三浦玲二詩集 作:三浦玲二
序。
『微笑みの種』
悪が栄える世界など要らない
善が栄える世界など要らない
終わりを迎えるものが白くなければ
ハッピーエンドしか要らない
ハッピーエンド以外は要らない
ハッピーエンドを愛さずにはいられない
『悲しみの墓標』
幸せしか要らないから悲しみ捨てた
楽しければ良いから悲しみ捨てた
喜びに極まりたいから悲しみ捨てた
感情が薄らいで悲しみが産まれた
『機敏な感情線』
何かが頬を伝う
悲しみが流れていく
口角が上を向く
喜びに溢れていく
額に皺が川を作る
怒りに満ちていく
右と左の手が喧嘩
楽しさに彩られる
喜怒哀楽を感じる前に
感情線が動いていた
→↑→→↓↓↑→→→↓↓↑→←↑↓↑→→←↑→↓
破。
『身分と肌の色』
白い肌の王様が命じた法は
黒の肌や褐色の肌を持つ
同じであり同じではない
人の民を蔑み苦しませた
法が変わり世界に平定が望まれた
然し負の連鎖への始まりだった
そして色変えの時代が幕を開けた
『西に東に、そして北に南に』
涙を堪えていた時があったから
今を自由に歩けている
頑張り続けてきたから
過去の私を誇る事が出来る
辛さと苦しみを抱えているから
未来への希望をみている
私は何処にだって行ける
『時には時を忘れて』
一秒一分を大事にせねばと
時間に追われてる者が言う
周りを巻き込んでしか人は
生きられないから誰もが
時間を刻んだ記憶を感じながら
だからたまには時計の電池を抜いてみる
あぁ 平和だ
↓↑→→←↑↓↓↑→→→←↑→↓↑→→↓↑→
急。
『歩いた先の線』
地平線の先がいつも不思議だった
赤いランドセルを背負っていた頃
あたしはそう思っていた
地平線の先に進めるとまた不思議
スクールバッグに自由を詰めていた頃
あたしはそう感じていた
いつしか夢を見ていた頃を忘れて
前だけを見始めたあたしの地平線は
ただの世界の一部になっていた
夢などは現実の側面でしかなかった
『形態変化のあるまじき』
今日の私は鳥になってみた
昔から優雅に飛ぶのを羨ましいと
思っていたから
然し なれば外敵は多く世界は広く
疲労しか得るものがなかった
景色は綺麗だったが人の目より
美麗に映る訳ではなかった
結局のところ人は人のままでよかった
『珈琲よりは紅茶を選ぶ』
僕らはいつの時代も 何かしらの
選択を経て今へと続いてきた
それが非道か人道かどうかは
未来人の今でしかわかりえない
だから僕らは自由に道を選択していくのだ
『プラスチック製バナナ』
食べられないのに欲しがる
持っていても意味がないのに欲しがる
子供も大人も皆、何かを欲する
けれど、他人の価値観は欲しがらない
どうして、価値観だけは欲しがらないのか
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余興、愛嬌。
2013〜2015.既存+新作。