魔法少女リリカルなのはStrikerS~機動六課と妖精の尻尾~   作:ZEROⅡ

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機動六課と模擬戦

 

 

 

 

 

 

ナツとハッピーは先ほど森の中で出会った二人の女性と通路を歩いている。歩いているといってもナツの前には栗色のサイドテールをした女性、後ろには金髪の女性がナツを挟むようになって歩いていた。(ハッピーはナツの頭の上)二人の女性は先ほどと違い、栗色の女性が白…金髪の女性が茶色を強調した制服を着ている。

 

先ほど二人が来ていた服は『バリアジャケット』という魔法で作られる防護服で、機動六課に行く際街中を歩くためナツの前で防護服を解除して今に至る。(因みにナツとハッピーはそれを換装魔法の一種だと思っている)

 

しばらく歩いていると、栗色の女性は一室の扉の前に立つとドアにノックし、「どうぞ」と声が来る同時にナツとともに部屋に入っていった。その部屋には茶髪のショートカットの髪に髪留めをしている女性が椅子に座って机の上でなにか作業をしていた。

 

 

 

「失礼します。高町なのは一等空尉、任務の報告に参りました。」

 

 

「とりあえずご苦労さん。で、そこにいる人がフェイトちゃんが言っていた人なん?」

 

 

「うん。えっと、ナツ君。自己紹介してくれる?」

 

 

「ん? おお…」

 

 

そう言ってナツは一歩前に出る。

 

 

「ナツ・ドラグニルだ。よろしくな」

 

 

「オイラはハッピーだよ!」

 

 

ナツに続いてハッピーも自己紹介すると、茶髪の女性は驚いた表情をする。

 

 

「ほ、報告では聞いとったけど、ホンマにネコが喋った……それに声がなんとなくアリサちゃんに似とるな……」

 

 

「「???」」

 

 

ブツブツと呟く女性にナツとハッピーは首を傾げる。そんな二人に気がついた女性は「こほん」と咳払いをして口を開く。

 

 

「初めまして、私の名前は八神はやて。ここの部隊長をしております」

 

 

と、女性…はやてが自己紹介すると、はやては続けて口を開く。

 

 

「とりあえずは、ナツ君とハッピーちゃんは『次元漂流者』かもしれへんな」

 

 

「「次元漂流者?」」

 

 

聞きなれない言葉にナツとハッピーは聞き返す。

 

 

「うん。たまに何らかの方法で自分の世界から別の世界へ移動してしまう人がいてるんよ。君らの場合はあの紅い石、レリックやな」

 

 

「へー別の世界か…………別の世界ぃぃぃぃい!!!?」

 

 

「うぱーーーー!!!?」

 

 

別の世界にやって来たと聞いて、ナツとハッピーは驚愕する。

 

 

「お、おいちょっと待てハッピー!! 別の世界ってアレか!? エドラスみてーなもんか!?」

 

 

「よくわかんないけどたぶんそうじゃないかな!?」

 

 

「じゃあオレたちの妖精の尻尾(フェアリーテイル)も……!」

 

 

「この世界には……ない……」

 

 

二人がそう言うと、驚愕の表情から一転、二人の顔は沈んだ表情になった。そんな二人にはやてが声をかける。

 

 

「えっと、二人ともそない気ぃ落とさんと……それより、聞いてもええか?」

 

 

「なんだよ……」

 

 

沈んだ表情のままナツが言う。

 

 

「フェアリーテイルってなに?」

 

 

と、はやてが聞くと、ナツは沈んだ表情から真剣な顔付きになる。

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)は……オレたちの家だ」

 

 

この言葉を皮切りに、ナツは自分達の世界の説明を始めた。魔導士ギルドのこと…仲間のこと…そして妖精の尻尾のことなどを全て説明した。

 

 

「なるほどなぁ。つまり、ナツ君は魔法を使えるんやな」

 

 

「あぁ…」

 

 

「オイラも使えるよ」

 

 

それを聞いたはやては思案顔になる。そして……

 

 

「ナツ君、私らに協力してくれへんか?」

 

 

「協力?」

 

 

ナツが聞くと、はやては頷きながら続けた。

 

 

「せや。勝手に色々調べさせてもろうたんやけど、ナツ君の能力をこっちの言い方で言うと、魔力量はS+。さらには謎の魔法使用しとったから、このまま時空管理局本局に次元漂流者として引き渡すと色々マズいんや」

 

 

「マズイって、なにがだよ?」

 

 

「拷問や解剖、最悪…殺されてまうかもしれん。私らはそんなん嫌や。そこでナツ君には民間協力者として機動六課に所属して欲しいんや。ナツ君へのメリットとしては時空管理局の一組織に所属する事で戸籍を騙すことができたり、民間協力者として機動六課に所属する事で、衣食住を確保出来るんやけど……どうやろ?」

 

 

「…………」

 

 

はやての提案に、ナツはしばらく考え込む。そして……

 

 

「いいぜ。元の世界に帰る方法が見つかるまでって言う条件ならな」

 

 

「あい。ナツがいいならオイラも大丈夫だよ」

 

 

「ありがとうな、ナツ君! ハッピーちゃん!」

 

 

そう言って、ナツとはやては握手を交わした。

 

 

こうして、ナツとハッピーは機動六課に協力することになったのだった。

 

 

「ところでよぉ……さっきからそこで覗いてるヤツ、出て来いよ」

 

 

突然ナツが扉の方に向かってそう言うと、扉が開き、ピンクの髪をポニーテールにした女性が部屋に入って来た。

 

 

「シグナム!?」

 

 

「申し訳ありません主はやて。彼らが何者か気になりまして……」

 

 

シグナムと呼ばれた女性ははやてに頭を下げると、すぐに視線をナツへと移す。

 

 

「よく気がついたな」

 

 

「オレは鼻が利くんだ。オレがこの部屋に入った時から、ずっと匂いがしてたからな」

 

 

「ナツ、言ってることが犬みたいだよ?」

 

 

ハッピーが言うが、ナツは無視する。

 

 

「貴様、名は?」

 

 

「ナツ。ナツ・ドラグニルだ」

 

 

「オイラはハッピーだよ!」

 

 

と、ハッピーも自己紹介するが、ナツとシグナムは睨み合っており、それを無視する。

 

 

「はやて~二人がオイラを無視する~」

 

 

とうとうハッピーははやてに泣き付き、はやてはそれを受け止めて「よしよし」と慰める。

 

一方、シグナムは真っ直ぐとナツの目を見ていた。

 

 

「(コイツ、良い目をしている。恐らくいくつもの死線を潜り抜けてきたのだろう……面白い)」

 

 

そう思ったシグナムははやてに向き直る。

 

 

「主はやて、頼みがあります」

 

 

「ん? なんや?」

 

 

はやてはハッピーの頭を撫でながら聞く。

 

 

「この男、ドラグニルと模擬戦させてください」

 

 

それを聞いた瞬間、はやては『またか』と言う顔をした。シグナムは所謂〝戦闘狂(バトルマニア)〟と言うヤツで、はやての悩みの一つである。しかしその反面、ナツの実力を知りたいと言う思いもあったはやては……

 

 

「ええよ、ナツ君がええなら許可したる」

 

 

「オレも全然OKだ!久々に燃えてきたぞ!!!」

 

 

 

こうして、ナツとシグナムの模擬戦が決まったのである。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

場所は移り、機動六課の訓練所。そこでは現在、バーチャルシステムで高層ビルなどの街並みを再現しており、その中央ではナツとシグナムが対面していた。

 

 

「行くぞ、ドラグニル!」

 

 

シグナムは自分のデバイスであり、愛刀である魔剣『レヴァンティン』を構える。

 

 

「かかって来いやぁっ!!」

 

 

対するナツも拳と拳をぶつからせた後、身構える。

 

 

「烈火の将・シグナム。参る!はぁっ!」

 

 

言うやいなや、シグナムはレヴァンティンでナツに斬りかかるが…

 

 

「よっと!」

 

 

ナツはそれを軽々とバックステップで避ける。

 

 

「エルザに比べたら、全然ヨユーだぜ! 今度はこっちの番だ!!」

 

 

そう言うと、ナツの拳に炎が纏う。

 

 

「っ!?(手から炎が……!?)」

 

 

それを見たシグナムは目を見開く。そしてナツはシグナムに向かって拳を振るった。

 

 

「火竜の鉄拳!!!」

 

 

「くっ!!」

 

 

ガキィィィン!!

 

 

シグナムは咄嗟にレヴァンティンでナツの拳を防ぐが……

 

 

「おらぁぁあ!!」

 

 

「っ…なにっ!? うわぁぁあ!!」

 

 

勢いまでは止められず、シグナムは大きく後ろに吹き飛ばされた。だが、シグナムはすぐさま着地して体勢を立て直す。

 

 

「おいおい、舐めてんのかよ?」

 

 

「なに?」

 

 

「本気で来ねぇと火傷するぞシグナム。テメェの実力はこんなもんじゃねえだろ?」

 

 

「っ……」

 

 

ナツの言葉を聞いたシグナムは目を見開き、やがて「ふふっ」と笑みをこぼした。

 

 

「よかろう。本気で行くぞ、ナツ・ドラグニル」

 

 

それを聞いたナツもニッと笑みを浮かべる。

 

 

「燃えてきたぞ!」

 

 

その会話を皮切りに、二人の戦いは激しさを増した。

 

 

「もう一発! 火竜の…鉄拳!!」

 

 

ナツは再び拳に炎を纏い、シグナムに向かって振るった。しかし……

 

 

「二度も喰らうほど、私はバカではない!」

 

 

「なっ!?」

 

 

シグナムはナツの拳を軽々と避け、ナツのふところに飛び込む。

 

 

「終わりだ!」

 

 

シグナムはそのままナツを斬ろうとレヴァンティンを振るう。が…

 

 

「うおぉぉぉおお!!!」

 

 

ゴォォォオウ!

 

 

「っ!? なにっ!?」

 

 

シグナムは驚愕した。何故なら、確実にレヴァンティンが当たる距離に居たナツの足から突然炎が噴き出し、それをブースターのように使って後ろに大きく避けたのだから。

 

 

「(足からも炎が……この魔法は一体……)」

 

 

ナツの魔法を冷静に分析するシグナム。

 

 

「喰らいやがれ! 火竜の……!」

 

 

しかし、ナツの行動はそれだけでは止まらず、ナツは大きく息を吸い込む。そして……

 

 

 

「咆哮!!!」

 

 

 

口から灼熱の炎を吐き出した。

 

 

「(口から炎を噴くだと!!?)レヴァンティン!!」

 

 

それを見たシグナムは驚愕し、すぐさまレヴァンティンを何か儀式めいていた構えを取って指示を出した。すると、彼女の全身に紫色の魔力が纏われる。

 

それと同時に、シグナムはナツの炎に包まれる。

 

 

「どうだ!!」

 

 

火竜の咆哮をまともに喰らったのを見て、ナツは得意げに言う。しかし……

 

 

「ハァァァァァア!!!」

 

 

「なにぃっ!!?」

 

 

なんとシグナムはナツの炎を切り裂いて出てきたのだ。そして炎から出てきたシグナムはナツに向かってレヴァンティンを振るう。

 

 

「うおぉぉぉお!!?」

 

 

ナツはそれを何とか真剣白刃取りで受け止めた。

 

 

「ぬおぉぉぉおお!!」

 

 

ナツはそれを押し返そうとするが……

 

 

「くっ、ダメだ……さっきので魔力を使いすぎた……力が入らねぇ…」

 

 

ナツは先ほどの火竜の咆哮で大量の魔力の消費に加え、ここへ来る前での怪物との戦いとガジェットとの戦闘の影響により、魔力が底を尽きかけ、レヴァンティンを押し返すほどの力は残っていなかった。しかし、そんなナツにもシグナムは容赦はしない。

 

 

「これで終わりだ! レヴァンティン! カートリッジロード!!」

 

 

[Explosion!]

 

 

レヴァンティンから音声と同時に弾丸のようなものが排出される。すると、レヴァンティンの刀身に強大な炎が纏う。

 

 

「喰らえ! 紫電一閃!!!」

 

 

シグナムは必殺技の発動と同時にレヴァンティンの刃を掴んでいるナツの腕を振り切ろうと腕に力を込めた。

 

 

「(勝った!)」

 

 

シグナムは心の中で勝利を確信した。

 

しかし、この時シグナムは気付いた。絶体絶命のピンチにも関わらず、ナツの顔には笑みが浮かんでいたことに……

 

 

「(何故、この状況で笑っていられる……?)」

 

 

シグナムがナツの笑みの意味を理解出来ずにいると、ナツが口を開いた。

 

 

「この炎……美味そうだな」

 

 

「なに?」

 

 

ナツの言葉にシグナムは怪訝な顔をするが、その表情はすぐに驚愕へと変わった。何故なら……

 

 

 

「ガブッ……モグモグ……」

 

 

 

「(バカな!! この男……レヴァンティンの炎を喰っているだと!!?)」

 

 

そう。なんとナツはレヴァンティンの刀身に纏われた炎をガブガブと咀嚼して喰い始めたのだ。

 

 

「ごちそーさま……」

 

 

そしてレヴァンティンの炎を喰い終わると、ナツはニッと笑みを浮かべる。

 

 

「喰ったら力が沸いてきた……オラァ!!!」

 

 

「なっ!!?」

 

 

ガキィィィン!

 

 

ナツは掴んでいたレヴァンティンの刃を軽々と押し返すと、足に纏った炎をブースターにして上空に舞い上がった。

 

 

「右手の炎と左手の炎……合わせて!!」

 

 

ナツは両手に纏った炎を合わせると、それは強大な炎となった。

 

 

 

「火竜の煌炎(こうえん)!!!!」

 

 

 

ドゴォォォォオン!!!

 

 

「うわぁぁぁぁぁあああ!!!」

 

 

そしてその炎をシグナムにぶつけると、シグナムは地面に叩きつけられた。

 

 

「くっ……!」

 

 

シグナムはすぐに立ち上がろうとしたが…

 

 

「おっと」

 

 

「っ!?」

 

 

目の前には炎を纏ったナツの拳があった。それを見たシグナムは観念したかのように目を閉じた。

 

 

「ふっ……私の負けだな」

 

 

「良い勝負だったな」

 

 

 

 

 

こうして、ナツとシグナムの模擬戦はナツの勝利で幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

ナツとシグナムの模擬戦がナツの勝利で終わった頃、その模擬戦を観戦していたはやては呆然としていた。

 

 

「な…何モンなんやナツ君は……炎で殴ったり、炎を吹いたり、さらには炎を食うやなんて…コレ、ホンマに魔法なんか……!?」

 

 

はやてがナツの規格外の魔法に驚愕していると、彼女の側にいたハッピーが口を開いた。

 

 

「竜の肺は焔を吹き、竜の鱗は焔を溶かし、竜の爪は焔を纏う。これは自らの身体を竜の体質へと変換させる太古の魔法(エンシェントスペル)だよ」

 

 

「エンシェント……スペル?」

 

 

「あい。滅竜魔法(ドラゴンスレイヤー)……イグニールがナツに教えたんだ」

 

 

「ちょっと待って、イグニールって誰や?」

 

 

ハッピーの口から出てきた聞き覚えのない名前にはやては首を傾げる。

 

 

「ナツの育ての親だよ。〝火竜イグニール〟……オイラは会った事ないんだけどね」

 

 

「火竜イグニール……ドラゴンみたいな名前やな…」

 

 

「ドラゴンだよ」

 

 

「……はい?」

 

 

「だから、イグニールは本物のドラゴン。ナツはドラゴンに育てられたんだ」

 

 

「え…えぇぇぇぇぇぇぇえええ!!!!?」

 

 

ナツの生い立ちを聞いたはやての絶叫が部屋に響いたのだった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

模擬戦終了後、ナツははやてに呼ばれてハッピーと共に部隊長室に来ていた。

 

 

「ナツ君、模擬戦お疲れ様」

 

 

「おう。ところでよはやて~、腹減ったからメシ食いてぇんだけど…」

 

 

「オイラもお腹すいた~」

 

 

「もうちょっと待ってな。リィン」

 

 

「はいです~」

 

 

はやてが呼ぶと、彼女の後ろから小さな少女が現れた。それを見たナツとハッピーは……

 

 

「「妖精だーー!!」」

 

 

と口を揃えて叫んだ。しかし、リィンと呼ばれた少女は頬を膨らませる。

 

 

「リィンは妖精じゃないです! リィンフォースⅡ(ツヴァイ)です!!」

 

 

「その子は私のユニゾンデバイスなんや」

 

 

「「ユニゾンデバイス?」」

 

 

聞き慣れない単語にナツとハッピーは首を傾げる。

 

 

「あぁ、そう言えばまだデバイスの説明をしてへんかったな。デバイスは私ら…この世界の魔導師が魔法を使うときに補助してくれる機械なんや。種類も色々あってな、もっとも広く使われている『ストレージデバイス』。AIを搭載して意思を持った『インテリジェントデバイス』。シグナムのレヴァンティンのように何らかの武器の形状をとる『アームドデバイス』。そして、リィンのような所有者と融合を果たすことによって驚異的な能力を向上させる『ユニゾンデバイス』やな」

 

 

はやては一気にデバイスの説明を終えると、ナツとハッピーは……

 

 

「「???」」

 

 

まったく理解出来ずに首を傾げていた。

 

 

「え、え~と……つまりやな、魔法使いが使う魔法の杖みたいなもんや」

 

 

「おお、なるほど」

 

 

「あいさー」

 

 

はやてが超簡単な説明をすると、二人は納得したようにポンッと手を打つ。そんな二人を見て、はやてとリィンは思わず苦笑いを浮かべた。

 

 

「あー…ところでやな、ナツ君」

 

 

「ん?」

 

 

「ハッピーちゃんから聞いたんやけど、その……ナツ君がドラゴンに育てられたって言うんは……」

 

 

「あぁ、本当だぞ」

 

 

はやての問い掛けにあっさりと答えるナツ。

 

 

「オレはガキの頃、森でイグニールに拾われた。そして、イグニールから色んなことを学んだんだ。言葉や文化、魔法なんかをな」

 

 

「せやけど、ドラゴンがドラゴンを倒す魔法を教えるっちゅうのも、変な話やな」

 

 

「「(……はっ!)」」

 

 

「ちょおぉ!! 今気付いたって顔すな!!!」

 

 

ナツとハッピーのリアクションにツッコミを入れるはやて。

 

 

「中々見所あるツッコミするな、はやて」

 

 

「あい。ルーシィと良い勝負だね」

 

 

「そのルーシィって言う人は知らんけど、とりあえず褒められてへんのはわかるわ……」

 

 

ヒソヒソと話すナツとハッピーに苦笑いをするはやてだった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

その後、はやてに連れられて食堂にやって来たナツとハッピーは……

 

 

「(ガツガツガツ! モグモグ! ゴキュゴキュゴキュ!)」

 

 

「(モグモグモグ)」

 

 

食堂の料理をかき込むように飲み食いしていた。ナツの正面に座るはやては苦笑している。

 

 

「ナ…ナツ君……もうちょっとゆっくり食べや。(ベチョ…)何か飛んで来とるし……」

 

 

はやては顔についた汁をふき取りながら言う。そこへ……

 

 

「はやてちゃん!」

 

 

「今、大丈夫?」

 

 

「あ、なのはちゃんにフェイトちゃん」

 

 

ナツとハッピーがこの世界で最初に出会った栗色の髪の女性と金髪の女性がやって来た。

 

 

「どないしたん?」

 

 

「うん、ナツ君にFWのみんなを紹介しようと思って」

 

 

なのはと呼ばれる女性の後ろには三人の少女と一人の少年が立っていた。

 

 

「そうか、ちょっと待ってや…ナツ君」

 

 

「んあ? ゴクン……なんだよ?」

 

 

はやてに呼ばれたナツは食う手を止めた。

 

 

「ナツ君に機動六課のFWメンバーを紹介したいんや」

 

 

はやてがそう言うと、なのはとフェイトと呼ばれた女性が前に出た。

 

 

「ん? お前らはあの時の……」

 

 

「まだちゃんと自己紹介してなかったよね? 機動六課スターズ隊長の『高町なのは』です!」

 

 

「同じくライトニング隊長の『フェイト・T・ハラオウン』です」

 

 

「そっか。よろしくな!」

 

 

ナツがそう言って手を差し出すと、最初はなのは、次はフェイトと握手を交わした。

 

 

「それで、この子たちが私の教え子。みんな、挨拶して」

 

 

「「「「はい!」」」」

 

 

すると、なのはの後ろにいた四人が前に出た。そして最初に青髪の少女が口を開く。

 

 

「スターズ3『スバル・ナカジマ』です!」

 

 

次にオレンジ色の髪の少女が口を開く。

 

 

「スターズ4『ティアナ・ランスター』です」

 

 

因みにティアナの自己紹介を聞いたナツとハッピーは……

 

 

「「(ジュビアと声が似てるなぁ…)」」

 

 

と思っていた。そして次に口を開いたのは赤髪の少年。

 

 

「ライトニング3『エリオ・モンディアル』です!」

 

 

そして最後に口を開いたのはピンク色の髪の少女。

 

 

「ライトニング4『キャロ・ル・ルシエ』です!」

 

 

少女・キャロが自己紹介をすると同時に、彼女の背中から何かが飛び出してくる。

 

 

「キュクルー」

 

 

それは小さな白い竜だった。それを見たナツは……

 

 

「ドラゴンだーーーー!!!」

 

 

大興奮な様子で竜に飛びついた。

 

 

「キュイ!?」

 

 

「ふ、フリード!?」

 

 

当然驚愕するキャロと白い竜。

 

 

「お前、ドラゴンと友達なのか!?」

 

 

「は、はい!その子はフリードリヒと言って、私の大切な友達です」

 

 

「そっか。よろしくな、フリード!」

 

 

「キュ、キュイ!」

 

 

ナツの言葉に戸惑いながらも頷くフリードだった。

 

 

「オレはナツ。ナツ・ドラグニルだ」

 

 

「オイラはハッピーだよ」

 

 

ナツとハッピーが自己紹介すると、四人は目を見開いた。

 

 

「「「「ネコが喋った!?」」」」

 

 

「あい、そりゃ喋るよ。ネコですから」

 

 

「いや、ネコは普通喋らへんで……」

 

 

ハッピーの的外れな発言にツッコミを入れるはやて。そんなはやてにハッピーは……

 

 

「気にしたら負けだよ」

 

 

と返したのだった。

 

 

 

 

 

つづく

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