切り裂いてやる」

 軍を切り裂くという単語に周りが騒ぐ。

「静まれ!」

 大将の一喝で周りは騒ぐのをやめた。いきなり静かになる。

軍にいたときと同じでこいつの

統括力は恐ろしい。

「疾風とか呼ばれて天狗になったかクオン。軍を相手にするか」

「俺の大切な物を守る。だから、そのための唯一の情報だ。掟を破ってもらう」

 剣の柄に手を置く。

「クオン。落ち着け。何でそうなってんだよ」

「フークスね…。そうだ。いいことを思いついた。決闘しようぜ。2対1でも5対1でもいいぞ」

 俺は剣から手を離した。

「太っ腹だな。でも、俺たちに利益がない」

「俺が景品だ。俺が負けるようなことがあれば、ぼろ雑巾のように使ったっていいぞ」

「面白いことを言うようになったな。なぜそこまでする」

「弟子のためかもな」

 笑った。そこにいるすべての人が、

「いいだろう、その挑戦を受けよう。4隊長と俺が相手になる。といってやりたいが隊長全員を集めるのも苦労だ大体わかる。時間がないのだろう?俺とフークスの2人で相手しよう」

 そういって、大将は槍を持ち上げた。

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