いろべよう!   作:そらごっち

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とりあえず登校(登校)しよう・・・僕はそう決めた


それは出会いの始まり

ご飯を食べている時が一番幸せと思い始めたのはいつだろう

 

 

僕はお母さんの作ってくれた卵焼きを食べながら考えていた

 

「もう8時か・・・」

 

僕の学校は9時からホームルームが始まる

家から学校までの距離はそう遠くなく歩いて10分ほどだった。

別に急ぐようもない、かといって遅刻するわけにもいかない

 

のんびりはしていられなかった。

もしご飯を食べ終わり、行く前に寝てしまったらどれほど家が近かろうが遅刻にはなるのだから。

 

茶碗の上に箸を置き椅子をしまう。

そして立ち上がりお母さんに礼を言って階段を上がった

 

「今日の授業なんだっけ」

 

予定表を見ながら教科書、ノート、筆箱を詰めていく。

高校生になり授業が増えた・・・数学だけでも2つ授業がある。そんな学校だった。

 

別にそれに苦を覚えたことはなかった

数学の中でも得意不得意な単元、分野があった。得意な単元の時は嬉しくてその授業だけでもずっと受けていたかった・・・だがそれは叶わない

 

得意の後には必ず不得意がある。

それが授業の好きなところでもあり嫌いなところでもあった。

でも得意不得意が交差するからこそ授業はつまらなくない・・・それが狙いなのだろうか

 

 

そんなどうでもいいことを考えていたら時間が過ぎていた。

短いと思っていた時間は実は長かった

時計の針はすでに8時50分を回っていた。

 

「やばっ!遅刻する」

 

焦った僕はカバンを勢いよく引っ張った

その選択は間違っていた

 

 

 

ビリィッ!!

 

嫌な音がした・・・

 

 

「あっ・・・」

 

その時カバンの持つところがちぎれてしまったのだ

 

「嘘だろ・・・マジかよ」

 

もう終わりだ・・・こんな状況から学校に登校するなんて無理だ

あきらめようか、僕は一度そう思った

 

だがここであきらめてしまっては自分の中でずっと守ってきたルールが破られてしまう。

そのルールとは・・・

 

 

 

 皆勤!だった

 

僕は今まで休んだことがなかった

どんなに風邪や熱が出ようが、どんなにひどい怪我をしようが耐えてきた

なのにこんなことで学校を休むようじゃ今までの努力がまるで水の泡になってしまう

そんなのは絶対に嫌だった

 

なんとか代わりになるカバンはないだろうか

そう考え部屋中を探し回った

 

 

そういえば先月母親に買ってもらった青色のカバンがどこかにあった気が・・・

 

 

 

 

「あれ?・・・ない!?」

 

嘘だろ!?ない・・・どこを探しても・・・あれ?

何度探しても見つからない。

気持ちは焦りを吸収し次第に頭が混乱してきてしまった。

どこをどう探せばいいのか、それ自体もわからなくなってしまった

 

「時間がない・・・仕方ないか」

 

もはや時間がなかった。

最終手段を使った・・・それは

 

 

「スーパーの袋!」

 

そうこの袋は地味に頑丈で破れにくい時もある(中身による)

この袋さえ使えばこの場はしのげる

 

「よし!」

 

近くにあったスーパーの袋にカバンの中身を全部詰めとりあえずそれで登校することにした

 

勢いよく階段を降り、いってきますの声、そしておはようございますの挨拶を交わし学校までの600mを全力疾走で駆け抜ける

 

その速度、驚異の25km!!!

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 

 

男の中の男であろう声を上げ走る

 

「これで遅刻は免れる」

 

そう・・・思っていた

 




が!しかーーーーーっし!!

次回!「それは不幸の始まり」
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