fate/stay night shaman king   作:鉄爪

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第4話

 

 

 

「今夜は騒がしいな…」

 

外の様子を見てハオは小さく呟いた

その目線は住宅街の方に向けられている

 

「そうか。ようやく始まるのか」

 

そうしてハオは立ち上がる

今が動く時だと言わんばかりに向けていた方角へ向けて飛び上がる

一般人から見ればその光景は人間が空を、宙を浮いているようにしか見えない

だからだろうハオの姿を見たものは皆見間違いだろうと見なかったことにしてしまう

自分のキャパシティを超えるものは認識しようとしないそれが人間という生き物なのだから

 

 

 

「さぁ星祭の再来だ」

 

ハオはそう微笑みながら告げたのだった

 

 

 

 

 

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「ねぇ、お話は終わり?」

 

幼い声が夜の街に響いた

その歌うような綺麗なその声は誰が聞いても少女の声だ

そのためだろう、自然とその視線は坂の上へと吸い寄せられる

先程まで立ち込めていた雲はいつの間に去ったのか空には大きな月が顔を覗かせていた

そしてそこから伸びる大きな影

異様に静かなこの街に在ってはならない異形の姿がそこにはあった

 

 

 

「バーサーカー」

 

横にいる少女、遠坂凛がそう言葉を漏らした

その意味など訊ねる必要はない

なぜならアレはあの異形は紛れもなくサーヴァントでありそれと同時に10年前の大火事を上回る圧倒的な死の脅威だった

 

 

「こんばんわ、お兄ちゃん。こうして会うのは二度目だね」

 

その異形を連れた少女は無邪気に微笑みながら言ったからだろう、背筋が凍ったように寒くなる

いや、背筋どころじゃない

体、そして意識まで凍りついている

アレは化物だ。それもそこに在るだけで身動きが取れなくなるくらいの脅威

その存在感から「少しでも動けば瞬間で殺される」ということが理性で、本能で納得することができた

 

 

「やばい、あいつ桁違いだ…」

 

完全に麻痺している俺と違って遠坂は身構えることができるだけの余裕があった

だけどそんなもの些細なものだ

背中からだというのに彼女が抱いている恐怖、絶望を感じ取ることができるくらいなのだから

 

 

 

「あれ?なんだ、あなたのサーヴァントはお休みなんだ。つまんないなぁ、二匹一緒に潰してあげようって思ってたのに…」

 

と坂の上から見下ろしながら不満そうに言う

そのときだった

 

 

「へぇ、ずいぶんと面白いの連れてるじゃぁないか」

 

 

今度は俺の背後から声が響いた

 

「なっ…」

 

俺の前で遠坂が焦った顔つきでこちらを向いた

いや、正確には声の主を確かめた

それにつられて俺もその声の主を探しだす

 

「うそ…でしょ…?」

 

遠坂はもう終わったというようにそう溢す

そこにいたのは1人の少年

まだ高校生になったかなってないか位の長い黒髪の少年だった

それが家の屋根の上からこちらを見下ろしていた

 

だが遠坂があそこまでの表情を見せるほどの脅威には見えない

それどころか脅威のレベルならあっちの異形の方が上だ

 

「遠坂?」

 

「わかってるわ。あのデカブツ…とんでもないものよ…それこそあのバーサーカークラスのね」

 

「士郎、凛。あなたたちを守りながらではあの2つの脅威と戦うことはできません。今すぐここから逃げてください」

 

俺のサーヴァントであるセイバーまでもがその手に見えない得物を構えて後から現れた少年に構えを取っている

 

「いや、待てってあの子よりあっちの方がやばいって」

 

バーサーカーの方を指差しながら俺はそう遠坂に訴えた

その訴えを聞いた遠坂がセイバーがバーサーカーのマスターがみんなして同時に「何言ってるんだ?」といった表情を見せた

まさかそんな風な反応が返ってくるとは思っていなかったから俺は思わず「えっ?」と漏らした

 

「なるほど。お兄ちゃん魔術師としての眼で視てないからだね」

 

バーサーカーのマスターはなるほどと言ったように告げる

 

「魔術師としてって…?」

 

「馬鹿、魔力を眼に通してちゃんとあいつを見なさい。さっきのあんたのセリフがどれだけアホみたいだったかわかるわ」

 

遠坂に急かされるように眼に魔力を通して再びあの少年の方を視た

 

「うわっ!!」

 

そこに立っていたのは赤い異形の巨人

それは背後でマスターの指示で待機しているが死の気配を振りまいているバーサーカーよりももっと異常であり異形でありなによりも俺があいつを恐れたのはあの時の大火事を彷彿とさせたからだ

 

「僕はキャスターのクラスで召喚されたサーヴァント。こっちは僕の…そうだね、式神と似たようなものさ」

 

呑気にそう自己紹介を始めたキャスター

今の自分にはまだ敵対する意思はないと言ったような雰囲気を出している

そういう雰囲気を出してはいるのだがどこか嘘くさく胡散臭い

 

 

 

 

「式神ですって!?そんなレベルじゃないわ。アレは宝具クラスの代物よ。それを苦も無くただ召喚しておけるなんて一体どんだけ規格外な魔力量なのよ!」

 

遠坂がありえないと吠える

俺はアレがどれだけ凄いものなのかはわからない

わからないけどこれだけは言える

 

次元が違う、と

 

 

「なに、今すぐ君達を殺そうだなんて思ってない。今日は少し話に来ただけさ」

 

そう言うとキャスターは背後に立っていたあの巨人を消した

まるでなにもそこには居なかったかのようにきれいさっぱり居なくなった

 

「私達と話ですって?」

 

キャスターの言葉を聞いて疑いの声をあげる遠坂

確かにそういう反応になるのは理解できる

実際俺だって信じられないんだから

アレだけのものを見せておいて話がしたいなんてそんなものは対等な話し合いではなく脅迫と一緒だ

 

「確かに君の言う通りアレを見せた後じゃ脅迫地味てるけどね」

 

キャスターは俺の方を見てくる

だけどなにか引っかかることがあったそれは…

 

「あれ、俺、今口に出してたっけ?」

 

そんな俺の呟きを聞いたバーサーカーのマスターが「まさか…」と言葉を漏らす

するとキャスターはニコリと口元を歪めた

実際は笑みを浮かべただけなのだろうが得体の知れなさからだろう

もっとこう不吉な不安なイメージが頭をよぎった

 

「そうだよ。君達の考えてる通り、僕は耐性を持たない人達の考えを心を読むことができる。この場で出来ないのはそこのセイバーとバーサーカー位さ」

 

「まずいことになりましたね、凛」

 

ジリっと一歩後ずさりながらセイバーが凛に話しかけた

 

「えぇ、考えが読まれるんじゃ策なんてあってないようなものじゃない」

 

「やはりここは私が宝具を…「ダメだ!」シロウ?」

 

なんでだろう

でも今ここであいつと戦ってはいけない

そう思っている自分がいる

それにセイバーはさっきのランサーとの戦いで傷を負っている

そんな状況で宝具なんて使えばどうなるかなんて半人前な俺でもわかる

まだ戦う理由が見つけられないけどセイバーを失えば戦わなきゃいけない状況になった時に戦えなくなる

それじゃ意味がない

多分本能的にそう察したんだと思いたい

 

「それで、僕の意見は通るのかな?嫌なら嫌でいいさ。僕は今日は手を出さないと決めてここに来たんだから」

 

最後にあいつはそういうとふわりと俺たちの前に舞い降りた




どのルートで行くか必死に悩んだ挙句このルート
まだ分岐点あるからわからない…よね?
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