我々神羅カンパニーが開発した最新の飛空艇には今、各世界の土地に降り立ち、参加者となる人物が乗せている最中である。最終的には男女合わせて20人の逃走者で構成される。参加するメンバー収容している最中、その間私は一人ひとりインタビューする任を預かった。一人目はこのメンバー随一の大男である。
「それではお名前をどうぞ」
「おれ、ガイ」
「このゲームの目的について教えてください。」
「おれ、しょうめいする。つよいこと。ながいきょり、はしれる」
ガイと名乗る青年、言葉は片言だが、筋骨隆々で十分強いと思われる。内心足は速そうには見えないのだが、あえて私はそれを言わず次のインタビューを行った。
「それではお名前をどうぞ」
「私はミンウだ」
「このゲームの目的を教えてください」
「私は生前、アルテマの本の封印を解き、そこで力尽きてしまった。だがその魔法があまりにも弱すぎて、弱すぎて……、挙句の果てに私は無駄死にと言われる始末……。それが悔しいのでこの魔法の研究、強化のための費用にしたい」
白いターバンを巻いたこの青年は涙ながら強い決意を宣言した。ただ我々の世界にあるアルテマは最強の魔法として存在しているのだが、そのことはあえて黙っておくことにし、次のインタビューを行った。
「それではお名前をどうぞ」
「エリアと言います」
「このゲームの目的を教えてください」
「私は生前、水の巫女として活動していました。なので水が清らかな場所を旅したいです。」
若いながらも命を落とした、美人薄命とはこのことかと考えた。私も命を落とさないようにしようと決意し、次のインタビューを行った。
「それではお名前をどうぞ」
「リディアです」
「このゲームの目的を教えてください」
「私が育ったミストという村を復興させるためです。セシルやギルバートがいつも助けてくれるんだけど、私も何かできることを探さなきゃなって思って、参加しました」
緑色の露出度の高い服を着た少女は見た目とは裏腹に意志はしっかりとしていた。復興、それは我ら神羅カンパニーもモットーとする言葉である。ここにも私と同じ同志がいるのだと感動し、次のインタビューを行った。
「それではお名前をどうぞ」
「私はアーシュラと申します」
「このゲームの目的を教えてください」
「自らの修行のためです。ここにはいろいろな参加者がいるので空いた時間に強さとは何か語り合いたいです」
赤いチャイナドレスをまとった少女、彼女は恭しく礼をした。資料によると王女様らしい。ただその体躯は鍛え抜かれていた。
「すごく鍛えてますね、何かされてるんですか?」
「ええ、格闘技を。父に稽古をつけてもらえばいいのですが、まだまだ私は修行不足ゆえここに出ることで実力を証明して見たいと思います」
ガイも同じようなことを言っていたが、理由があると一段とその意志がよくわかる。ただ強さを求めているようだが、少なくともこのゲーム中、くれぐれも拳で語ることがないよう念押しし、次のインタビューを行った。
「お名前をどうぞ」
「ファリス・シェルヴィッツだ」
「このゲームの目的を教えてください」
「俺の子分たちに日ごろいつも頑張ってくれてるからたっぷり酒を奢ってやりたいと思うんだ」
ファリスの一言に疑問を持ちほかの質問をぶつけてみる。
「私の資料には王族とあるんですが、子分ってなんです?」
「俺はある出来事からしばらく海賊をやってたからな、国のことは妹のほうが専門だ」
ファリスは自慢そうに語った。私は手元にある資料とその端正な顔を何度も見比べる。性別は女性で登録されているのに、すごくイケメンに見える……。まさかその妹さんもこんな顔なんだろうか。そんな妙なドキドキを何とか抑えつつ、次のインタビューを行った。
「お名前をどうぞ」
「クルル・マイア・バルデシオンだよ」
「このゲームの目的を教えてください」
「特にないよ」
「は?」
「いや、だってさ。楽しそうじゃん、鬼ごっこ。頑張って走っちゃうよ!」
この金髪ポニーテールの少女、手元にある資料を見ると立派なお城のお姫様なんだけど……。たださっきのファリスといいここの世界の王族はこんな変わり者の集まりなのだろうか。まぁ元気なのはいいことだよねと自分に言い聞かせつつ、次のインタビューを行った。
「お名前をどうぞ」
「私はエドガーと言います。ところでお嬢さん、なかなか素敵ですね。もしよかったらこのゲームが終わった後私と食事はいかがかな?」
「あ、えっと……先に私の質問に答えてください…」
私の質問以上に早口に質問を出されるもなんとか私の質問に答えるように促した。
「おっと、失敬。でなんだい?」
「このゲームの目的を教えてください…」
「それはいろいろなレディーとお近づきになれるからね。そしてハンターからレディーを守る……。完璧だろう?」
「は、はぁ……」
「というわけでさっきの私の質問に…」
「失礼しましたぁー!!」
……さっきから私の質問相手、どんどんハードル上がってない?金髪で青をベースにした甲冑をつけたこの男性、王様らしいのだけれど、あそこまでぐいぐいこられるとね……。何とか全力で逃げ出した。どうやら王族にまともな人はいないらしい。ゆっくり呼吸を整えてから、次のインタビューを行った。
「お名前をどうぞ」
「リルム・アローニィだよ」
「このゲームの目的を教えてください」
「おじーちゃんに今までお世話になってるから、私から何かプレゼントしてあげたいの!」
何とも健気な少女。ぜひおじいちゃんを喜ばせてほしいと言って次のインタビューを…、
「そういえばおねーさん、さっき色男に声かけられてて困ってたでしょ?」
「え、あ、うん…。それがどうかしたの?」
「今度困ったことがあったら私がとっちめてやるから、教えてね。まぁきっとほかの参加者にもちょっかい出すんだと思うけど」
「は、はぁ……」
何とも健気で、かつ強い…。資料には10歳と書いてあるのだが、本当に10歳なのかと思う言動に唖然とした。先ほどインタビューしたクルルより大人っぽいなぁと思いつつ、次のインタビューを行った。
前半最後のインタビューは……
「お名前をどうぞ」
「私はゴゴ」
「このゲームの目的を教えてください」
「私の特技はものまねだ。かつては世界を守るというものまねをした。今回はだから逃走者のものまねをする」
「…へ?」
「なんならハンターのものまねでもいいぞ」
この者は全身に布を巻いた格好をしているが、性別はおろか、人かどうかも怪しい。この者からはまともな回答が得られそうになかったため、これにて一旦前半のインタビューを終えることにしたのだった。
簡単な設定集
低0から高10の値でミッション参加度、自首率を示します。
名前(出演作品) (ミッション参加度、自首率)
ガイ(FF2) (8,0)
ミンウ(FF2) (5,0)
エリア(FF3) (7,3)
リディア(FF4) (6,1)
アーシュラ(FF4TA) (5,0)
ファリス(FF5) (9,0)
クルル(FF5) (10,0)
エドガー(FF6) (10,0)
リルム(FF6) (5,2)
ゴゴ(FF6) (10,0)
*あくまでイメージです