技の発動条件を確認していたんですけど読んでいく内に発動条件がとんでも無い事になっていくので随分考えてました。
放課後の体育館。
微かに薄暗い場所に6人の学生がいた。だが彼等は遊ぶ雰囲気では無く、どちらかと言うとギャグがスベった後の気まずい雰囲気だった。
「はぁ〜。期待して損した〜」
「ギャグならもうちょいマシなのを言えよ」
「お、俺は面白かったっすよ!」
「ふん。冗談にしては笑えないのだよ」
「テツヤふざけないでくれ」
だが勿論黒子は大真面目である。
「さぁ、時間が有りませんので早く始めましょう」
「いやいや始めるも何もする必要ないじゃ〜ん」
「すまんなテツ、今日は腹が減ってんだ。また今度な」
「俺も今日は仕事があるんで」
「俺も部活の準備があるのだよ」
「すまないテツヤ。僕はこういう冗談は苦手なんだ」
五人全員が黒子に背を向け帰りだした。
「いいんですか?逃げて。もし勝負しなかったら不戦勝として罰ゲームですよ?」
五人全員が黒子の呼び掛けに動きを止めた。
「ちなみに罰ゲームは僕がミスディレクションを使って五人全員に対して全力で嫌がらせをし、残りの中学生活を徹底的に潰します」
黒子の目には偽りが無く執念的な物があった。
「分かったテツヤ」
「良いのか赤司!」
「なに、早めにケリをつければ良いだけの話だ」
「赤司君ありがとうございます。では先に30点決めた方が勝ちという事で」
「構わないがハンデが必要だろう。テツヤは10点先取でいい」
「まぁテツに点が入ればの話だがな」
* * * *
黒子対キセキ。一人対五人という状況の中やはり黒子は不利な状況に陥っていた。
「真太郎」
「任せるのだよ」
赤司が緑間にパスを出し緑間がそのままシュートを打つ。
これで29ー0。あと1点でゲームセットである。
「テツヤ、君のラストゲームだ」
ゲーム形式はオールコートではなくハーフコートのゴールが一つ、ディフェンスとオフェンスのターン制である。もし自分がオフェンスだったらハーフラインからゲームが始まりシュートを決めるか、もしくはボールを取られたら自分のターンが終わり、次は相手側がオフェンスで自分はディフェンスに変わりゴールを守らなければならない。
なので黒子がオフェンスのターンでシュートを決めたとしても、ディフェンスのターンで点入れられたら黒子の負けである。
「まだです」
黒子がドリブルで攻めるもののマークについた赤司にボールを取られ、黒子のターンが終わった。
「さて終わりだテツヤ」
赤司がハーフラインからコートを見渡す。目の前でマークについている黒子は真剣そのものだが他のメンバーは緑間以外だらけている。特に紫原と青峰はゴール下で談笑している位だ。黄瀬に至っては携帯を取り出しメールを打っている。
(あいつら…まぁ良い。あと1点だ。ここは真太郎に決めてもらおう)
さっきと同様に赤司が緑間にパスを出す。だが急遽ボールの方向が緑間から大きく逸れコート外へと出てしまった。
「さっきのパスは何だ赤司。全然人事を尽くしていないパスなのだよ」
「いや、すまない」
もちろん赤司は真面目にパスを出した。それにミスにしても赤司がミスをする訳がない。
「ほら始めますよ」
いつの間にかボールを手にした黒子がハーフラインから呼び掛ける。腑に落ちない赤司は黒子のマークについた。
「テツヤ、何か隠しているな?」
「はい。ですが今は言えません」
「そうか。なら暴くまでだ」
赤司がエンペラーアイを発動し未来を見抜く。そこにはドリブルしながら右に動く黒子が映し出された。そして黒子が未来通りに動き出す前に赤司がボールを弾き飛ばした。
「何か有ると思ったが勘違いか」
「まだですよ赤司君」
「‼︎」
次の瞬間、弾き飛ばされたボールが逆再生のように動き出し再び黒子の手に戻って来たのだ。
「なっ⁉︎」
驚愕する赤司を置き去りにした黒子はゴールに向かって駆け出した。
「誰か止めろ!」
赤司の指示通りに緑間がマークにつくが目の前からドリブルしてくる黒子の姿が視界から消え去り、気づいた時には黒子は既に緑間の背後にいた。
「大輝!涼太!敦!止めろ!」
たがさっきまで気を抜き集中力を切らしていた三人では黒子の姿を見つける事が出来ない。
三人が黒子を探す中、ボールがリングに通った後の小気味の良い音が聞こえた。
「これで下ごしらえは出来ました。さぁ皆さん気を引き締めて下さい」
一方、その頃のアメリカでは
「なぁタイガ。君が日本に帰る前にちょっとプロチームに喧嘩を売らないか?」
「おぉ‼︎良いなそれ!で、どこのチームに喧嘩売るんだよ?」
「Jabberwock(シャバウォック)って知ってるかい?」
続く
次はとうとう黒子さんが神の子になります。