さいよわ───チートなエルフと魔人が護る最弱な彼女が綴る異世界黙示録   作:ぴんぽんだっしゅ

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睡魔がラッパを吹いて誘うかのような深い眠り・・・スヤァー

 

 

わいわいがやがや。

 

性悪エルフも涙あるんだな。

 

ざまみろ!歩く迷惑が性悪エルフを負かした。

 

これで性悪エルフも大人しくなるかしらね!村から早く出てってくれ。

 

やっぱり、リオグリスにエルフじゃ勝てねえよな。

 

歩く迷惑が居た所真っ赤に血だまりになってる、さすがに性悪エルフも血は赤いのか。

 

あーあ、最後まで逃げてばっかで面白味に欠けたよな。

 

歩く迷惑があれだけ暴れて、生きてるだけ得したと思えよ!性悪エルフ!性悪エルフの強さは速さだけってのが解ったよな?ガチガチに固めりゃ俺でも勝てんじゃねえーのか、ガハハハ!

 

 

 

 

 

イライザはダンゼが連れて帰った、その後。

 

あー、わたしは負けたんだっ・・・て凄い自覚させてくれる野次が、どれだけ睨みを利かせても止まない。

 

わたしと、凛子、ゲーテ、ジピコス以外の全ての方向に居る群衆から罵声を浴びせられる、わたし。

 

 

 

ボコボコにした冒険者やゴロツキの連れなんかも混ざってるとは思うのよね、わたしに勝てると思って見下した言葉もチラホラ。

 

 

 

ふん、あなた達に負けたわけじゃ無いんだけどね。

 

負けた、負けたのはイライザに!しかも、パない強さのイライザなのよ?

 

 

 

何?

 

今からわたしと戦る?

 

 

 

疲れは・・・無いと言えば無いけど、これはヒールで疲れが緩和されてるだけで、本当なら休まないといけないんだけど、野次馬100人相手にしたっていいわよ!

 

何が言いたいかってゆーとね、便乗厨うざ。

 

 

 

解ってたけど、わたしが負けるのを喉から手が出るくらい望んでた奴等だからね。

 

いいわよ?かかって来なさいよ?

 

わたしの血が赤いのか気になってたの?赤いに決まってるでしょ、それにその血だまりはイライザの血だと思うんだけど?斬りつけようと、良い蹴りを叩き込んでもあの子、全く意に止めずにわたしを殺しに来てたのよ?血も沢山流れたんじゃない。

 

今すぐ肉いっぱい食べないと血はヒールで賄えないと思うのよね。

 

 

 

「姐さぁん、金貨、スッちゃいましたね。」

 

 

 

機嫌の良くは無い、わたしに今その話題振る?

 

ゲームじゃ、オリハルコンだってスる事あるのよ、金貨10枚・・・どってことないわ、それに。

 

 

 

「そんなの、いいのよ。」

 

 

 

今、機嫌悪いからもっと悪くなるような事言ったら、地面に叩き付けて泣くまで踏みつけて、泣いたら嘲笑いながら踏みつけてあげようか。

 

 

 

「10枚ですよ?グリム金貨が10枚。」

 

 

 

ゲーテは指折って、数えて最後に両手を開いて見せる。

 

うん、解ったよ。

 

そんな数え方しないと数字数えられないバカだって。

 

それくらいじゃ機嫌悪くしないから、良かったわね?お仕置き、増えなかったわよ。

 

 

 

「10枚は友達を呼んでくれた、そう思えば安い。」

 

 

 

10枚はイライザって強敵を、類友を呼んでくれたって思えばいい、そしたら全然悔いは無いし、むしろ安かったなぁーって思えてお得。

 

 

 

「え?何ですか。」

 

 

 

「ふふっ、なんでもなぁい。それより靴拭きになるんだったわよね?ゲーテ。」

 

 

 

ゲーテのワザとらしい問い掛けを見事、スルー。

 

いちいち、聞くな!恥ずかしい。

 

 

 

わたしは誤魔化す様に、笑ってゲーテの顎を触りながら見詰め、地面をグリッと踏みつけて見せる。

 

忘れてないわよ?言ってた事、実行してやるんだから。

 

 

 

「え、違いますよ?」

 

 

 

「あら、いいの?じゃあ、血だるまになるまで付き合うんだったわね?」

 

 

 

勿論、ゲーテは嫌がって無かった事に、しようってする。

 

ふん、へーえ。

 

・・・そんな態度、取れちゃうんだあ。

 

 

 

だったら、これもゲーテの口から出た言葉だったわよね?血だるまになるまで付き合うのだったよね?野次馬が引くくらいの凄いステージ魅せてあげようよ。

 

まだ、口汚くわたしを罵ってるんだよ?戦るんなら相手になるのに・・・悔しいな。

 

 

 

「靴拭きで勘弁してください、姐さぁん。」

 

 

 

「どうしよっかなぁー、あ・・・。」

 

 

 

どうしたの、ゲーテ。

 

血だるまよりは只、ひたすら踏みつけられる方がお好みなのかしらぁ。

 

 

 

え・・・、何この急激なダルさと、吐き気。

 

 

 

「どっ、どうしたんです?」

 

 

 

「うーん、宿帰る。」

 

 

 

それに目眩に、・・・睡魔が視界を閉ざそうと、必死に抵抗してもわたしの目蓋を楽々落とす。

 

 

 

その度に、無駄な抵抗で目蓋を持ち上げ様と頑張るんだけど、不意にラホーってこれくらいの即効性ありそうよね・・・何故か、そんなとりとめもなく、国民的RPGの元祖睡魔系魔法の効果と比べたくなったりしちゃう、ゲーマーの業だったり性なのかもね。

 

 

 

解ってる。

 

これはあれだわ、発動してないのに。魔力疲れ・・・

 

ゲーテと、ジピコスの心配する声を耳に届きながら、わたしの口は返事を思った様に吐き出してくれないまま、意識がブラックアウトした。

 

 

 

「あ、あっ姐さんっ!」

 

 

 

 

 

ジピコスのその声を耳に届けたのを最後に、わたしの意識は完全に無くなった。

 

残念・・・ゲーテにお仕置き、・・・これじゃ出来ないや。

 

 

 

 

 

 

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