魔法少女リリカルなのはStrikerS~機動六課と妖精の尻尾~   作:ZEROⅡ

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魔導士と魔導師の出会い

 

 

 

 

 

 

「う、う~ん……ここは?」

 

 

朦朧とする意識の中、目を覚ましたナツはゆっくりと起き上がり、周りを見渡す。場所は変わらず森の中だが、先ほどまでの森とは何かが違った。

 

 

「ナツー!」

 

 

すると、ハッピーが飛んできた。

 

 

「ハッピー! 無事だったか!?」

 

 

「うん。一足先に目が覚めたからこのあたりを見て回ってたんだ」

 

 

「そうか。で、ここどこだ?」

 

 

ナツの問い掛けにハッピーは顔を横に振る。

 

 

「……わからない。見たこともない場所なんだ」

 

 

「……そっか」

 

 

しばらくの沈黙がその場を支配する。すると……

 

 

「っ…誰だ!?」

 

 

ナツが背後からの気配に気がつき、すぐさま後ろを振り返る。するとそこには、何十体ものカプセルの形をしたロボットの姿があった。

 

 

「なんだぁこいつら?」

 

 

と、ナツが疑問に思っていると、ロボットはナツに目がけて光線を放つ。

 

 

「うおっ!?」

 

 

ナツはそれを咄嗟の反応でかわし、

 

 

「何すんだコラァァ!!!」

 

 

ドゴォォォン!

 

 

炎を纏った拳でガジェットを叩き壊した。すると、残りのガジェットはナツを取り囲み始める。

 

 

「オレとやり合うつもりか? 火傷しても知らねぇぞコラァァ!!!」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

ナツが謎のロボットと戦い始めたその頃、森の上空を飛んでいる女性二人の姿があった。

 

 

「ガジェットと次元震の反応はこっちからだよね?」

 

 

白い服を着て髪型を栗色のツインテールの女性がもう一人の女性に話しかけた。

 

 

「うん。でもガジェットの反応がどんどん消えている」

 

 

黒い服に白いマントを羽織った金髪の女性が消えていくガジェットの反応を確認しながら反応があった場所に飛んでいく。

 

 

「それに未確認反応と生命反応もある。もしかしたら誰かが戦っているかも……」

 

 

「でもとりあえず行ってみないとわからないよね……」

 

 

二人の女性は消えていくガジェットの反応を気にしながらも反応があった場所に飛んでいった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「うらぁぁ!! 火竜の鉄拳!!!」

 

 

その頃、ナツは今しがた最後のガジェットを破壊したところである。

 

 

「なんだよ、たいしたことねーヤツらだぜ」

 

 

「あい。ナツの前に現れたのが運の尽きだね」

 

 

ナツとハッピーがそんな会話をしていると……

 

 

「そこの人! 大丈夫ですか!?」

 

 

「ん?」

 

 

上空から声がした。見てみると、二人の女性が空からこちらに向かってきていた。

 

 

「空を飛んでる……アイツら魔導士か!?」

 

 

「みたいだね」

 

 

そんな会話をしているうちに二人の女性はナツたちの目の前に来ていた。そんな二人にナツは警戒心を全開にする。

 

 

「んだテメェら? こいつらの仲間か?」

 

 

ナツは足元にあるガジェットの残骸に目を配らせながら身構える。

 

 

「いいえ、私達は時空管理局です」

 

 

「時空管理局? ハッピー、なんだそりゃ?」

 

 

「あい。オイラに聞かれても困るのです」

 

 

と、ハッピーが口を開くと女性は目を見開く。

 

 

「ね、ネコが喋った……!」

 

 

「あ、貴方たちは一体……?」

 

 

「オレか? オレは妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士、ナツだ」

 

 

「オイラはハッピーだよ」

 

 

ナツとハッピーが自己紹介すると、女性は首を傾げる。

 

 

「フェアリー……テイル…?」

 

 

「それって……?」

 

 

女性二人が問い掛けるよりも早く、ナツが口を開いた。

 

 

「なぁ、ところでここどこかわかるか?」

 

 

「え?えっと…ここは第一管理世界『ミッドチルダ』の首都クラナガン付近にある森ですけど……」

 

 

「ミッドチルダ? クラナガン?」

 

 

「聞いたことないね」

 

 

聞き覚えのない地名に今度はナツとハッピーが首を傾げる。すると、金髪の女性が問い掛ける。

 

 

「ミッドチルダを知らないのなら、貴方たちはどうやってここに?」

 

 

「知らねぇよ。この紅い石を拾って、気がついたらここに居たんだ」

 

 

と言ってナツが紅い石を二人に見せると、二人の顔色が驚愕に変わった。

 

 

「それは……レリック!!」

 

 

「それを一体どこで!?」

 

 

「だーから、拾ったつってんだろ。それでコイツが急にピカーって光り出して、気がついたら此処に居たんだよ」

 

 

ナツの言葉を聞いた二人は互いに顔を見合わせると、頷きあった。

 

 

「えっと、ナツさん」

 

 

「ん?」

 

 

「貴方たちには事情聴取のため、これから私達と同行を願いできますか?」

 

 

「同行だぁ?」

 

 

「どうするナツ?」

 

 

「うーん……」

 

 

ナツはしばらく考え込んだあと……

 

 

 

 

グゥ~~

 

 

 

 

と、お腹から気の抜けた音を発した。それを聞いた二人はずっこけそうになるが、何とか耐える。

 

 

「そーいや腹減ったなぁ」

 

 

「あい。この状況で言う事じゃないけどね」

 

 

ハッピーのさりげないツッコミを無視し、ナツは二人に話しかける。

 

 

「おい、お前らのその……えっと…時空なんとかってヤツ、メシ食わせてくれんのか?」

 

 

「え? あ、はい……」

 

 

ナツの突然の質問に呆気に取られながらも答える栗色の髪の女性。

 

 

「んじゃあ行く!」

 

 

「ナツが行くならオイラもー」

 

 

と、かなり単純な理由でナツとハッピーは同行を受け入れたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

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