Fate/nolifeking 〜正義を目指す者〜   作:Fateアーカード

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更新遅くなって本当すんません!!
そして遅くなりましたあけましておめでとうございます!
今更なんですが只今ストライクザブラッドにどハマりしてます!
(それを見てたから更新できなかったなんて言えない…)
あとfateGO!もうすぐコラボ発表ですね!
個人としては空の境界とかなら嬉しいですがどうなることやら……
前置きが長くなりましたが
それでは続きをどうぞ!!!


第3話 異・聖杯戦争

「と!遠坂!?」

 

「えぇ、そうよこんばんは衛宮君。」

 

アーカードを真っ二つされ命の危機にさらされた俺の目の前に現れたのは、同じ学校に通う同級生であった。

 

「とりあえずセイバーは衛宮君から離れてちょうだい、彼今にも脱水症状で倒れそうってくらい冷や汗かいてるわよ?」

 

「……わかりました。凛、今は貴方の指示に従います。」

 

少し不服そうだったが、セイバーは殺意を消して俺から離れてくれた、とりあえず今殺される心配はなさそうだ。

 

「さて…と、それじゃ衛宮君屋敷の中に上がってもよろしいかしら?ここで立ち話もなんだし、貴方もそのほうがいいんじゃない?」

 

願っても無い提案だ、今現在俺には一体何が起こっているのか全く理解出来ていない、俺の聞きたい事に遠坂が答えてくれるってんなら断る理由もない。

 

「ああ、遠坂悪いけどたの…」

 

「ほう……それは良い提案だな女魔術師(メイガス)、お前の察する通り我が主はこの闘いの事を何も知らぬ様なのでな。」

 

俺の返答より速く、別の声が返事をする。

 

「え…?う…そでしょう!」

 

「そんな、確かにこの手で斬り伏せたはず!!」

 

俺の隣で集まる血を見て、遠坂とセイバーの両者は驚きを隠せず声を上げる。

ドロドロの血は完全に集まると、斬り伏せたはずの者に再生した。

 

「ククク…どうした女魔術師(メイガス)?屋敷に上がるのだろう、ならばさっさっと歩け、時間が勿体無い。」

 

アーカードは軽く笑みを浮かべながら、屋敷の塀をすり抜け中に入っていった。

 

「何なのよあれ…セイバーに真っ二つにされても死なないサーヴァントなんて……衛宮君、アイツ一体何者なの!?」

 

「いや…そう言われても困る…俺もアイツが…アーカードが何者かは分からないんだ。それにそのサーヴァントってのが何なのかもな。」

 

「そうだったわね、それじゃ行きましょうセイバー、お邪魔するわね衛宮君。」

 

歩き出した遠坂とセイバーの後を追い、俺も屋敷に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聖杯戦争…七人の魔術師が七騎の英霊を召喚して…殺し合う儀式…か…」

 

普通ならそんな話信じられないだろう、でも俺は見てしまったのだ、校庭で闘うランサーとセイバー、屋敷の庭で俺を守るためランサーと闘ってくれたアーカードを、1日で二回もあんなものを見せられて信じないと言えば嘘になる。

 

「そう、理解が速くて助かるわ。そして衛宮君はその聖杯に選ばれたマスターの一人ってわけ。」

 

俺の目の前で真剣に話してくれる遠坂、そしてその隣のセイバー、俺の右斜め後ろで壁にすがり腕を組みこちらの会話を眺めているアーカード、なぜ俺の家の居間に絶対にいるはずの無い面々が揃ったのかの経緯は大体理解出来た。

 

「それじゃ簡単だけど説明も済んだし行きましょうか。」

 

「ん?いくって何処に?」

 

「さっきも話したじゃない、今回の聖杯戦争を管理する監督役のいる所よ。聖杯戦争についてもっと詳しく知りたいならソイツに聞いて頂戴。」

 

「あぁ、わかった色々ありがとな遠坂。」

 

「別に構わないわ、心の贅肉ってやつよ。」

 

そっけない態度でセイバーと玄関に向かって行ったが、あれが遠坂の優しさなんだろう。

俺も急ごう、っとその前に。

 

「って事になったけど、構わないかアーカード?」

 

さっきからずっと腕を組み沈黙していたアーカードに尋ねる、遠坂の話しなら、サーヴァントは聖杯戦争を共に闘い抜く為の相棒の様なものだと。いくら俺がマスターだからと言って全ての判断を俺の一存で決めるわけにも行かない。

 

「私は構わないさ士郎、お前の好きなようにしろ。どんな決断であれ私はお前の判断に従うさ。」

 

戦闘時とは違う何処か柔らかい瞳で答える、どうやら少しばかりは俺の事を信頼してくれてるらしい。

 

「そっか、ありがとう。それじゃ行こう。」

 

了解(ヤー)我が主(マイマスター)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほーら、士郎速く歩きなさいー、置いていくわよー。」

 

新都に向かう為の大橋を渡りながら、少し前をセイバーと歩いている遠坂が呼んでくる。

 

「大丈夫、見失わないように歩くから。」

 

それを聞いて納得したのか、また前を向き直りセイバーと会話しながら歩いて行く。

 

「夜も更けて来たってのに、遠坂の奴元気だな。」

 

「ククク…私にはお前に生気が無い様なだけに見えるがな。」

 

隣を歩いていたアーカードが口を開く、確かにそっちの方が正しいな。

今日1日であり得ないことが色々と起きすぎた。

正直心身共にまいってしまってる。

でも、くたびれてはいられない。俺は知らなくてはならない、アーカードの事を、何者なのかを。

 

「なぁ、アーカード。」

 

前を向きながら尋ねる。

 

「なんだ?」

 

「サーヴァントってのは、あらゆる時代で数多くの伝説や伝承を残し英霊となった者達を、聖杯の力を借りて呼び出すって聞いた。ならお前はどの時代のどんな英霊だったんだ?体を真っ二つされても生き返り、再生する伝承を持った英霊なんて聞いたことが無いし、アーカードって言う名にも心当たりは無い。」

 

そう、普通サーヴァントの真名は隠すものだ。もちろんこれも遠坂から聞いた事なんだが、真名が割れればそのサーヴァントが何者でどの時代の英霊かを知る事ができ、同時にその英霊の弱点も把握する事ができる。だからこそ、マスターとサーヴァントは真名を知られる事を恐れ隠そうとする。

 

だがアーカードは違う、隠すどころか俺に真名で呼ばれる事に何のためらいも見せなかった。

だからこそ気になったのだ、俺が呼び出したこのサーヴァントは一体何者なのかと。

 

「私が何者なのか…、初めにも言ったが士郎、私にとって姿形、名などあまり意味をなさない。アーカードと言う名も数多く存在する私の呼び名の一つに過ぎない。」

 

「そして私は英霊などと呼ばれる程大層な者でも無い、この私はただの化け物さ、闘争という闘争に放たれた飛矢の様に進み、生を踏み倒し死を撒き散らす…それだけの存在だ。それ以上でもそれ以下でも無いただの醜い化け物だ。」

 

アーカードは嬉しそうに肩を震わせながら笑っている、俺はそれを聞いて…

 

「いや…違う。」

 

そう、違うと思った…

 

「お前は、化け物なんかじゃないさアーカード。」

 

「お前は、俺を助けてくれたじゃないか。化け物は人を襲うことはあっても、人を助ける事なんてない。だからお前は化け物なんかじゃない。」

 

アーカードは少し目を開きそしてまたいつもの、愉快そうな瞳に戻す。

 

「フッ…お前も物好きなヤツだな士郎。」

 

「何だよそれ、ほら!行くぞ!速くしないと本当に遠坂に置いて行かれる。」

 

俺たちは歩くペースを速めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーー着いたわよ、ここが監督役のいる場所よ。」

 

遠坂と家を出て数十分俺たちの目的地に着いた。

 

「え?ここって…。」

 

普段は全く縁がないがそれでもこの場所は知ってる。

白塗りの壁に広々とした土地、名前は確か…

 

「言峰教会…。」

 

「あら?衛宮君知ってたの?」

 

「名前だけはな…でも実際くるのは初めてだ。」

 

「そう、なら気をつける事ね。ここの神父はいけ好かないヤツだから。」

 

フンと鼻を鳴らし腕を組む、その様子から好感を持てる神父じゃないのは確かだな。

 

「さぁ、行くわよ。セイバーはここで待機してて。」

 

「わかりました、凛。」

 

翡翠の瞳を閉じ静かに頷くセイバー。

 

「衛宮君はどうする?別に何も起こりはしないだろうけど、サーヴァントを連れて来たいなら構わないわよ。」

 

そう言われても遠坂はセイバーを待機させる様だし、俺も別段何か起こるわけではないと思っている。

 

「あぁ、ならアーカード悪いけどここで待っててくれないか?」

 

「了解、認識した。」

 

アーカードはいつもの調子で、セイバーが待機している協会の門の反対側に寄りかかった。

 

「綺礼ー!いるー?」

 

扉を開けて広間に入る、電気を付けていないせいで真っ暗だがそれでも誰かいるのは確認できた。

 

「やれやれ、こんな夜更けに何の用だ?凛。」

 

奥から現れたのは冷たい目をした男だった。

ソイツを見た瞬間体の奥底が冷え上がる様な感覚に襲われた。

まるで自分が目にしている男は生きている人間でなく、死人の様だと、そう感じたからだ。

 

「夜更けで悪かったわね。綺礼、この子聖杯に選ばれたマスター何だけど、どうやら何も知らないみたいなの。だから簡単な説明だけして、監督役であるアンタの所に連れて来たってわけ。」

 

 

「ほぅ…なるほどな、それで私の所に…か。まぁいい、凛が私を頼ったのは初めてだからな、まずは君にお礼を言っておこう少年。」

 

そう言って軽く会釈をしてくる、さっきよりは大分体の冷えも治ってきた。

 

「さて…自己紹介が遅れたな。私はこの言峰教会の神父にして今回の聖杯戦争の監督役を務める 言峰綺礼だ。少年、名は何という?」

 

「あ…あぁ、衛宮士郎だ。」

 

「衛宮……」

 

俺の名前を聞いた時、言峰は静かに、そう口に出しそして笑った様に見えた。

 

「そうか…では衛宮士郎、お前には今回の聖杯戦争に参加するかを今この場で決めてもらう。」

 

「参加するか…って、そんな訳の分からない殺し合いなんかに参加するわけないだろ!」

 

「そうか…それならその手に刻まれた令呪を手放すが良い。そうすればお前は聖杯戦争から解放される。」

 

言峰に言われ、手の甲に刻まれた令呪を見る。遠坂はこの令呪を使った三つの命令だけは、いかなるサーヴァントでも抗うことは出来ないと言っていた。

 

「この令呪を手放せば、俺は聖杯戦争から解放される…」

 

遠坂は何も言わずただ隣で俺を見つめている。

 

「あぁそうだ、それでお前は他のマスターやサーヴァントから殺される事もなくなる、だがもし邪悪なマスターが勝ち残り聖杯を手に入れ、あの十年前の再来を引き起こそうとしたとしても、お前はそれを指をくわえて見ているしかないがな…」

 

体がピクリと反応する

 

「まて…十年前の再来?何のことだ、いったい何を言っている。」

 

嫌な胸騒ぎがする、聞いてはいけない、知ってはいけない真実に触れようとしている。そんな気がした。

 

「何だ、知らないのか?聖杯戦争がこれで五度目だと言う事は知っているだろう?どの時代の聖杯戦争も苛烈を極めた死闘だった。」

 

それも遠坂から聞いてはいた、こんな殺し合いがこれで五度目なんてにわかには信じられないが。

 

「そして十年前、第四次聖杯戦争において邪悪な欲望に取り憑かれたマスターが聖杯に触れ、ある一つの大災害を引き起こした。」

 

呼吸が荒くなる、心臓は音を立てて波打つ、十年前の大災害といえば一つしかない。

 

「ま…さか……」

 

「そうだ、そのまさかだ。十年前この冬木の地を焼き尽くした未曾有の大火災、それはあるマスターが聖杯によって引き起こしたものなのだ。」

 

知らされた真実、あの地獄が、あの燃え続ける煉獄の炎が、あの日俺から全てを奪ったあの災害が、全て聖杯戦争によって引き起こされたものだったとなんて。

 

「ちょっと衛宮君!?どうしたの?顔色が悪いわよ!」

 

過呼吸を起こしかけて咳込む俺を心配して遠坂が慌てて近寄る。

 

「…大…丈夫だ…遠坂…問題…ない。」

 

ゆっくりと息をして呼吸を整える。

 

「それで…?君はどうしたいのだね?衛宮士郎。君の決断を聞こう。」

 

言峰はまた静かに俺を見つめ問いかける。

正直、魔術師同士の殺し合いなんか参加したくもない、おれは誰も殺したくなんかないし殺されたくもない。

……それでも、そうだとしても…答えはもう決まっている。

 

「あぁ!この闘いに参加する!おれがこの馬鹿げた闘いを終わらせてやる!」

 

「よかろう、ならばこれで全てのマスターが揃った。ここに第五次聖杯戦争の開幕を宣言する!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「喜べ少年…お前の願いはようやく叶う…」

 

協会を後にしようと、扉を閉める直前言峰は静かにおれにそう言ってきた。

教会を出ると、正門の方には相変わらずセイバーとアーカードがそれぞれ門の端に立って待っていた。

 

「悪い、待たせたなアーカード。」

 

「フッ…それほど待ってはいないさ…いやそれにしても…クク…馬鹿げた闘いを終わらせてやるか…なかなかとしていい宣言だったぞ士郎。」

 

 

「なっ!お前!聞いてたのか!?」

 

思わず赤面してしまう、さっきのを聞かれてたとは思いもよらなかった。

 

「いや…ただ耳が良いだけさ、聞こえてしまったと言うのが正しいな、

まぁなんにせよ、これからがこの聖杯戦争の始まりと言うわけだ。」

 

「あぁ、あらためてよろしく頼むアーカード。」

 

「ククク…了解(ヤー)、我が主(マイマスター)。」

 

俺は負けない、必ず聖杯戦争に勝ち残りこの闘いを終わらせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようやくか…コレで聖杯戦争は始まる…。」

 

二人の来客が帰り、一人になった広間で神父は嬉しそうに笑う。

 

「どうした、口元が歪んでいるぞ?聖職者。」

 

突然背後から声がする、だが神父は驚きもせず前を向いたまま答える。

 

「これが笑わずにいられるか、此度の聖杯戦争まさかあの男の息子が参加するとは、やはり血は争えんということか。」

 

「ふっ…貴様以上にこの我も十年待ったぞ、セイバー…あの女が再び現界するのをな。」

 

暗闇の中会話する二人の男達、もはやそれは人と呼ぶにはあまりにも禍々しい気を放っていた。

 

「さらに嬉しい誤算があるとすれば、今回の聖杯戦争は、前回までとは違う全くもって異質なものだということだ。」

神父の口は笑みでさらに歪む。

 

「何?どういうことだ綺礼?。」

 

その問いに神父は

 

「フッ…いずれわかる。」

 

そう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふーー!さてと私の役目もコレでおわりね。」

 

協会からの帰り道で遠坂が解放されたかのように背伸びをする。

 

「いろいろとありがとな、遠坂って実は良いやつだよな。」

 

素直に感謝の言葉を述べる。

 

「なな!何言ってんのよ!次会った時は敵同士なんだからシャキッとしなさいよね。」

 

ん?なんだか遠坂の顔が赤いような?

 

「なんでさ?おれは別に遠坂とは闘いたくなんかないぞ?て言うか闘わない。」

 

この俺の言葉に遠坂はため息を、セイバーはキョトンと、そしてアーカードはクククと肩を震わして笑っている。

 

「あのね〜士郎、アンタ…」

 

遠坂が何か喋ろうとした時。

 

「話はおしまい?」

 

少女の声がした、俺たちは一斉に声のした方に視線を向ける。そこには…

 

「こんばんは、ごきげんよう凛、お兄ちゃん。」

 

雪のように白い肌をした少女と、

 

「うそ…なによアレ!」

 

岩のように大きい破壊の化身が立っていた。

 

「あいつも…サーヴァントなのか!?」

 

「あぁ…そのようだな、ククク…士郎おまえは下がっていろ。」

 

アーカードが一歩俺の前に出る。

 

「凛!あなたも私の後ろに!」

 

セイバーも遠坂を庇うようにして前にでる。

 

「私はイリヤ、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。凛なら分かるでしょ。」

 

丁寧にスカートの端と端を持ち、社交的にお辞儀をするイリヤと名乗った少女。

 

「アインツベルンの魔術師…!!」

 

遠坂は焦りを隠しきれないのか、イリヤを睨みつける。

 

「それじゃ…自己紹介もおわったし、殺すね。」

 

アーカードとセイバーが反応し身構える。

 

「やっちゃえ、バーサーカー。」

 

その一言により闇夜に激闘の火蓋が切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

「本当に良いのだな?イリヤ。」

 

「ふふ、お兄ちゃんも殺してあげるね。」

 

「何やってるの衛宮君早く逃げて!」

 

「俺が行かなきゃ…セイバーが死ぬ。」

 

「全く、不器用な男だ。」

 

「なにやってるの、潰しなさいバーサーカー!」

 

「では教育してやろう、本当の吸血鬼の闘争というものを。」

 

 

次回

 

第4話 拘束制御術式




次回!戦闘回です。
個人的には戦闘回は描くのが好きなので早めに更新が出来るのではないかと思っています
そして今回は少しばかり謎を入れておきました。
これからの展開で分かっていくと思います!
それでは次回もよろしくお願いします!
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