アイテム使いの神殺し   作:アルリラ

9 / 19
第1章 東京半壊マリオカート
第一話 波乱開幕


 

 

月曜日の朝、家族と共に朝食を食べながらニュース番組を見ていると

 

『昨夜未明、イタリアの首都ローマにある世界遺産のコロッセウムが爆発される事件が起こりました』

 

 お茶の間の皆様にとっては最早見慣れた事件であり、母さんや父さんはまたなのか、と頭に手をやっていた。

 遠く離れた平和な場所で過ごしてるからこんな感じに反応してるんだよな。自分の身に降りかかるとどうなるんだろうか。

 

 最近このレベルの厄介ごとに巻き込まれた後だから、こんな感想を持てるのだろう。

 前世の記憶ではこんな事件はニュースでも見る事があんまりなかったが、たまに前世での仕事が休みの時、こういうのを見て

 

『 大変だな』

 

 と呟く位しかなかった。

 

 立場も変われば考えも変わるとは言うけれど、正しくその通り。

 生まれ変わって二度目の人生で悟った。

 

 

 

 

 

 

 

 ――三月からこういった貴重な物や場所を爆発する爆発テロ事件が起きていた。イタリアの各所で起きているのだが、未だにテロの犯人は捕まっていない。

 早く捕まえないと被害が増えるぞ頑張れ、と向こうの警察にエールを送りたくなった。手紙でも書いてみようか。

 

 まあ一先ず、自分がやる事はただ一つである。

 

 

「ごめん、ちょっと護堂に事件どんな感じか聞いてくる」

 

「そうね〜、まあ怪我人は出てなかったらしいけど、本当はどんな感じが聞いてきなさい」

 

「情報公開の闇を感じたくないよ...」

 

「ご飯冷める前に終わらせなさいよ、国際電話の通話料金高いんだから」

 

 はーい、と返事を返しながら席を立ち、廊下に出て電話を掛ける。

 

 そして、電話に出た幼馴染み(男)に向かい

 

「へい護堂!段々、人の事言えなくなって来たじゃんかよ!請求額幾らになるんだろうね...コロッセウム爆発と言われるレベルの破壊だったし、大変だろうな...『赤銅黒十字』の人達」

 

『 辞めろ!コロッセウム壊した罪悪感の上にエリカの組織に対するやるせなさを追加しないでくれ!』

 

 ●

 

 お互いが同時期にカンピオーネになるという、宝くじ1等が数百回連続で当たるような異常に出くわし、早二ヶ月。

 あの後、一旦お互いの家に帰り、落ち着いてから双方の旅行先での出来事をある程度隠しながら話をした。

 

 護堂の話は流石に金髪美女のエリカさんとかいう人は今迄の護堂の環境に変化をもたらすという確信がある。

 

 とうとう護堂ハーレムが誕生する気がする。

 

 それはさておき、お互いの変化を話し合い別れたあとは契約の関係でアレクに電話、幼馴染みがカンピオーネな事を伝えた。

 アレクはその話が信じられなかったらしいか、最後には納得した。あとは後日資料を送るのと護堂の秘密恥ずかしエピソードを送れとも。流石アレク、汚い。

 

 そんな事も有りながらも四月は高校入学と資料の確認ぐらいしか突出したエピソードはなく。今に至る。

 

 

 「取り敢えず聞きたいんだけどさ。護堂さんや、何やったの?」

 

 どうせろくな事ではない

 

『いや...エリカに勝つ為にやむ無しだったんだ、こう男が女に負けるのって駄目だろう?』

 

 ほら見ろ、そんな事だろうと思ったよ。

 噂に聞くエリカさんとの勝負に負けたくないので我らが幼馴染みはそれだけでコロッセウムをぶっ壊すらしい。

 気持ちが解るが流石に

 

「やりすぎだわ」

 

『いやだってよ...』

 

「もういいよ、どうせ言い訳続くだけだろうし。で、それだけじゃないだろ?話に聞くエリカ氏ならばそれだけじゃ呼ばんだろう」

 

 決闘とかいう用件で神を殺したカンピオーネをわざわざイタリアまで呼ぶか。カンピオーネに関わる人間で気安くなる事はあるけれど心の底では恐れていると、前の電話でアレクが言っていたので疑り深くなっている。

 決闘するからとイタリアまで呼んで、後は帰って下さいとか言われたら流石にカンピオーネを舐めすぎだ。

 

 それもあり、聞いてみた。

 

 何も無ければ良いのだが、どうにも火種は付けられた後らしく

 

 

『えーと、だな...ゴルゴネイオンていう『神具』を預かってくれないかって、渡された』

 

「...今何処?」

 

『実はもう羽田』

 

 実に厄介な物を手に幼馴染みが帰ってきた!

 

 ●

 

「これぶっ壊せなくね。特典が軒並み効かないんだけど」

 

「確かエリカが神々の叡智を記録する物だから壊れないとか言ってたな」

 

「えーなら、ドッスン大気圏落下でも試してみ...閃いた」

 

「おいまて、何する気だ」

 

「話に聞く権能の『猪』を自分の特典で打ち上げて落とす...!!勿論目標地点とする場所にはゴルゴネイオン置いてあるから安心しろい!」

 

 星の力を全力で使えばそれ位可能だろう。試したことないけど

 

「────目標地点は?」

 

「スカイツリー」

 

「駄目だろ!?」

 

 怒られた。

 

 ────今、護堂の自室にいる。

 決して厄介ごとを持ってきやがった我らが幼馴染み、草薙護堂に殴り込みをかけに来たわけではなく、目の前の『神具』ゴルゴネイオンのせいである。

 

「これってさ、何するんだっけ。色々試して忘れたんだけど」

 

「不審な女神をおびき寄せるらしい」

 

「ほんと、どうしてこんな厄介ごとを持ってきたよ...」

 

 女神を呼ぶ=未曾有の大災害発生、という図式を護堂が完成させようとしているからである。火種をつけるのはカンピオーネが何時もやってるらしいが。

 

「しょうがないだろ!?エリカがあんまりにも受け取ってくれと迫ってくるから...」

 

「嘘だね護堂の事だ、どうせヤケになって持ってきたんだろう!」

 

「うっ...!」

 

 幼い時から仲良くしているのを幼馴染みと言う。伊達に長年一緒にいない。

 

「ええい!取り敢えずこれから来る女神の対策をするぞ!」

 

「うう、すまん奈落!」

 

 前からトラブル持ってくるのは護堂の癖だったが、今回はそれがランクアップしただけだ。気にすることではないし、今更である。

 

「べ、別に許したわけじゃ無いんだからね!」

 

 つい照れ隠しで返答してしまったが、恐ろしい程冷たい視線を護堂が投げかけてきたので殴りかかった。

 

 

 まあ、そんな事も有りながらも対策だ。

 流れ的に護堂と自分が来るであろう女神と相対するようになるだろう。

 

「ゴルゴネイオンは名前的にゴルゴンの首、かの有名な魔物、メデューサ関連の物か」

 

「前に貸してくれたfateに出てたな」

 

 fateのゴルゴンは長身美女のお姉さんで好みのタイプだった。このゴルゴネイオンで来るであろう女神はそんな感じの女神がいいな。

 

「他なんかあるかな」

 

「エリカが大地母神とかなんやら言ってたような気がする」

 

「大地母神かー」

 

 最近まつろわぬミネルヴァの事を調べた関係で大地母神と聞いてちょっと思い出してしまった。直ぐに思いを振り払う。彼女の想いを背負ってぶっ飛ばしてここにいるのだ感傷に浸る訳にはいかん。

 

「...大丈夫か奈落」

 

 酷く真剣そうな顔で視線を向けてくる護堂に

 問題ない、と返答する。

 目下の問題は神だ、今更気にせんよ。

 心の中で虚勢を張った。

 

「それならいいけどさ...じゃあ次はもしもの対応についてだな、神様とバトルならどう戦うか、それについて案を考えておこう」

 

「珍しく配慮が出来てるな、病気?」

 

「失礼なこと言うなよ、さっき叱られて周りの事も考えなきゃ駄目だって思ったんだよ。あと奈落もそんな配慮しないだろ。過去にあった校長ヅラ事件、首謀者だったこと忘れた訳じゃないからな」

 

 それを言われると弱いが、真面目にそう思っていてくれるならそれでいい。精神年齢も結構歳いった高校生の苦言が通ったようだ、良かった。

 

 まあ一先ず、と護堂は続ける。

 

「女神の性質に寄るけど来るのはメデューサか...俺が出会った神様かな」

 

「出会った?」

 

「ああ、〈 蛇〉を取り戻す。と言ってたしその為にこれを取りに来る可能性もある」

 

「ふむふむ...ちなみにその女神、落とした?」

 

「落としたことなんてねえよ!」

 

 この鈍感野郎の事だなんやかんやでキスとかしそうな気がしなくもない。

 

 まあまずは抵抗策でも考えようか

 

 ●

 

 取り敢えず色々と対策を考えた。自身の権能については護堂にもう話してある。

 言った時に、一個だけなのかと言いやがった護堂絶対許さない。

 

 策は色々考えておいたが、どうやっても戦いになると都市部が壊滅仕掛けるので最終手段として考えておく、あくまでも最終手段である。

 取り敢えず目標の女神が現れ戦闘になったならば、護堂が囮となり自分が対象を無力化することに。

 権能のおかげで漫画の技術が色々と再現出来るのでそれと特典を駆使し無力化可能という結論になった。

 ゴルゴネイオンは囮を受ける護堂が持っておく事になった。あとは自分がいない時に女神が出現する可能性もあるので

 

「護堂これ渡しとくね」

 

「?...何だこれ、石に何かマークが書いてあるんだけど」

 

「カンピオーネにお守りなんて可笑しいけど一応そういうやつを渡しておくよ。女神が出たらこれに呪力込めて」

 

「わかった」

 

 飛来神の術のマーキングと連絡するため呪力をマークに刻んである。

 飛来神の術とはマークをつけた位置まで瞬間移動する術である。時空間忍術の一種でNARUTOの二代目火影や四代目火影が使っていた術。難しい術らしいが権能を使えばチョチョイのちょいである。

 

「因みにこのマークなんだ?」

 

「書き損じのエロマーク」

 

「ちょっと待て、まさかこれって女性のあれ書こうとしてミスったやつかよ!?」

 

「まあ形だけ見ればね、追加効果色々ぶち込んであるから無くすなよー」

 

「逆に無くしたくなるわバカ!!」

 

 そう言えば後でアレクに電話しないといけない事を思い出した。一先ずは帰って電話しましょうかね。

 

 まあ、その前に自分はとある物を取り出す。

 それを見て護堂は怒鳴っていた顔を変えニヤリと笑った。

 

 ────何故ならそれは

 

 

「久々に作ったこの遊星デッキでぶっ殺してやるか」

 

「一体何の冗談だ?『E・HERO』にNを加えて更なる飛躍を遂げたこのデッキで俺が世界で一番強いって事を見せてやるよぉ!!」

 

「ふん、かかってくるがいい小僧...!!貴様と俺の純正たる運命力の差を見せてやるよぉ!!」

 

  久々にデュエル...!!




校長ヅラ事件。
東京に雪が降っていたが降る量が少ないなと思った奈落がダジャレマイクで大雪を降らし、その影響で積もった雪で雪合戦中に奈落が見ていた校長のヅラを落とした事件。やった瞬間に全員が蜘蛛の子を散らすように逃げた為犯人の奈落はバレていない。

誤字・脱字がありましたら宜しく御願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。