終わりのセラフ〜繋がる未来〜   作:shu.

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めっちゃ間を開けての投稿…

うん。まぁ、ぼちぼち書いていこう。


吸血鬼と鬼呪装備

真冬は優一郎を追いかけている途中、ロッカーにしまってある刀を取り出した。すると、その刀はどこか嬉しがってるように感じる。真冬は刀を優しく撫でてあげ、急いで優一郎の元へ向かった。

 

 

ーーーーーー

 

 

 

真冬は優一郎と吸血鬼が居るであろう教室にたどり着いた。誰にも気づかれないようにこっそり教室をみると、教室に居たのは戦闘中の優一郎と吸血鬼、そして、自称軍所属の中山。教卓の上でぐったりと倒れている少女。

 

「…………」

 

真冬は数秒だけ優一郎と吸血鬼の戦闘を見たあと教室を離れ、遠くから教室を見渡せるところまで移動する。

 

「百夜優一郎ねぇ…………お手並み拝見といこうか」

 

真冬はそう言い、双眼鏡を片手に優一郎と吸血鬼の戦闘を見守る。真冬が最初に見たものは優一郎が吸血鬼の左腕を切り落としたところだった。

 

「おぉ~。意外とやるな。でも、そんなんじゃ吸血鬼は死んでくれねーぞ?」

 

すると、吸血鬼は自分の腕を拾い上げ、切断されたとこどうしを押し込む。すると、すぐに傷がふさがり、切断される前の様に腕が元通りになる。

その光景に優一郎は驚きの表情を見せる。

その間に吸血鬼は、教卓の上でぐったりと倒れている少女に近より、血を吸おうとしていた。

 

「さーて。優一郎のやつ結構頑張ったな。お前ははどうするんだ?早乙女与一」

 

真冬がそう言った途端、与一が教室に現れ、吸血鬼にタックルをする。すると吸血鬼はすぐに与一に向けて手刀を振うが、その手刀が与一に当たる前に、優一郎が吸血鬼の腕を切り落とした。

 

「おぉ〜。よくやった与一。そして優一郎は油断しすぎだな」

 

すると、吸血鬼が優の首をつかむ。そして、優一郎と吸血鬼は窓ガラスを割り、一緒に落ちていった。

優一郎はなんとか刀を吸血鬼の心臓に突き刺すが。まだ吸血鬼は生きていた。そして、吸血鬼がなにやら喋っていると、吸血鬼の背後から刀が突き刺さる。吸血鬼は驚いた表情をするが、やがて灰になり、消えていった。

 

「ここでグレン中佐が登場ねぇ~。美味しいところだけ持っていきやがったな」

 

真冬がそんなことをいっていると、グレンと目が合った。すると真冬は双眼鏡を戻し、グレンの元へ向かう。

 

「よっ!優一郎。お疲れ様!」

 

「何がお疲れ様だ!!見てたんなら加勢しろよ!!」

 

「いや。加勢したら優一郎の為にならないかなーと思ってな。遠くで見ていたんだよ」

 

「嘘つけ。面倒くさかっただけだろ」

 

「そうとも言う」

 

「おい!!」

 

グレンの言葉に肯定した真冬を睨み付ける優一郎。

 

「ってか俺の実力見ただろ?俺は吸血鬼とやりあえる。いい加減俺を月鬼ノ組に入れろよ!」

 

「やだね、俺、チームワークできない奴嫌いだし。とにかく、シノアと真冬に伝言させた通りだ。お前はこの学校で友達を作れなきゃ……」

 

と、ここで優一郎がグレンの言葉を遮るように言う。

 

「友達友達うっせぇんだよ!!そんなの吸血鬼殺すのにゃいらね……「う、う、うわぁよかった~!!百夜君、無事だったんだ!!死んだかと思ったあああああ!!」ちょっ!?お前……痛い痛い痛い!!今、そっちの肩は脱臼して……!!」

 

その光景を見ていたグレンはジト目で一言。

 

「何あれ?」

 

すると、ひょっこり出てきたシノアが答える。

 

「一応友達みたいですよ?これで約束守らなきゃいけなくなりましたねぇ。中佐」

 

「えー?ウソだろぉー?」

 

シノアとグレンが話している間、真冬はどこか遠くを見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後。優一郎が目を覚まし、真冬たちは“仲間”となった。

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

学校の屋上。そこには、優一郎と昨日吸血鬼に血を吸われそうになっていた女子が立っていた。

 

「あ、あの…ひゃ、百夜 優一郎くん!あの時は吸血鬼から助けてくれてありがとうございました!…あなたが好きです!私の気持ち…読んでください!!」

 

女子はそう言って持っていた手紙を優一郎に差し出し、返事を言うまでもなく走り去って行った。

 

「俺、全然ンなことしてる暇なぇんだけど…」

 

手紙じじっと見つめながらそう呟く。すると、真冬とシノアが突然優一郎の元へやってきた。真冬の腰にはこんどはすぐに対処できるようにと黒色の日本刀ある。

 

「やーやー、さすが吸血鬼から学校を救った英雄さん。モテモテですねぇ〜」

 

「お?童貞卒業?卒業しちゃうの?(笑)」

 

真冬とシノアはここぞとばかりに優一郎をいじる。

 

「こんどはあの子を泣かせるんですね?」

 

「パパになる日も近いな(笑)」

 

「俺、ンなことしてねぇだろがっ!」

 

「まあ、童貞ですしね」

 

優一郎は大声で反論するが。シノアに言い返された。

 

「…シノアてめぇ…」

 

「でも、童貞は悪ですよ優さん。なにせ我ら日本帝鬼軍はカップル成立を日々奨励してるんですから」

 

「はぁ?」

 

するとシノアは屋上からの景色を見渡した。

 

「世界は一度滅びました。それは未知のウイルスのせいで。突如、大地に溢れ出したバケモノたちのせいで。もう人口は激減です。あの壁の向こうはバケモノで溢れる廃墟と荒野。この世界はもはや人間には優しくはない。ですが我ら日本帝鬼軍は残った人間を取りまとめ…増殖させて世界の覇権を狙う!」

 

「………」

 

「さあ生むのです増えるのです我ら日本帝鬼軍のために!ビバ!不順異性交遊!」

 

「おちつけおちつけ」

 

暴走してきたシノアを真冬がなだめる。すると、優一郎がボソリと呟く。

 

「つかさ…俺、吸血鬼殲滅部隊に配属されたんだよな?なのになんでまだ高校通ってんだよ?」

 

「そこらへんの文句は中佐にどうぞ」

 

「グレンの馬鹿全然軍の執務室にいねぇだろうが!!どうやって文句言うんだよ!!」

 

「お前もおちつけ。それに、殲滅部隊の訓練なら始まってるしな」

 

「んぁ?」

 

「お前が心の底から欲しがっているものを手に入れるための訓練が……な?」

 

すると、真冬はシノアに目線である合図をおくる。それに気づいたシノアは小さく頷く。

 

「あなたが欲しいものそれは…」

 

すると、シノアはペンのようなものを取り出した。その瞬間にシノアの持っていたものが鎌になり現れ、そしてシノアの後ろには鬼が現れた。

 

「私が契約している鬼…《四鎌童子》です。一応私も吸血鬼殲滅部隊の一員ですからねぇ」

 

「これが…吸血鬼を呪い殺せる…鬼呪装備か。これがあれば俺も一人で吸血鬼を殺せる」

 

「ひとりじゃ無理です。そろそろ協調性ってものをおぼえてください」

 

シノアがそう言うと優一郎はいきなり刀を抜いた。

 

「それ、よこせよ」

 

「はは、他人が契約した鬼の武器は使えません」

 

「だったらその武器の実力見せてみろよ!」

 

そのまま優一郎はシノアの方に突っ込んでいった。

 

「はぁ」

 

すると真冬がおもむろに刀を抜いた。

 

「魅せろ《蜃鬼楼(しんきろう)》」

 

すると、数千を超える刀が優一郎たちの周りを覆う。これを見たシノアと優一郎ら目を見開いた。

 

「これ以上するなら俺が相手するよ。二人とも?」

 

「…すみませんでした」

 

「…ッチ!」

 

真冬が少し威圧を込めて言うと2人は武器を降ろした。それを確認した真冬は周りの刀を消した。

 

「…それも鬼呪装備か?」

 

「あぁ、これが俺の鬼呪装備。《蜃鬼楼》だ」

 

優一郎の質問に答えながら真冬は刀を撫でてあげた。するとバタバタと足音がしやがて与一が駆け込んでくる。

 

「助けて…優君!」

 

「なんだ与一?まーたお前いじめられてんのか?」

 

「それが…」

 

「待ってくださいよ。与一さ〜ん!!」

 

少し遅れて以前与一を虐めていた三人組のうちの二人がやって来た。

 

「与一さん今までいじめていたこと謝りますから俺らを舎弟にして下さい!」

 

そんなことを言っている二人だったが優一郎を見つけると優一郎対しても尊敬の矛先を向けていた。

 

「そう言えばあと一人はどこいったんだ?」

 

そんな真冬の言葉に与一をいじめていた二人は一瞬黙り。1人が呟く。

 

「じ、実は俺らの仲間が『開かずの間』に行ったきり戻ってこなくて…」

 

「開かずの間?」

 

優一郎はなんだそれと顔をしかめた。

 

「はっはーん、あなたたち軍管理下の一級立ち入り禁止区域を侵したんですね?」

 

「そ、それは…」

 

二人組はシノアの言葉に口ごもってしまった。

 

「言い訳はいりません。どうせ度胸試しとかいって入ったんでしょうが。あそこに入った者にはとても厳しい罰が与えられます」

 

「そ、それじゃぁ裕二は…」

 

「軍に捕まってるでしょう。死刑の可能性もあります」

 

シノアは何のためらいもなく言い放った。

 

「そ、そこをなんとか…」

 

「無理ですね。諦めてください」

 

「「……」」

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

真冬達は廊下を歩きながら開かずの間について話していた。

 

「開かずの間ってなんなんだ?」

 

優一郎の質問に真冬は答えた。

 

「地下にある吸血鬼殲滅部隊の隊員を養成するための場所だ。あそこに訓練を受けてない奴が入ると鬼に取り憑かれる可能性がある」

 

「は?鬼…ってまさかそれ…」

 

「そろそろ…次のステップへ行っても良さそうですね。着いて来て下さい」

 

そのまま真冬達は地下の開かずの間へと向かう。開かずの間に到着すると、そこには『立ち入り禁止区域旧渋谷地下神殿入口』と書かれていた。

 

「ここが開かずの間だ。ここから先は俺たち殲滅部隊が呼んだ人材か鬼に呼ばれた奴しか入れない」

 

「じゃあ、裕二くんは…」

 

「鬼に呼ばれたんだろうな」

 

真冬の言葉にシノアも同調する。

 

「そうですね。すでに鬼に心を喰われてるかもしれません」

 

「心を鬼に食われたらどうなるの?」

 

「吸血鬼より質の悪い…理性のない人喰い鬼となります。ですから念入りな修練がいる。特に心の修練が」

 

すると優一郎はゆっくりとその扉の前に立つ。

 

「要は、鬼に負けなければいいんだろ?」

 

と、言いながら扉を開けた。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

この部屋には多数の武器があった。そしてこの部屋の真ん中には儀式陣があり、そこには武器を持った男子生徒が立っていた。

 

「遠目で見るだけで手は出さないで下さい。彼は殲滅部隊で……」

 

シノアの言葉を聞かず優一郎は

 

「あの斧まだ契約できてねぇんだろ?なら俺が頂く」

 

と、言いながらそのまま走っていった。

 

「ちょ!優さん!」

 

「大丈夫だ。黙って見てろ」

 

シノアは優一郎を追いかけるが真冬がそれを止める。

 

その会話と同時に優一郎が鬼の武器を奪った。

 

「おっしゃ‼︎武器を奪っ…!!」

 

そして優一郎はドサッと音をたてながら倒れた。

そして、少しして優一郎が目を覚ます。

 

「……嘘でしょうまさか自力で戻ったんですか?」

 

シノアが驚いた驚いた顔をする。

 

「おめでとう。多分明日からでも吸血鬼殲滅部隊の訓練校に通えるぞ」

 

その言葉を聞いたとたん優一郎はよっしゃあああ!と喜んだ。

 

 




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