ただの人外による学園黙示録 (凍結)   作:煙草

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続くことに・・・・・・なんでこうなった?笑


変わってしまった世界と僕

「僕は・・・一体・・・・・・何をしてた?」

 

 

 

佐々木は己の変化に、まだ気づいていない。

 

自分が奴らを喰ったことを・・・

 

自分が自分ではないナニカになっている事にも・・・

 

 

無意識に本能のままに奴らを喰っていたのだ。

 

 

 

「僕は確か・・・奴らに喰われて、それから・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

僕は何をした?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何をしたんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何を・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐々木は自分の手を口元にもっていくと、ヌメりとした嫌な感覚があった。手を恐る恐る自分の視界にはいるように下げることで気付く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・奴らを喰ったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そっか・・・・・・僕はもう────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐々木は左目から血の涙が、そして右目からは透明の涙が頬を伝って流れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「─────人間じゃないんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は小説の主人公でも何でもない・・・ごく平凡などこにでもいる読書好きの一般人だった・・・

 

だけど・・・

 

もし仮に僕を主役にひとつ作品を書くとすれば・・・・・・

 

それはきっと・・・

 

“悲劇”だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────────────────────

 

 

 

 

佐々木は夜になった街を歩いていた。

 

 

その足取りはどこか重く、背中は悲しみを語っていた。

 

 

 

あれから分かったことがある。

 

僕は普通の物は食べられないんだ・・・・・・。

学校を出た後、腹が減り近くのコンビニに入ると、奴らに襲われたのか無人だったので食べ物を拝借した。

おにぎりを食べようと思い、かぶりつくと・・・・・・おにぎりとは思えない食感と不味さが口の中に広がり、吐いてしまう。僕はなぜ食べられないのか恐怖し、焦り、他の物を次々と口に入れて食べようとした────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ は は はは は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は はは

 

は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は

 

は ははははは は は は は はは は は は は は はは は は は は は は は は ははは は は は は

 

は は は は は はは は は は は ははは は は は は は は は は は は は は は は は は は!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────食えなかった・・・何も 何も 何モ なニモ! ナニモ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は胃液しか出なくなるまで吐いた後、気付いた・・・気付かなければ良かったのかもしれないが、気付いてしまったんだ・・・旨そうな匂いが外からする事に・・・・・・。

 

口の端から唾液を垂らしながら一歩、また一歩外へ向かう。僕は期待してしまったのかもしれない、自分が食べられるナニカがあるんだ・・・と。

 

 

けれど、その期待は儚くも破られた。

 

 

外にあったのは食べられる物なんかじゃない、ましてや旨そうな匂いが漂う筈もない〈奴ら〉だった。

 

僕は絶望から膝をつき、涙を流してしまった・・・・・・自分がもう人間じゃない事は知っていた。けれど、自分が食べられるかもしれないと思って引き付けられたのが〈奴ら〉の匂いだった事が悲しかった。

 

 

奴らは僕の涙と共に出てくる声に気付き、近づいてくる。

 

 

 

 

 

 

 

そして、いつの間にか意識を失っていた僕は・・・気付いたら〈奴ら〉を喰っていた。

 

 

 

僕はもう・・・・・・奴らしか喰えないんだ。

 

 

 

佐々木は、自分が人間ではない化け物になったのだと・・・・・・自分はもう人間として生きては行けない事を受け入れた。

 

 

 

 

 

 

 

さようなら────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────佐々木 研(人間だった僕)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕は、目の前に現れる奴らを殺し続けた。

 

自分でも分からない。けれど、奴らが目の前に現れると、中から何かが湧き出てくるような感じがする。

 

 

しばらく街灯が照らす夜道を歩くと、疲れが溜まっているのか壁に手をつく。

 

 

 

(まずいな・・・どこかで身体を休めないと・・・・・・)

 

 

 

僕は近くにあった防犯ショップへ入る。

 

 

 

「・・・・・・ここなら、シャッターを閉めれば大丈夫かな」

 

 

 

そう呟きシャッターを閉めた瞬間、奥から奴らの呻き声が聞こえ、振り返る。

 

僕は中指を軽く曲げ、親指で押してパキッという音を鳴らす。

 

 

 

「この世の全ての不利益は当人の力不足だ・・・・・・だから僕は・・・強くなる」

 

 

 

僕は奴らを殺していくことで理解した自分の力である『赫子』をだす

 

鋭利な爪のような形をした赫子は、近づいてくる奴ら目掛けて一直線に突き進む。

 

 

 

「死ね」

 

 

 

赫子は奴らの頭を貫き、奴らは呻き声をあげることもなく死ぬ。

 

奥の方から3体の奴らが現れ、僕は奴らに向けて走り出す。

 

奴らの真正面に着くと、4本の赫子を操り、下から上へと奴らに向けて赫子を何度も突き刺す。

 

 

 

「これで終わり・・・かな」

 

 

 

僕は赫子を仕舞い、店の入り口へ向かうと、奴らが入ってこれないようにシャッターを閉める。

 

 

この店は2階が家、1階が店となっているようでレジの奥の扉を開けると、2階へ続く階段があった。

 

2階へ上がると、真っ先に洗面所を探す。

 

洗面所は直ぐに見つかり、電気をつける。

 

 

 

「電気はまだつくんだ・・・・・・」

 

 

 

僕は鏡の前に立つと、鏡に写っている変わってしまった自分を見る。

 

化け物になる前の自分の髪は黒かった。

 

だが、日本人特有の黒髪も以前とは違い、白い髪になっていた。

 

 

 

「・・・髪の色が変わってる」

 

 

 

黒髪全てがこの年で白髪に変わることは、髪を染めないかぎり、まず無いだろう。

 

一つの事を覗く限りは・・・・・・

 

それは、ストレスによる白髪化。 それは、ストレスによる白髪化である。多大なストレスによりメラニン色素がなくなり、色彩が薄れることにより、白くなることがある。

 

しかし、それでも全体的に白くなることなど、滅多にないだろう。

 

 

彼は大勢の奴らに一瞬にして全身を喰い千切られるという膨大なストレスが一瞬でかかる事により、髪が白くなったのである。

 

 

しかし、それだけでは無かった。

 

この世界なら、全身を一瞬で喰い千切られた人は数多くいるだろう。

 

なら、彼はなぜか・・・・・・?

 

理由は単純だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は思い出しただけなのだから・・・・・・母親に虐待されていたという封印した記憶を・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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