アイテム使いの神殺し   作:アルリラ

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これで良いんだろうか…満足出来なくなったら改変します。

それではどぞ


第四話 ひまわりは崩落の中に

「ここからが正念場だな 」

 

 アレクは悟る、微かに危ない場面はさっきまであったが勝てるレベルではあった。あのままだったら先程の手段で倒せはしないだろうがかなり追い込めた筈。

 しかし今は違う

 

 意気込み、身の入れよう、覚悟。

 今ここに、権能発動と相成って最大限まで上がっていた。

 

 何が何でも勝つ、カンピオーネ最大の性質。

 

 それが今ここに発揮されようとしている。

 しかし、それはアレクも同じ。これはカンピオーネ同士の闘い。何が何でも勝とうとしてるのはどちらも同じで、この闘争はそれを如何に押し通すのが鍵となる。

 

 そう思い、次の手に移行しようとしていた時だった。

 

 ――奈落がアレクの目の前に出現したのは。

 

 片手には忌まわしきパイ、凄まじい精度で顔面を狙ってくる。

 いつのまに、戦慄してる暇もなく、咄嗟に顕身、雷になって避けようとするが、ジェットエンジンのような爆発音がしたかと思うと神速状態のアレクに追い付くように身体を半回転、そのまま神速レベルのスピードでパイをアレクの顔面に叩き込んだ。

 アレクの顔面が真っ白に染まる。体が強制的に元に戻された。困惑気味で視界が晴れないアレクに奈落は出現させた、大きく黒光りするハンマー、10tハンマーを叩き込もうとするが、アレクは顔を拭いながらも床を消し、暗黒天体を空間ごと引き上げる。

 流石に危なかったのか奈落は宙を蹴り暗黒天体から離れた。

 

 先程までには使ってこなかった技が使われている。

 

 ――権能一つでここまで動きが変わるのか。

 

 予想外の権能の効果に警戒レベルを引き上げた。

 

 

 離れた位置から先程とは段違いの弾幕になっているひげミサイル群がアレクに向かって突き進む、雷が放たれミサイルが全て誘爆し

 

「ミサイルはこの為か!」

 

 辺りが煙に包まれた。徐々に暗黒天体に飲み込まれては入るが先程放たれたミサイルの量が量だ、流石に時間がかかる。

 

 辺りを警戒するアレク、権能の力もあり何をして来るか解らない為この状況は非常に不味い。

 そして、直感が警鐘をならす。すぐさま本能のままにその場から飛び出るように、雷に顕身しながら避け、

 煙が晴れた先程の場所に複数の奈落がハンマーを振るっていた。

 

「影分身か!やはり忍者は現代に存在するようだな!」

 

「平和な日本にそんなもんいないからね!」

 

 奈落は追撃にアイテムを創りブーメランを投擲、アレクは神速へ移行し、緩急をつけた動きで躱す。

 その隙にアレクに近づき轟音、凄まじいスピードで放たれる一撃。迫りくる彗星の如く、アレクに放たれた。

 予想外の一撃、思わず目を見開いたアレクは吹き飛ばされた。

 

「カンピオーネの身体は丈夫だし死にはしないよな」

 

 吹き飛ばされるアレクを見ながら肩の力を抜く奈落。

 

 

 だがしかし

 

「かかったな」

 

 目の前にアレクが現れる。

 先ほどの攻撃を受けたアレクは神速で作られた分身。

 初めての権能行使による高揚感もあってかその存在を忘れていた。

 アレクは暗黒天体の空間を操作し奈落の真後ろに移動させた。失念の顔を浮かべながら奈落は吸い込まれていく。

 

「これでチェックメイトだ」

 

 勝ち誇った顔を浮かべるアレク。じっくりと力を調べたかったが相手はカンピオーネ、最初は可能だったかもしれないが権能を使っている今、それは難しい。ゆえに仕方ないことだ、そう自分に言い聞かせた。

 

 

 

 

 

「あー、使いたくなかったけどしょうがないか」

 

 吸い込まれながら奈落は呟いた。

 前世と今世の知識にはこの暗黒天体から逃れられる技術はない。それに加えてまだ使い始めの権能で相手は歴戦のカンピオーネ。

 

「流石同族、戦いの経験値が違ったね、カッコいいこと言ってフラグ建てたのにこんなあっさりやられるとは」

 

 だからこそ相手の予想を引っ繰り返すが如く勝つしかない。

 権能のお陰で創れるようになった、特典の中でも凶悪な部類のそれを創り出す。

 ごっそり何かが減っていく感覚がするが無視。手段を選んでられない状況、打開策はこれしかない。

 

 

 星をも飲み込む暗黒天体、それを打ち破るにはどうするか――答えは簡単それと同格の力をぶち込む

 

「来い・・・グランドスター!!」

 

 眩い星の輝きに辺りは包まれ、それは現れた。

 

「なんだそれは・・・!?」

 

 一つの星がそこに浮かんでいる。

 真ん中にはつぶらな瞳、幼稚な絵でもあるがその姿に秘められし力は《星の力》とも言われ、複数揃えれば一つの星が創られるほど。

 今は一つしか創れないがそれでいい、本格使用はまだ先だ。

 この存在が知られるのは痛いが、生きる為、明日を見るためにこの力を使わせてもらう。

 

「即席爆弾…!命名、ビックバン!」

 

 グランドスターを暗黒天体にぶつけると一瞬にして光が広がり――爆発した。

 

 

 ●

 

 辺りは瓦礫の山となっている。元の美しかった美術館の面影など一切ない。遠くから観察していたとある二つの組織に所属する魔術師達は被害額と事後処理を考え密かに涙を流す。

 そんな山の一角、積み重なる瓦礫が崩れ落ち少年が一人姿を見せた。

 

 

 

 

 

 

「死ぬかと思った、まあ1回死んでんだけど…あ、身体から結構出血してんのによく動けたな自分」

 

 今更ながら自分の身体の状態に気付く。アレクに落とされたりペンを投げられたりして身体はボロボロになっていたけど、特に問題なく闘ってた。アドレナリンが分泌されていて痛くなかったんだろう。

 

「しかし派手にやったな…これでお先真っ暗」

 

 辺りを見回し元の面影等一切無くなった美術館を見る、これで犯罪者決定だ。テロの犯人として捕まるのは確定。家族と幼馴染み達になんて顔して会えば良いんだろう。

 そんなことを考えてる時

 

「はぁ…貴重なゴッホの作品がお前のせいで瓦礫の下だ」

 

 瓦礫の上にアレクが現れる。服装、身体共々ボロボロである。さしもの彼も避けきれなかったらしいが行動不能までは行かなかったらしい。

 もう家に帰って寝たい。

 そんな気分になりながらハンマーを構える。

 

 

「まあまて、ここは一旦手打ちにしようじゃないか」

 

 が、予想外の提案がだされた。

 

「は、手打ち?」

 

「そうだ、このまま戦い続けるのは良いが何の意味がある?しかも戦い続けてみろ、後ろ盾も何も無いお前はこの美術館の請求を家族が受けることになるぞ」

 

 痛いところを付いてくるよこの人、犯罪者認定受けて逃走をしてもお金は確実に尾を引くものである。

 前世の知識にある闇金ウシジマ君を思い出すぜ。

 

「俺としては、お前の力を調べたいがこれ以上被害を出すのは吝かではないのでな。部下の小言を受けるのは正直面倒だ」

 

 すごい個人的な理由が最後入ってるんですけど

 

 

「そこで、提案だ。これ以上の戦いを辞める代わりに、この様な被害を出した時、事後処理を担当する後ろ盾が欲しくないか?」

 

「え、どこぞの尻拭い教会みたいな事をやってくれる組織があるの!?」

 

「お前の言う教会は解らんが、概ねお前の想像通りだ」

 

 事後処理をやってくれる組織があるなら是非ともお願いしたい、この際なりふり構ってられないし、今世の親にどんな顔して会えば良いだろうとか草薙一族に土下座して資金繰りしようかと思ってたけど、そんな後ろ盾が出来るなら乗るぞ!

 

「はい、旦那!紹介してください!その組織を!」

 

「いいのか?他にもう一つ条件を出させてもらうが・・…」

 

「いいよ!全ッ前イイからさぁ!」

 

「そうか、まあいい交渉成立だな付いてこい…本当になんでコイツはカンピオーネになったんだ」

 

「何かいいました?」

 

「いや何でもない」

 

 そう言うとアレクは雷へと姿を変え神速で何処かへ向かうので、此方も追い付くように、fateの魔力放出とネギまの瞬動術を同時利用して追う。

 先程の戦闘でもこの二つを利用して戦っていたのだが使い勝手が比較的宜しい技術なので熟練度稼ぎもかねて率先して使って行く。

 

 

 

 思えばキチンともう一つ条件を聞いておけば良かったとつくづく思う。被害全額負担してくれる事とか完璧に裏がある筈なのだが、その時の自分は責務から逃れられると浮かれていたし。

 今にして思えばあれは悪魔の誘惑だった

 

 ●

 

 

「お前達、《王立工廠》の新メンバーの紹介だ。カンピオーネ、矢島奈落だ。データ取ろうが戦闘しようが勝手に使え」

 

「ヨロシクオネガイシマス」

 

 《王立工廠》の本社の会議室でそんな宣言を受けたメンバー達が一斉に吹き出すのを見て頭を抱えたくなった。




遅れた理由?
決してダンまちに嵌ったのと、練習も兼ねてイシュタルファミリア殲滅戦を書き来ながらイカのゲームやってた訳では無いです。

誤字・修正ありましたらヨロシクオネガイシマス
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