fate/stay night shaman king   作:鉄爪

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第2話

 

ハオはまずはと聖杯戦争が行われるというこの冬木の地を調べようと街を歩いていた

少し浮いてはいるものの服装自体は現代のものであることが幸いして怪しまれるといったことはなかった

といっても真冬に差し掛かってきているのに上半身はほぼ裸であるので「なんだこいつ」といった目では見られてはいたが容姿も今はシャーマンファイトに参戦していた時のもの

所詮子供かと気に留められることもなかったそんなときだった

 

 

 

「きゃ!」

 

「おや、悪かったね」

 

考え事をしながら歩いていたこともあって大きな交差点で角から現れた少女に気付かず思わずぶつかってしまったのだ

少女はハオにも非があるというのに関わらずただ必死に頭を下げてひたすら「すいません」と謝罪の言葉を連ねる

 

「気にすることはないよ。僕も周りを見てなかった事だしね」

 

と少女をなだめるように言い聞かせる

ハオがそう言ったことで最後にもう一度少女は「すいません」と言ってから頭をあげたそのときだった

 

「ふぅん」

 

ハオはじっとその少女の胸元を見つめた

別に変な気持ちで見つめているわけではない

ハオはその胸のさらに奥にある「モノ」に興味を持ったのだ

 

「あ、あの…」

 

ハオに見つめられていると視線でわかったのだろう

少女は腕で胸を隠しながら「なにか用ですか?」と問いかけてくる

しかしハオは答える事なく今度は少女を見つめ始める

今、ハオは普通の人たちが見ている世界を見ているのではない

シャーマンでなければ、霊感がなければ見る事が出来ない世界を視ているのだ

 

「君、身の回りで変な事が起きたりしてないかい?」

 

そして不意にハオはそう問いかける

 

「えっ?変な事…ですか?」

 

突然現れた少年が自分の胸を見つめそして出た言葉がこれだ

怪しみながらも少女はそう答えた

 

「例えば、蟲に関係するもので悩まされたりしてないかい?」

 

ハオがそう問いかけた時だ

少女の目が見開き驚愕の表情に染まる

 

「そうか…やはりね。まぁ僕はそれをなんとかすることが出来ないことはない。けどそれは君が乗り越えなければならないことだ。僕はあいつほどお人好しではないからそれを助けるなんてことはしない」

 

少女の反応とその心を読んだハオは全てを知ったがゆえにそう言葉を連ねる

 

「えと…その…」

 

完全に2人の間の空気をハオに持って行かれアタフタするしかない少女は口を開いては閉じを繰り返す

その様子から言うべき言葉が見つからないといったことが安易にうかがえる

そこからハオは畳み掛けるようにこう言い放つ

 

「君の中の大切なもの、それを見失ってはいけないよ。本当に失いたくないなら本心を隠してばかりではダメさ。なんてさ、僕はなんでこんなことを君に話しているんだろうか」

 

ハオはふふっと笑うと今度はちゃんと少女の目を見つめる

霊視の目でなくその本心を隠す少女の目を

 

「僕は麻倉葉王。君は?」

 

これで話はおしまいだからと区切るように唐突に自己紹介をし少女の名前を聞く

「間桐桜…です」と少女、間桐桜は反射的に自己紹介をする

その名前を聞いてハオは満足したように頷く

 

「桜、か…いい名前だね。君にぴったりだ」

 

そういってハオは微笑んだ

一度は信じようと決めた人間

その優しさの塊と言える少女を前にハオは笑みを浮かべたのだ

 

「じゃあ桜、今日はこれでお別れだ。次に会うのはいつになるだろうね、僕にはわからないけどきっと君の周りが大きく変化した時になるだろうさ」

 

ハオは桜にそう告げると真っすぐと交差点を下っていった

取り残された桜はぽかんとしていたがすぐに我にかえって自分が向かおうとしていた場所へと駆けていった

 

 

 

 






ハオと桜の出会いです
メディアを召喚した時期が聖杯戦争が行われる時期よりもずっと早かったので7騎のサーヴァントが揃うまでにラグがあるので当分はこんな感じでいきます
本格的に戦いが始まるのはもう少し後になります
戦いを期待している方がいましたら申し訳ありません
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