アイテム使いの神殺し   作:アルリラ

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とりあえずはどうぞ


第0章 始まりはキノコと共に
プロローグ


 

 

目を開く、その行動に微かな疑問を覚えながら開く。

目の前には知らない天井、知らない男女、赤ん坊のような手。

 

頭がこの光景を否定する。有り得ない、と言ってくる。

 

そして、自分にとっての最後の記憶を掘り起こす。

 

あの、自分が死んだ光景を思い出しまった。

戦慄と共に、混乱する。

 

―有り得ないありえないアリエナイ。

何故ここにいる、誰だ目の前の笑っている男女は、そもそもな話、何故目を開くことが出来た…!?

混乱する。

頭の中で疑問が浮かんでは消えていく。自分は死んだ、そう死んだ筈だ。

馬鹿な話だがトラックに衝突して、吹っ飛ばされる中走馬灯も見た。死ぬんだな、という確信もした。

傍からみても死ぬのは確定だったはず、なのに何故。

理解できない。 現実離れした光景。けれど現実としてここにあってしまっている。

 

記憶から、知識から、これに対し納得出来るものが一つだけ。

 

(転生した…のか!?)

 

 

そんな突拍子もない現実に気づき、何処からか笑い声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

目が覚め…いや意識の覚醒と共に混乱した日から、数日。

あのあと転生したと確信し、緊張の糸が切れたように気絶をしてしまい、今代の両親に迷惑をかけてしまった。

 

母の腕の中で目覚めてからは、これからをどうするかを決めた。

まあそれしかなかったのだが、このまましばらくは日常を過ごすことにした。とりあえずは転生と言えば、まず前世と環境が違うこと、それを確認する。

 

あとは、身体を動かす努力をする。赤ん坊の頃から身体を意図的に動かしておけば将来かなり違って来るだろう。

まあ、とりあえずは

―母の胸からミルクを貰おうか…!!

 

 

数年がたった。

羞恥心と共にミルクを貰う行為から開放され、身体も成長しもう、小学6年生である。

 

この世界は前の世界と変わりはない。何処ぞのラノベ世界ではあると思うのだが、生前とあまり相違ない。

自分の周りが平和であればそれでいい、最近はそう思う様になってきた。

まあ身体を鍛える事は辞めないのだが。

 

学校での生活は楽しいものだ。周りは年が低いため面倒くさい時もあるが、騒げる、思いっきり遊べるという環境は素晴らしいものだと実感する。

一定の時期を越えるとあまり気兼ねなくできない物だ。今出来る経験は本当に得がたいものである。

 

さて、授業も終わり放課後だ。クラスメイトに遊ぶことを誘われるが断る。ちなみにクラスでの立ち位置は、何故だろうか問題児である。

今生は楽しもう楽しんだモン勝ちだ、そういう訳で度々騒ぐ、そういった事をする。前世の影響だろうか、社会から解放されたせいなんだろう。

先生達の評価は大人しいが大人しくない子である。

授業中にトイレ行こうと手を上げるだけで溜息をつかれる始末。どうにもならないので諦めてください。

 

そんなこんなで遊びを断り、向かった先はグラウンド、階段の途中に腰掛けそこで行われている野球の練習を見る。

ここに来たのは幼馴染みを見るためだ。ちなみに女の子ではない、男だ。前世の記憶を思い返してもそのような存在はいなかったので最初は喜んだ。女の子かと思っていたが男だ。まあいいやつである。

自分が練習が終わるまで待つのが日課になるほど仲が良い。

そして練習が終わり、後片付けも終わると

 

「おーい、奈落ー帰ろうぜ!」

 

幼馴染み、草薙護堂の声が聞こえてくる。

 

「おうともさ!」

 

帰り道、護堂と一緒に帰る。

家が隣同士という王道までやりながら男だ。たまに涙が出そうになる。

 

「今日もさー、貝木コーチがさー、この世は奇跡でできている。 概ね、どうでもいい奇跡で。とか良く分からないこといって駿河監督にぶん殴られてたんだ」

 

「あのコーチ本当こりないな、子供の成長を妨げるような事しか言ってないような気がする」

 

「それよりも野球関係の言葉を言って欲しいよね」

 

そんな感じ笑いながら話してると家につく。護堂の家は古本屋である。護堂家のお婆ちゃんが亡くなったのに合わせるように店を畳んでいる。お婆ちゃんがなくなる事はとても衝撃的な出来事で、とても悲しい事だった。やはり人死にには慣れないとその時常々思いながら泣いたものである。

 

「じゃあな護堂、また明日」

 

「うん、奈落また明日」

 

護堂と別れ帰宅。

着替えながら思う、今日も学校楽しかった。これが転生してきて一番良かったことだと常々思う。

 

「ねぇ、奈落。また学校の先生から電話が合ったんだけどなにやったの?」

 

訂正、それなりに良かったことだと思う。

 

その後、母から説教を受けた。

 

次の日、朝早く太陽が顔を見せ始める時間帯に家を出る。日課の訓練をするためだ。

目的地までランニング、5分もたつと空き地につく。普段から人通りが少ない場所だが朝早いため通る人は皆無になる。そこを見つけた時には喜んだものだ。なにしろこれからやるものを見られなくて良いからである。

 

「おっしゃ、今日も練習するか」

 

呟き、手の平に¨それ¨を出現させる。

赤と白の反転が傘の部分にあり柄と呼ぶには小さい部位にはつぶらな瞳が付いている。

 

そして出現させた¨それ¨を手から離すと消え、そして体に何かしら入ってくる感覚が生まれ、

そして体が急速に前へ向かった。

自分の意思ではない、¨それ¨のせいで前に向かったのだ。

 

「あらよ」

 

体のバランスをとり体位を安定させスピードを落としつつ止る。

 

次に出現させるのは花弁が楕円で青く中心にまたつぶらな瞳が付いている花。それを離すと先程と同じように消え、体に入ってくると、全身が氷で覆われる。

氷で固まって動けなくなる、なんてことはなく何不自由なく体を動かし水溜まりの上へ。そうすると簡単に3回転ジャンプをしても割れない氷が出来上がった。

 

これらのアイテムは特典と自分が名づけているものから生み出されたものである。

能力は前世で遊んだことがあるマリオカートシリーズとマリオギャラクシーからアイテムを生み出せる。

これに気づいたのはまだ五歳になる前のこと、日頃から体を動かして軽い筋トレ等をしていた時にのことだ。前世のように大きくなりたいと赤帽子のオッサンがとっていたキノコと呼ばれるものを思い浮かべると

手の平の上にそれが出現したことが始まりである。

その時は体が大きくなる効果だと思っていたので喜んで使ったが、体が急速に前へ向かい壁に激突。頭にタンコブができてしまった。

 

その後は検証に検証を慎重に重ね、出現させられるアイテムが判明したのである。

アイテムはマリオカートシリーズとギャラクシーのアイテムしかだせず、それに加え生み出すときには何かしら精神力みたいな物を消費している事が今のところわかっている。

 

消費していたことは調子にのってアイテム出しまくっていたときに糸が切れたように気絶してしまい判明したのだが。その時は両親に迷惑をかけてしまった。

子供は迷惑を掛ける生き物ではあるが、流石にかけ過ぎのような気がする。閑話休題。

 

そのような事もあり、鍛練と並行して特典を十全に使いこなすため訓練している。

 

 

 

一頻りアイテムを出し効果を確認したあとは筋トレをして家に帰る。

 

「ただいま、シャワー浴びるね」

 

「早くしなさい、朝食冷めちゃうわよー」

 

「あいあいさー」

 

シャワーを浴び朝食を食べ学校へ行く。

これが朝の日課である。

 

 




ええ、ほぼ主人公視点で行きますよォ!

プロローグは年月がぴょんぴょんしますのでお気をつけください。

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