Fate/nolifeking 〜正義を目指す者〜 作:Fateアーカード
やっと書けました!1話です!
Fate/GO無課金で頑張って貯めた石突っ込んだけど桜セイバー出ませんでした。
師匠くるまでもう絶対ガチャひかねーぞ!
…たぶん笑
人には誰しも忘れられない記憶や光景があるだろう。
地獄を見た。
全てを焼き尽くす炎、止むことのない助けを求める声。
地獄を見た。
自分にはどうすることもできず、目の前で多くの命が朽ちていく。
地獄を見た。
暗黒の空、降り続ける雨。
何十分 何時間と歩き続け遂に倒れる。
体に力は入らず、目の前すらも満足に写し出すことはできない。
徐々に視界に闇が迫る。
動かないはずの体に力を込め、空に向かって手を上げる。
あぁ…死ぬ…の…か
静かにまぶたを閉じる。上げた手を再び地に落そうとした瞬間
「生きてる…!!生きてる!生きてる!!」
力強くその手を掴まれる。
閉じたまぶたを開くと、そこには目に涙を浮かべ何かに祈るように感謝する、一人の男の姿があった。
「ありがとう…見つけられてよかった…一人でも助けられて…救われた。」
その顔があまりにも嬉しそうだったから、まるで救われたのは俺ではなく、男のほうだと思ったほどだ。
地獄を見た。
そして、その地獄の中で俺は、
一つの光を掴んだ。
「ー輩。 先輩。」
声がする、誰かが俺を呼んでいる。
まだ閉じていたいまぶたをゆっくりと開ける。
「あ、先輩目が覚めましたか?」
そう言って優しく微笑んだのは
おれの友達の妹であり後輩の間桐 桜だ。
「悪い…またここで寝ちまったみたいだ。すぐ朝飯の支度をするよ。」
気だるそうに体を起こす赤髪短髪の少年、衛宮士郎は申し訳なさそうに謝る。
「ふふ、もう私がやっちゃいましたよ。先輩はゆっくりでいいですから後で居間に来てくださいね。」
桜は優しい笑顔で、そのまま居間に戻っていった。
最近はどうも桜に任せっきりになってしまってる、今日は桜、家の方に帰るって言ってたけ?なら明日だな、明日の夕飯は俺が気合を入れて作るか。
「よし!」
そうと決まれば学校帰りに早速買い出しだ、っとその前に、まずは桜の朝飯で腹ごしらえだな。
俺も着替えるため、さっきまでねぐらにしていた倉庫を後にした。
「ふがふがふが!」
着替えを済ませ居間の襖を開けて、一番に目に飛び込んできたのは桜の朝飯を凄まじい勢いで食す虎だった。
「まったく…そんなにかきこむと体に悪いぞ?藤ねぇ。」
朝飯をかっくらう虎に注意する。
「ふぁいひょーぶ〜。」
虎は全く聞く耳を持たず次々と桜の朝飯を口に放り込む。
「はぁ〜、まったく藤ねぇには困ったもんだ。」
そう朝から俺を悩ませているこの虎こそ、俺の親代わりであり姉のような存在、藤村 大河こと藤ねぇである。
「ふぅーー!ごちそうさまーー!」
空腹を満たせたのか、まんべんの笑みで合掌する藤ねぇ。
「おっと!こうしちゃいられない!今日は朝から職員会議なのよ!んじゃ!桜ちゃん!士郎!またあとでねー!」
虎はバタバタと急ぎ足で家を後にした。
さて、俺もモタモタしてられない。
今日は、生徒会長 柳洞一成に生徒会の物品の修理と点検を任されてたんだ。
洗い物を桜と片付けたあと屋敷の戸締りをして、桜と一緒に学校に向かう。
「そう言えば、最近部活の調子はどうなんだ?桜。」
「ふふ、みんな今度の大会に向けてすごく頑張ってますよ。」
何気無い会話交わしながら、目的地の学校に到着する。
「それじゃあ私はここで、先輩またあとで。」
柔らかい笑顔を見せながら、桜は弓道場の方へ歩いて行った。
俺も一成のいる生徒会室に向けて歩き出す。
早朝なだけあって、人通りは全くない。
いるとすれば、余程の早起きか桜みたいに部活の朝練がある生徒だけだろうな。
「こんな朝早くからすまんな衛宮。見て欲しいのはこれだ。」
生徒会室に入ると、一成が古いストーブをかついで持ってくる。
結構使い込んであるな。
「どうだろう衛宮?見ての通り随分と古い。長年この生徒会室の冬を支えて来たのだが、この度天寿をまっとうされた。」
「いや、まだまだ天寿をまっとうするには速そうだ。」
寺育ちで独特の言い回しをする一成に合わせて、ストーブの状態を伝える。
「おぉ、本当か?」
「あぁ、ちょっとデリケートな作業になるから、外で待っててくれないか?」
「うむ、衛宮の邪魔はせんよ、頼んだぞ。」
まだ使えるとわかって嬉しいのかニコニコしながら、一成は生徒会室を後にした。
「さて…と、」
ストーブに手をかざし、意識を集中するーー
「ーートレース、ーーーオン。」
ストーブのすべての構成を解明し、把握する。
「なんだ、ここが壊れてたのか。これなら直ぐに直せそうだ。」
手際良くストーブの修理を終え、一成を呼ぼうとした時
「むむ!と!遠坂!」
一成の声が聞こえた。
ん?どうしたんだ一成のやつ。
「おーい 一成、修理終わったぞ。」
ドアを開けると、そこには制服の上に紅いコートを羽織り、長い黒髪を二つ結びにした。少女が立っていた。
見るからに綺麗で整った顔、この学校にいる生徒ならその名を知らない筈がない、生徒達の憧れの的
遠坂 凛
なるほど一成は、遠坂と話していたのか。
「おお!もう修理が終わったのか、流石だな衛宮。さぁ、次の場所に行こう。このペースなら朝の内に終わりそうだ。」
そう言ってスタスタと歩き出す一成。
遠坂もそれを見て自分の教室に歩き出す
「あぁそうだ」
遠坂が振り返る。
「朝早いんだな遠坂。」
一瞬キョトンとされたが、挨拶はしとかないとな。
俺はそのまま一成を追いかけた。
一成の言った通り、朝の時間だけで全ての物品の点検が終わった。
今日もこれといって目新しい事はなく、一時限目の藤ねぇの英語の授業に、一波乱あった事以外は何事もなく学校での一日を終えた。
どこの高校もそうだと思うが、放課後は部活に行くもの、街に繰り出すものでまた違った賑わいを見せる。
帰り際桜の所属する弓道部の様子を見ようと弓道場に向かったが、あいにく今日は休みらしく弓道場はガラガラであった。
「あちゃ〜桜にちゃんと聞いとけばよかったな。」
来た道を引き返し帰ろとしたとき、
「あれ?衛宮じゃんなにしてんのさ、こんなところで?」
振り返るとそこには女子生徒に囲まれた、俺の中学の頃からの友人で桜の兄貴である間桐 慎二がいた。
「慎二か、弓道部の様子を見にきたんだけど休みだってしらなかったんだよな。」
「あぁ、なるほどね本当衛宮はマヌケだよね。そうだ、せっかく足を運んで貰ったんだ、弓道場の掃除でもしてくれないかい?どうせ暇だろ?おまえ。」
「ん?あぁ、別に構わないぞ。」
そう答えると
慎二は「じゃ、よろしく。」とそのまま女子達と弓道場をあとにした。弓道場に入ると結構な感じで汚れていて驚いてしまった。ゲガを理由に引退して以来、ここに立ち入ったことはなかったからか、とても懐かしく感じる。
「さぁて今日どうせ俺一人だし夕飯の支度をする必要もないからな、気合い入れて掃除するか!」
腕をまくり早速掃除に取り掛かった。
「ーっし!」
どれくらい時間が経ったのだろう。
辺りは真っ暗で人っ子一人いない、時間をかけたおかげで弓道場はすっかり綺麗になっていた。
「さて…おれも帰るか。」
弓道場を後にしようとしたそのとき、
ーーィイン
いま、何か聞こえた。
ーーギィイン
間違いないこれは、鉄と鉄がぶつかり合うような音。
ガキィン!
校庭の方からだ、その瞬間俺の体は音の正体を突き止める為に走り出していた。
ギィイン!ガキィン!!
校舎に着くと目に飛び込んで来たのは、理解不能な映像だった。
紅い槍を持った青い槍兵と美しい金髪を束ねた蒼銀の騎士が激しい攻防を繰り広げている。
驚くことに、なんとその蒼銀の騎士は武器となるようなものを持たず…いやその表現は正しくない、見えない何かを振るい青い槍兵と打ち合っている。
ギギィイン!!
蒼銀の騎士の見えなに何かに吹き飛ばされ、後退する青い槍兵。
「卑怯者め!自らの武器を隠すとは何事か!!」
青い槍兵が唸る
槍を構えたまま、距離を詰めようとしない、当然だ相手の武器が何かわからない以上無闇に突っ込むのは自殺行為だ。
「どうしたランサー?止まっていては槍兵の名が泣こう。そちらが来ないのなら、私からいくが。」
蒼銀の騎士が、攻めあぐねている槍兵に言い放つ。
どうやらあの槍兵はランサーと呼ばれているらしい。
「一つ聞かせろ、貴様の宝具…それは剣か?」
ランサーが問う。
「さぁどうだろうな、斧かもしれぬし槍かもしれぬ、ひょっとすれば弓ということもあるやもしれぬぞランサー。」
その答えに苛立ちを見せるランサー。
「ふん!ぬかせ!
あちらの騎士はセイバーと呼ばれていたらしく、二人の間にはとてつもない緊張感が漂っている。
「ついでにもう一つ聞いておくがよ、お互い初見だし、ここいらで分けってことにしねぇか?」
「断る、貴方はここで倒れろランサー。」
ランサーの申し出をキッパリと断るセイバー。
「そうかよ」
その瞬間ランサーの体から凄まじい程の殺気があふれ出た。
手に持つ槍は紅く輝き出す。
「こっちは元々様子見が目的だったんだがな。」
ーーあれはやばい。
槍の輝きが最高潮に達する。
「その心臓!!貰い受ける!!!!」
ーーここを離れなければ
ランサーの殺気に気圧され後退りする。
それが失敗だった。
「だれだ!!」
やばい!見つかった!
体は考えるより先に動き出していた。
「ハァハァ…なんなんだよ…アレ…」
校舎に逃げ込む、そのまま階段を駆け登り二階に上がる。
二階の廊下を駆け抜けようとした時、背後からの凄まじい殺気に尻餅をつく。
「うわぁぁぁ!」
我ながら情けない声を上げる。
「ハァ…ハァハァ…い…いない?逃げきったのか…?」
安堵し胸を撫で下ろす。
ーーーだが
「よう、随分遠くまで走ったじゃねぇか。」
ズブリと言う音と共に、目の前には俺の心臓を貫いたランサーがいた。
「ーーガハッ!」
口から大量に吐血する。
不思議と痛みはない、そのまま倒れこむ。
「運が悪かったな坊主。ま、見られたからには死んでくれや。」
ランサーはそう言って消え去った。
意識は徐々に遠くなっていく、視界も霞んでいく、そうまるであの日のようだと思った、あの日みた地獄のようだと。
「嘘でしょ…なんでよりによってあんたなの…あの子に会わせる顔がないじゃない!」
だれかの声がする。
「いいや…まだよ…まだ……手はある。」
だれだったけなこの声、思い出せない。
そしてそのまま、俺の意識は闇に落ちていったーーー。
目が覚めて直ぐに驚いたのは、まだ自分が生きている事、確かにランサーに貫かれた筈の左胸の傷がふさがっていた事、そして見た事ない宝石が目の前に落ちていた事だった。
宝石をポケットに突っ込み、吐きそうな体を起こし、フラフラの足取りで屋敷に帰った。
屋敷の居間に倒れこみ、頭の中を整理する。
ランサーと呼ばれる槍兵とセイバーと呼ばれる騎士、あの二人は何者だったのだろうか。
考えれば考えるほどわからない。
「いったい…何が起こってるんだ。」
あの二人の闘いは、およそ人の域を超えた凄まじいものであった、だがそんな激しい闘いの最中おれはセイバーに見惚れてしまった。
金髪の髪を束ね闘うその少女が、その…余りにも綺麗で美しかったから。
シャリンシャリン! シャリンシャリン!
バッと体を起き上がらせる、この音はこの屋敷に張ってある結界の警報音。
現状、敵として考えられるのは一人しかいない
「ランサーだ…」
俺を仕留める為に追ってきたんだ。
「!!!」
頭上から殺気を感じ横に跳ぶ。
さっきまでいた場所は、上から現れたランサーによって串刺しにされていた。
「あーあ見えていれば痛かろうと、俺なりの配慮だったんだが。」
近くにあった未開封の棒状となっている、カレンダーを掴み構える。
「一日に同じ人間を二度殺す事になるとはね、いつになろうと人の世は血生臭いという事か。」
不敵な笑みを浮かべ槍を構えるランサー、俺はこいつには勝てない、でもこんなところで死ぬわけにはいかない!
「ーーートレース」
「ーーオン」
強化の魔術を使いカレンダーを強化する、成功する確率は極めて低いが、この土壇場での強化は成功に終わった。
「今度こそ迷うなよ坊主。」
ランサーが槍を突き出す
俺はそれをギリギリでいなすがそれでも左腕を軽く突かれてしまう。
「ぐっ!!」
「ほう…変わった芸風だな。なるほどおまえも魔術師か、こりぁ少しは楽しめそうだ。」
ランサーが槍をまた突き出す、それを今度は交わしランサーに打ち込む。
ガキィン!!
だが甘かった、ランサーは直ぐに槍を引き戻し、俺の一撃を防ぎ、俺の持っていたカレンダーに槍を素早くぶつけ、そのまま屋敷の庭に吹き飛ばした。
「ぐあぁぁぁ!!」
全身に激痛が走る。
ランサーが庭に降り立つ。
「たっくよぉ、機会をくれてやったってのに無駄な真似しやがって。」
今の一撃で強化したカレンダーは折れ曲がり使い物にならない、武器になるものを探すため俺は庭の蔵に逃げ込む。
ランサーは直ぐに追ってきた、おれの無防備な背中に槍を突き出す、だがおれもそれを予知し、蔵にあった鉄の板を、強化して盾に使う。
バギィン!!
盾が砕け散る。
「詰みだ、今のは割と驚かされたぜ、坊主。」
俺にはもう武器になるものは何もない、目の前には絶対的な死、ふざけるなこんなとこで…こんなとこで…
「じゃあな、もしかしたらおまえが七人目だったのかもな。」
ランサーが槍を振り上げ、
「ふざけるな…!!助けてもらったんだ!!助けてもらったからには、簡単には死ねない!!」
「おれは生きて義務を果たさなければいけないのに死んでは義務が果たせない…!」
「こんなところで……意味も無く…平気で人を殺す!!お前みたいなやつに!!!殺される訳にはいかないんだぁ!!!!」
ランサーが槍を振り下ろす。
だが次の瞬間、まばゆい光が蔵を照らし、何かがランサーに向かって突っ込んでくる。
「バカな!!七人目のサーヴァントだと!?」
そしてその何かに吹き飛ばされるランサー。
なんだ…なんなんだ。
思考が追いつかない、目の前には真紅のコートに身を包み、闇のように黒い長髪の男が立っていた。
「…なるほどな、ここが冬木か…クククこの私の新たなる闘争の場。」
その男はそう言って振り返りこちらを向く。
全てを見透かしたような鋭くそして嘲るような目でこちらを一瞥し膝を屈する。
「サーヴァント ガンナー召喚に応じ参上した…さぁ…
月明かりに照らされた真紅のコートは、まるで血のように紅く輝きを放っていた。
どうでしたでしょうか?長くなってすみません!
アーカードのクラスをどうしようかと迷ったのですがこれからの話の展開上ガンナーというイレギュラークラスでの召喚という形にしました。
年末に近づき忙しくなってきたので次話投稿はいつになるかわかりませんが完結に向けて頑張って行きます。