アイテム使いの神殺し   作:アルリラ

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第六話 鬼畜度上昇

『王立工廠』でもあった創作物が元手の人物の存在。

 創作人物の登場、この世界には何故か、元手となった小説や漫画、ゲームはあった。

 

 

 

 だが、こいつは違う。

 これは、違う。この時代には未だに影も形も自身の前世知識にしか存在しない。

 何だこれは、一体どうなっている?丁度いいので本人に聞いてみようと思う。

 

「おい、アテナ」

 

「何だ、何かしら縁を感じるカンピオーネよ。妾に何か言いたいことでもあるか?」

 

「一つだけ────その姿がホントの姿?」

 

 聞きたい質問だった。よりにもよって、未来の姿をしていたから。

 

 アテナはフム、と顎に手をあて答えた。

 

 

()()()()()()()()?どちらかと言うと異質さも感じるがな。私の記憶ではこれだと告げている。が、妾の智慧は否定している」

 

 やはりおかしなものとは感じているらしい

 

「だが、妾達の闘争の前に瑣末な事は関係ない」

 

 ――しかし、そんなものはアテナには関係ないようで、槍を、そして天馬が繋がれた戦馬車、それらを構え

 

「始めるか」

 

 やっぱり気にしないか。

 

 

 自身の変質はまるで目もくれず。戦闘が本能を、性質を表し始めているらしい。

 目の前の神は戦女神、自身がよく知るミネルヴァと同一視される神。油断は出来ない。

 

 アテナは手綱をタン、と動かし、そして自身の直感が警鐘を鳴らす。それに合わせて思っきし横に飛ぶ。

 

 ────一瞬にしてアスファルトが砕け散った。

 

 爆発音にも近い音が響き渡り、広がる闇をも吹き飛ばすかの様な暴風が当たりを蹂躙する。

 

 

「護堂生きてる!?」

 

「生きてるよ!!」

 

 カンピオーネのケモノじみた直感と集中力でギリギリ回避が出来た。瞬きの間に移動したアテナを確認。

 嘶く 天馬ペカザスを窘めていた。

 

 

 この天馬は、メドゥーサの逸話が関係しているが、長いので端折る。

 

 有り体にざっくり言えば、メドゥーサの子供だ。

 

 間接的にだが、アテナに殺され、その時に生まれた子供で、言うなればアテナの策によって殺されたメドゥーサの子供である。

 

 神話統合されたとしても、ペガサスを使役するなど矛盾が起きる。白馬だったならゴルゴン姉妹のグライアイの姿が白馬であった為分かるのだが。

 

  しかし、目の前にいるのは天馬だ。

 

 アテナをメドゥーサと同一視しているとは言え、死んだ時に生まれた子供を使役するなど出来やしない。

 

 なら何故出来ているのか?周りに置かれた環境、今回の異常事態、前世の知識にしか現在在しないアテナの出現、そして直感から関連づける。

 

「奈落、このペガサスは本来なら、使役できない。だが、俺達はメドゥーサ自身が使役していた作品を知ってるよな?」

 

 勿論だ、対策会議のさいにも話題に出た

 

「Fateのメドゥーサか……イヤーな予感がしてきた」

 

「ああ、エリカから貰った知識には使役の話が無いのが証拠だ。()()()()()()() Fateのメドゥーサしか、ペガサスを使役していない」

 

 しかし、英霊だからこそ、あの作品のメドゥーサは使役していた。だが、使役していたという事実だけを神話から抜け出す時に得ていたとしたら。

 

「穴はあるが筋道は出来る」

 

「そうだ」

 

 正直、()()()()()()を作ったのは誰か気になるが、これで護堂が決定づけてる当たり、あながち間違いでは無さそうだ。

 

「ふふふ、愛子よ……いい調子だ、これなら神殺し共も一捻りだ」

 

 満面の笑みでペガサスを撫でている。

 良い感じで親バカ入ってるので、遠くの万里さんに身振り手振りで隠れるように合図をし、護堂と顔を見合わせ

 

 ―――逃げた

 

 後ろからアテナの声が聞こえるが無視だ無視。

 

 「機動力おかしいだろ!?ペガサスの戦馬車て無駄に豪華なやつだからしょうがないけどさぁ、とりあえず逃げるぞ!足確保してな!」

 

 辺りにザッと二人揃って目をギョロ目つかせ、足がわりになる物を捜す。

 

 「奈落!車を見つけた!魔力放出で改造してくれ!」

 

 「アイアイサー!!!!」

 

 即座に車の上へ着陸。アテナの闇で、車は動かない為、魔力放出で車自体を包み込み改造、呪力で走る車に変貌させる。

 形は86だ。

 

「!この呪力はまさか、奈落さん?」

 

 そしてひょこっと運転席の窓から甘粕さんが顔を出す。

 予想外の乱入者だが、仕方ない。急げ急げ!

 

「それは良いから、早く出して出して!」

 

「イヤだって、この条件下なら無理では……」

 

 そう言いながら甘粕さんがアクセルを踏み込み

 

 ────風になった

 

 咄嗟に足に呪力の杭を作成し車に突き刺す。護堂はバンパー部分に掴まり、悲鳴を上げる。

 

「ほ、ホァァァァ!?」

 

「甘粕さん!取り敢えず適当に大きな交差点があるところを出て、高速道路に乗ってくれ!」

 

「ちょ、はや、速すぎますよ!!」

 

「ハリウッド級の運転テクニックじゃないのかよこの忍者は!」

 

「忍者なら、まず日本から出ませんよ!」

 

 仕方ないので、このスピードでも違和感なくスピードが出せるであろう。ある意味で信頼できる状態に改造。

 実際の運転席ではなく、頭文字Dアーケードの筐体風の運転席に改造する。

 

「これなら運転しやすいよね!?」

 

 告げると同時に、86がグン、と右に避け戦馬車の疾走が何もかもを貫き、穿ちながら抜けていく。

 そして甘粕さんの雰囲気がかなりリラックスしたものに。

 

「……これは上々。意識の切り替えには丁度良いですね奈落さん。では」

 

 と、交差点ではなく、細い路地に入る。それに伴い路地を、家を、ビルを蹴散らしながらアテナが戦馬車で追ってくるのが見えた。

 

「甘粕さん何やってんの!?」

 

「良いですか奈落さん、大通りに出るのはいいですがその場合多数の人を巻き込んでしまいます。元々ある程度避難勧告はやってはいますが、まつろわぬ神の脅威度をイマイチ分かっていない正史編纂委員会は未だに科学によるネットワークでしか避難勧告をしていません」

 

 角を曲がり、クチバシが異常に尖った石梟が道路に突き刺さり、身体から別の梟が生まれ射出。

車に飛んでくるそれを、思いっきり蹴りあげ、その拍子に術式を梟に注入。

自動的に保有魔力全てを使って、爆発する存在へと瞬時に改造。そのまま他の奴らへとぶつけ大爆発を起こさせる。

 

「まつろわぬ神じゃあその程度遅すぎるんですよ。魔術を仕様した避難までやらないと逃げ切る事が出来ない。アテナの疾走で出来た光景覚えているでしょう?カンピオーネは知りませんが、一般人だったら粉微塵ですよ」

 

 戦馬車から天馬が一体離れ、86を強襲。たまらないので瞬間的にスターを使い無敵状態となり構えるが、七色に輝いてる為、なにかを感じ取ったのか横へ抜けた。

 

「迅速に、一般人を守る為に、君たちカンピオーネが戦いやすいように、しなければならない」

 

 

 つまり、と。路地を駆け抜け、迫る瓦礫を避け彼は言う。

 

「────委員会の危機感煽る為に建物を壊させまくりましょう!」

 

「狭い路地入ったのそれが理由かい!」

 

 ハンマーで変化寸前の瓦礫を打ち飛ばしながら思わず叫ぶ。

 いやそりゃあ、一番手っ取り早いけどさ!

 

「奈落、助けてくれ!!! 今常時『剣』発動させてるから他の権能使えなくて車に立てない!!」

 

「概念が使えたら楽だなと思った自分は悪くない!! 護堂、呪力を感じながら足に接着剤がついて車から離れなくなったイメージをしろ!」

 

 

 瓦礫という人工物には『剣』は形無しらしい。

 

 とりあえず、迫るアテナに黒い甲羅、ブラックこうらを投げ、その間に護堂を無理矢理持ち上げ投げる。

 

「おまっ、ちょっホントに覚えとけよ!!」

 

 アテナは槍で黄金の剣を持つ護堂をいなし、吹き飛ばそうと槍を振るう。その瞬間に、護堂が持つお守りを起点に、飛雷神の術を発動、護堂が消え、自分と入れ替え戦馬車の上に着地。アテナは槍ではなく、先程の鎌に武器を入れ替え、下半身を断つ為に薙ぎ払った。

 

術の印を刻んだ瓦礫をアテナの上に投擲し入れ替わる。体を一回転させハンマーを振り下ろすがアテナの目が光り、手に持つハンマーが石に、その影響で振り下ろす勢いに耐えられず破砕。

 

槍に持ち替えたアテナがこちらを穿つ突きを放つが、ギリギリ致命傷にはならないように避けながら、置き土産を大量にばら撒き飛雷神の術をまた起動。車に転移。

 

 戦馬車の上には置き土産の爆発物系アイテムがあったが邪眼で石になり梟、蛇に変化。

 

だがしかし、残っていた煙幕が発動し、煙が戦馬車に固定する様に浮かび停滞。剥がれない煙を、天馬を羽ばたかせることで煙を剥がし、視界が広がったタイミングで

 

 ────パイを思いっきり投げつけ顔面に直撃させる

 

「パイだと、んにゃァ!?」

 

 女神とは思えない叫びを上げスピードが落ちる、その隙に妨害関係のアイテムを作り出し纏めて投擲。

 アイテムが当たり減速するがそれでもかなりのスピード。やばさ的に例えると暴走トラックから暴走自動車になったぐらいである。なお一般人は当たったら死ぬ。

 

小競り合いの攻防を相互に繰り返しながら路地から出て交差点へ。

 

 辺りは車だけが残り、人の気配は霧散していた。

 甘粕さんの想定通りになったようだ。

 

「ここから葛飾インターに乗り込みますが多分ジャンクションで崩落します!何か他に道は!?」

 

「それなら道は作るよ!」

 

 呪力を放出し前方に道を展開、上に流れる都市高速まで伸ばす。出来た道に車を浮かせて乗る。

 

追随して石の蛇が大波のように流れ迫るが、護堂が剣で一閃。跡形もなく崩れ去った。たつまき、ドッスン、ブラックこうらを連続で投げつけ距離を取るが、石蛇を盾にし、戦馬車から跳躍しアテナがこちらの86に飛び移ってきた。

 

「カンピオーネ共よ、我が子の嘶きに怯え、冥府の闇に溺れ死ね」

 

「奈落さん!多分きっと途轍もない存在が私の車に乗ってると思うんですけど気にした方が良いですかね!?」

 

「こちらの事はお構いなく、走らせてください!!護堂!いっちょやりますか!!!」

 

「急すぎる連携だよなぁ!」

 

 即座にファイア状態になり数個ファイアボールを投擲。

 変身前でこの厄介さは分かってるだろうから率先して投げつける。燃えぬ焔はいくら平気でも視界も制限し動作の邪魔になるからだ。

 

カンピオーネとの戦闘ではそれは致命的な隙になる。しかも車上のこの狭さ。槍を振るっても護堂の『剣』がある為、振るうことは出来ない筈。

 当たらなくても対応は絶対しなければならない間合いでもある。

 

複数のファイアボールがアテナの行動を制限、その隙に神話を解体しながら護堂が切りかかりアテナがそれを避ける中、山なりに弧を描くように親指でファイアを弾き飛ばし、視線誘導。ビリビリスティックを作り短い間を瞬動で瞬時に間合いを詰めながら

 

 アテナが槍を一旦消し無手になる。

 

「貴様は一番厄介だ。潔く死ね」

 

 先程の槍ではなく、死の気配を感じさせる大鎌をアテナが首を落とす動作に合わせ出現させ放たれる。護堂は体を仰け反らせ避けるが自分は無理だ。

 既の所で86に飛雷神の刻印を刻んだカードとチェンジ、車の中へ。体勢を無理やり直しながら護堂が斬ろうとするがアテナの足元から蛇が盾に射出機の変わりになり、アテナを戦馬車まで飛ばす。蛇はそのまま斬られ消える。

 

 

 

「タダで返すか、この野郎」

 

 

 窓から車に飛び乗り、特典で作るは毒バナナバズーカとパイバズーカ。

 毒バナナを護堂に渡し二人揃って構える。

 

 そして呪力の道から都市高速に車が飛び移り、着地したと同時に壁を垂直で登ってくるであろう戦馬車を直感で撃つ。

 飛び出て来た戦馬車に毒バナナが比喩でも何でもなく突き刺さり、アテナ共々スピン、そしてパイがアテナの顔面にぶちまけられるのを確認した。

 それに合わせて闇の呪力が高まっていくのが目に見えてわかった。

 

「目的地はお台場、東京ビックサイトまで駆け抜けて下さい」

 

「そこで決着ですか。途中で崩落していたら道をお願いします」

 

 高速道路を走る。周りの車は存在しない。元々高速は流石に封鎖されていなかったようだが、神の想念の力と委員会の必死の努力の成果でいないようだ。

 

「……草薙護堂、矢島奈落。貴様ら許さんぞぉ!!!冥府の深淵まで叩き落としてやろう!!」

 

 ―――ビルを片手にアテナが現れた。

 

 島を投げ飛ばす逸話があるアテナから、大質量の物体が投擲される。

 轟音を響かせ迫るビルに護堂は対抗できない。「剣」しか今は使えないからだ。

 なら自分が行くしかない。丁度ギアが本格的に入ってきた。調子確認は丁度いい。

 さあて、シールド系統のアイテムは耐えることが出来ず、アーケードでは対抗が出来ない。ならどうするか、簡単だ。

 

「再現!!」

 

 呪力をこねて権能の力を注入、原作通りの性能に自身が最後に見た威力を知識から入れ込んでいけ。

 超次元とも呼ばれたサッカー。その中でも極悪な技をゲームで打ち払ってきた正義の拳を、G5仕様でぶち込む。

 

 

 ―――掛け声は至って、簡単

 

「正 義 の 鉄 拳 」

 

 虚空から輝く鉄拳が空間を抉り割りながら出現し、勢いのままビルを撃ち抜く。撃ち抜かれたビルは、粉々にされたガラスをばら撒き、粉砕された衝撃で瓦礫が飛び散る。

 

「奈落、お前イナズマイレブン何年前だよ……」

 

「円堂達のは1年前だったかな、一応イナイレも再現出来る事わかったろ護堂」

 

「お前の権能は色々出来すぎると言うか、真似でき過ぎるのが問題だろそれ、本来の使い道忘れても知らないぞ」

 

「動作を完璧にする権能だろこれ?まぁ、主な使い道が技再現になるから良いけど、いやー組み合わせるの楽しいな」

 

「余裕ですね御二方!草薙護堂さんは平和主義者ぽい人とは聞いてましたが奈落さんと組むとそこらのブレーキ壊れてません!?」

 

 護堂のブレーキは戦闘時には壊れるようだ、戦う前までは平和主義者、戦闘が始まるとタダのタチ悪い戦闘者である。

 現に二人揃って最悪の想定してた都市を破壊して戦う道を選んだ。自身が住んでいる東京をあっさりと戦場に選択すること自体が異常だ。愛着はあるのか、いや有るのだろうけど、心意は分からない。だがきっと身内を守る為の選択肢としてこれが一番手っ取り早いのだろう。

 カンピオーネらしい判断だと、自分は思うけども他者からはやっぱり理解されないらしい。

 

 車上で風に押されながらそうまで考え違和感に気づく。

 

 相手の攻撃の規模についてだ。

 

 

 辺りを見回す。確かにこれは脅威だ。

 空を統べる天馬は脅威、アテナ自体も槍とか持ってるし智慧で対応してくるのが脅威だが、自分達がやってるのはなんだ?

 

 戦闘はやってるはやってるがこの程度じゃあないだろう。まつろわぬミネルヴァより脅威度は少なく今は感じる。

 この程度の規模がまつろわぬ神との闘いだったか?いやそれは有り得ない。相手は神話の中でもかなりのビックネームで都市の名前にもなってるアテナ。これがこれぐらしかやらないのか?

 

  地面が揺れる、都市高速が揺れ、斜めになる。

 

 そうして、大きな石蛇が群れをなして襲い掛かる光景を見た。 今もアテナが邪眼で車を石にしそこから車ぐらいの大きさをした梟を作ってる。

 それに加え、閃光が如きスピードで、高速を渡る自分らに体当たりを仕掛けてくるアテナ、どうにも面倒くさい。

 

 「フハハハハ!!親と子の力を今ここに現れん!!!タダでは崩れん事を理解しろ神殺し共よ!!!」

 

 アテナさんのテンションが高い。そして、戦馬車から飛び降りたと思うと、石が身体に纏わり巨大石甲冑へと変貌。辺りを破壊し、足元のビルを破砕させながら襲いかかる。

 

「我が子との初共演だからな……これぐらい派手に行かなければなぁ!」

 

 「護堂、魔力放出!!」

 

 石蛇を切り刻む護堂が何かを言う前に呪力の糸を巻き付け、投擲。それに合わせて飛ぶ。

 呪力の糸を車に接着、離れても呪力供給を続けられるようする。

 

 「やはりこれでも来るか神殺し!!!」

 

 そう言い放ち、指揮者のように手に持つ槍を降り、天馬が空を駆け抜け、迫る。己の身体に魔力放出を放ち、糸に括りつけている護堂を当てに行く、権能の力で完璧な軌道で向うが、相手は知能を持つ存在、当たり前のようによけ、護堂が勘で魔力放出をし天馬の軌道差し込み、入り込み、直撃。

  黄金の剣は対神格特化の剣、たかが天馬に遅れをとる剣ではない。一対の天馬のうち片方を消し去る。

 

 そうして、脅威が跳ね上がる。

 

 様子見に徹していたアテナがその巨大鎧に見合わぬ、高速の動きで、槍を振る。護堂が槍に合わせ剣を当てるが、一部分が崩れただけで、そのまま吹き飛ばされる。

 呪力の糸を引き戻そうとするが、巨大石蛇が巨人アテナの手に集結し石鎌を構成、糸を切り、そのまま巨体が鎧を翻し、遠心力を乗せ高速道路を真ん中から割断。

 護堂は放棄し86に戻る。

 車はあまり変わらず走っているが、段々と斜めになっていくのがわかる。屋根に着陸し、魔力放出で車起点で生やすように道を作成する。その間に特典からピンクバードを作成し、視界を共有して偵察に向かわせるが、ピンクバードが石梟に喰われていくのを確認後、甘粕さんに見えたものを伝達。

 

「あーこちら矢島奈落、後方、有り得ないスピードの女神を確認しましたドウゾ」

 

「アレ、アテナですよね」

 

「うん、アテナ。石生物を集結させるとああなった」

 

「アテナとは思えぬ性能に……あれ、拉致していった護堂さんはどこに?」

 

「落ちた」

 

「結構雑ですね奈落さん!」

 

 

 特典で1tハンマーを作成。調子づけに回し、そのまま魔力放出で貫こうとする巨槍を打ちそらす。そのままの弾きながら86を補強していく、並列思考を再現し同時に二つの作業をこなす。

 ゲームで機体の性能を上げるかのように慎重に車を補強していく、アテナの巨大鎧によって生み出される風圧で車が破砕しかねないからだ。自分は頑丈になっているので問題は無いが車は今以上に上げる。

 それに合わせ甘粕さんはハンドリングを調整し、アクセルの調子を合わせ、踏み込み、進む。

 

 ある程度から、「桜花」を再現、各部位を別々に連結させるように加速する身体制御技能を再現。原作とは違い、全ての動作に桜花を付属。

 

 一発目、慣れず高速だった為払えずいなす

 

 二発目、慣れて亜音速だった為、打ち払い軌道を逸らす

 

 三発目、完璧に使えるため、身体を気にせず音速で打ち、槍を砕く。

 

「かかった、四発目」

 

 四発目、魔力放出込みの桜花で打ち込み弾き、槍を砕き、勢いのままハンマーを投擲。アテナが巨大石籠手で払おうとするが払えず破砕され、鎧から蛇のように這い出てアテナが脱出、自分は虚空瞬動に魔力放出を重ね合わせ瞬時に移動、虚空を蹴りながらアテナに近づき、手のひらで呪力ベースの螺旋丸を再現し叩き込む。

 アテナは叩き込まれる手を掌底で打ち逸らし、石で作成した短槍を突き出す。足元の空間を瞬動で踏みつけ、視界を縦に回しながら短槍を蹴り上げ、最初と反対になった姿勢で虚空を蹴り離脱。巨大鎧は全て崩れ、そのまま全て石蛇となる。

 

 

「私に傷も一つ、つくれないとは……ふん、なにか罠でも貼ったか?」

 

 嘲るように呟かれる。天馬を一匹やったとは言え、アテナには傷が付いていない。だが、コチラとしては

 

「ご名答、飛んでけ」

 

 アテナに刻んで置いた飛雷神の術を起動させ、近くまで飛び、別の場所に仕掛けておいた術を起動。そうして、飛んだ先はお台場海浜公園。

 

 広い場所で力を振るうために、刻んで置いた所に飛んだ。さて、それでは

 

「私だけを転移、刻印を刻んで飛ぶのかそれは。全く未知の転移術だなそれは。もう無駄だが」

 

 アテナの体に刻んで置いたマーキングが消しさられ、女神はそのまま、闇の呪力の鎌を生み出し、踵をならして蛇を出現させる。

 

「矢島奈落よ、貴様は策があってここに飛ばしたのだろう?あのような道を無意味に周りはしないはずだ」

 

 アテナの視線の先には、遠目から見てもわかる程崩れ、倒壊仕掛けている、環状高速が見える。

 

「だがまあ、それはなかなか便利な術だな。何か印を刻まないと行けないが、私にとってすれば事前に印を刻んで出現させれば。ほうら―――もう形成逆転だ」

 

 

 生み出した大量の石蛇と石梟の体に見える範囲でも一つも余らず、飛雷神の術のマーキングが刻まれている。

 

 これを意味することは簡単だ。逃げることはないだろうが、石生物を使って距離を自由自在に移動できるようになるという事、物量戦だけならまだ何とかなったが、それに合わせて障害関係なく距離を詰められるようになった今。

 

「さあ、決着を付けよう神殺し。私の子の片割れを葬ってくれているんだ。楽に死にはしないぞ……?」

 

 静かな怒りを秘め、女神アテナが襲いかかってきた!!

 




アイテム・技能紹介

《技能》

・魔力放出
便利な技能、呪力を自由に操作し様々な形で補強が出来る。もっぱら加速するために放出したり、車を改造したりする。

・飛雷神の術
卑劣な術だが、アテナの目の前で使いすぎた故にパクられた。印を刻んだ位置にワープが出来る。

・螺旋丸
手のひらに呪力を乱回転させ球状に圧縮し、その球体を相手にぶつける技。

・桜花
かの有名な不可能男の技能。骨の各部位を加速させる。
慣れれば音速、亜音速と自由に速度が調整できる。

・正義の鉄拳
アニメ円堂くん3期序盤の主武装。イジゲンザハンド覚えるまでこれ使ってた記憶。

《特典》

・ブラックこうら
マリオカートのみどりこうらが黒く染まり爆発する姿。

・パイ
顔面に当てれば視界を塞ぐ。ちょっと別法則で作られているため呪力を使わずに手で拭うしか視界が晴れる手段がない。

・毒バナナバズーカとパイバズーカ
筒型のバズーカ。毒バナナは当たれば相手はスピンし、パイは顔面に当たる。

・1tハンマー
クソ重いハンマー。1000kgあるよ!

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