ソードアート・オンライン『疾風の狂戦士』   作:神滅

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ラース

 その日の夕方ごろにラースの居場所へ案内をしてもらった。

 案内といってもどこにいるかを知らせてもらうだけでよかった。

「あいつだ。あの斧を担いだ奴がラースだ」

 そう、フークスは言うが斧を担いだ軍の奴が待ちの中に複数いた…。

「どいつだよ」

 イライラしながら聞いたら「悪い」と言った。

「あの銀髪で、先頭に立ってるあいつがラースだ」

 軍の連中の先頭に立ち斧を持っている銀髪。

 笑顔でほかの連中に話している。奴が手がかり…。

 睨み付けるように俺はラースを見た…。その顔を忘れないためにも…。

 

 

 

 夜、ラースは動いた。

(軍の連中といるのも楽じゃないな)

 ラースにとって軍と行動することは、人の中にまぎれて、目立たずにいるために軍の中にいる。ただそれだけのためである。

 町から出て森の中の目的地を目指す。

 途中でモンスターに遭遇するが倒せばモンスターの悲鳴が上がり目立ってしまう。

 森の中でプレイヤーに出会った。

「レッドか?」

 ラースに問われる。レッドとはレッドプレイヤー(犯罪者)であるかと聞いている。

「あぁ、レッドだ」

 ラースは隠すことなく言った。

「なら、通れ」

 そういってプレイヤーは道を空けた。

 ここの合言葉だ。この先に見られてはならない物がある。だから、合言葉まで使って厳重に警戒をしている。

「悪いな番をさせて」

 番をする条件として索敵スキルをMAXにしていること、としてる。

「あぁ、でもその分、夕方まで楽しませてもらっている」

 番をする分いろいろな利点がある。まぁ、そんなことはいいか。

「それじゃ、楽しんでくる」

 ラースは奥へと進んでいった。

 

 

 

 それから10分ほど後。

 クオンはプレイヤーにあった。

「レッドか?」

 番は合言葉を確認する。

「あぁ、レッドだ」

 クオンは当然のように言った。

 番はクオンに道を空ける。

「見ない顔だな」

 クオンが横を通る際に番をしていたプレイヤーが聞いた。

「普段は別のルートから来てるんだ」

「そうか、見張りは他にも3人いるからな」

「いつも、同じ顔の奴のとこを通っていたから1人だと思っていたが。3人だったとはな」

「名はなんていう?」

 信用されてないのか聞かれた。

「名はクオン。紹介者はラースだ」

 ほう、と呟き「通ってよし」といった。俺はそのまま奥に進む。

 

 

 

 番の者はメッセージを書く。

『タイトル:疑惑

本文:クオンと言う奴が通ったがラースが呼んだのか?』

 先ほど通った奴がどうにも信用できなくてメッセージを書く。

 だが、そのメッセージは相手に飛ばされることはない。

 番をしていたプレイヤーの肩に後ろから深く剣が刺さっていて、送信を押すことができなかった。

「がぁぁ!」

 番をしていた者は後ろを振り向く。

「いい勘してるな。そして、お前で番をしていた者がいなくなる」

 後ろには先ほど通ったはずのクオンというプレイヤーがいて、その言葉の意味を理解できなかった。いや、理解はできただろうがそれどころではない。自身の死の恐怖でいっぱいになる。

 剣に塗られていたのか麻痺毒に侵される。

 クオンというプレイヤーは麻痺毒に侵されている俺に拘束アイテムをつける。

 このアイテムは他プレイヤーであれば誰でも解くことができるが自身でとくことはできないアイテム。

 このアイテムが使われている間は何1つ行動できない。

「ど、どうやって…」

 素敵スキルで姿を消したのを確かめてからメッセージを書き始めたはずなのに

「俺の耳は地獄耳」

 そういって奴は奥へ今度こそ消えた。

 

 

 

 奥に進むと森の中に洞窟がありドアが作られていた。

「ここか」

 俺は下書きしていたメッセージをフークスに飛ばした。

 内容としては俺の場所に来いといったものだ。後は…。

「弟子を助けるか」

 木でできたドアの前まで来て、ドアを蹴り破った。

「何事だ!?」

 中には4人ほどのおっさんから青年までいた。その中にラースもいる。

 そして、4人に囲まれているのが…。

「し…。師匠」

 弱弱しい声でスラルが言った。元気だった面影はない。男性たちの玩具にされ下着以外何も身に着けずにいる弟子を見た。

「あぁ、ここがゲーム世界で良かったよ。現実だったら、お前らのようなやつはエッチなことに走るからな」

 扉の壊れた破片を踏みながら言う。

「来るな!こいつがどうなってもいいのか!」

 一人のおっさんがスラルの髪を掴んで剣を首に当てる。防具のないスラルが攻撃を受ければライフが満タンでも死ぬだろう。

 他の3名が俺に剣を向けて近づく。俺は動かない。

「師匠、私のことはいいから」

 スラルがなきながら言う。

「過去に言っただろ。オレンジギルド員に囲まれていた。あの時に、『俺は目の前で救える者を救う』てな」

 そう、あれはまだ20階層の終盤だった時…。




オリアイテム:拘束アイテム(名前未定)
 プレイヤーを拘束するためのアイテム。良く、犯罪プレイヤーを捕まえるときに使われる。HPが少なければ少ないほど拘束されるのが早くなる。拘束されると行動が一切出来なくなる。
 解除方法としては攻撃を受ける(この場合HPは減らない)他のプレイヤーに助けてもらう。1時間の経過がある。
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