今回はちょっと短いです(;´・ω・)
「あっ!翔人君、こっちこっち!」
俺が本部を後にして教室へと向かっている途中にほのかが声をかけてきた。
なんで2人がここにいるんだ?
教室で待ってるはずじゃ…と疑問に思った俺はほのかに尋ねる。
「あれ?教室で待ってるっていってなかったっけ?」
「さっきまで待ってたんだけど雫が早くクラブ見たいって言って聞かなくて…先に見に行こうとしてたところだよ。」
「翔人遅い。遅れるなら連絡してくれないと。」
そんなに遅れたな…?
まぁ遅れたことは事実なので素直に謝っておく。
「悪かったな…それじゃあ行こうぜ。」
俺はほのかと雫にそう促し外へ向かった。
「そういえば翔人君は何か入りたいクラブとかあるの?」
2人と歩いていると疑問に思ったのか、ほのかが尋ねてきた。
「う~ん、特には考えてないかな~。おもしろそうな部活があったら入ろうかなとは思ってるけど。」
2人にそう告げる俺。
面白そうなクラブなんかあるのか?と心の中では思っているが…。
「そうなんだ。私もまだ何も考えてないけど、雫は何か入りたいクラブあったりするの?」
「私も何も考えてないよ。翔人と一緒かな。」
そんな会話をしながら二人と話しながら巡回と見学をしていく。
五分後…
「…なぁ、俺もう帰りたいんだけどいいと思う?」
「…私も帰りたい。」
「ふ、2人とも気持ちはわかるけどまだ見学し始めて5分くらいしかたってないよ!?」
正直舐めていたとしか言えない。
いくらバカ騒ぎと言っても所詮は高校のクラブ活動の勧誘と高を括っていた。
確かにこれなら、取り締まりが必要かもしれない。
風紀委員だけでこれだけの数を抑えることができるのだろうか…?
そんなことを考えていると雫から声をかけられる。
「翔人、現実に戻ってきて。風紀委員ならこの状況を何とかしないと」
「何とかって言われてもなぁ~」
状況を説明すると、総合成績1位、3位、4位の俺たちにもの凄い数の勧誘が来ているところだ。
まぁ無理もない。
成績に加えてほのかと雫は美人だし、俺もそこそこ顔はいい方だと自負している。
そんな願ってもない逸材が来たら放っておかないだろう。
そこまで考えて雫に言われた通り現実を見ることにする。
まぁ空間移動を使えばわけないんだが、こんなに多くの人の前で使うのはな…。
そう思ってほのかと雫を見ると、2人ともかなり困惑していた。
こんな経験もなかなかするものじゃないし困惑もするだろう。
とはいえいつまでも幼馴染たちを困惑させておくのもいい気持ちがしない。
…ハァ。
仕方ない…使うか。
「ほのか、雫!俺の手を握れ!」
「うん!」
「…え?」
俺が叫ぶと2人の反応は全く違った。
ほのかは空間移動のことを知っているため顔を明るくして頷き手を握ってくるが、雫は急に何を言ってるんだこいつ、みたいな目で俺をジトーっと見てくる。
雫さん…気持ちはわかるけどそんな目で見ないでください…。
俺心が折れちゃいます…。
「キャッ!」
そんなことを思っているとほのかの悲鳴が聞こえた。
きっと誰かにどこかを触られたのだろう。
…許せん!
俺の幼馴染に手を出すなんて!
そう思った俺は雫の手を強引につかみ、空間移動を発動した。
俺は誰も人が少ない場所に空間移動した。
「2人とも大丈夫か?」
俺はそう2人に声をかける。
「うん、大丈夫だよ翔人君。ありがとう!」
「私も大丈夫…それより翔人、さっきは何をしたの?前もこんなことあったけど。」
そう雫が尋ねてくる。
まぁそりゃあ気になるよな…
俺でも急にそんなことされれば気になると思うし。
「空間移動だよ。ほのかには前に話したんだけど。」
俺は完結に告げる。
雫ならこれだけ言えばわかるだろ。
「なるほど。」
俺の思った通り雫はすぐに理解してくれた。
「あっ、このことなんだけどなるべく内緒で頼むな。知られるとめんどくさいことになるから。」
「うん、わかった。」
俺がそう頼むと雫はすぐに頷く。
「でも、翔人にとっても似合ってる魔法だよね。」
「どういうこと?」
俺に似合ってる魔法?
確かに意味がわからない。
「だって寝坊しても一瞬で学校まで行けるんだよ?お寝坊さんの翔人にはとっても似合ってる。」
あぁなるほど、そういうことか。
納得、納得…
っておい!
「確かにそういうこと考えなかったわけじゃないけどなるべく人前で使いたくないからな。これでも学校は自分の足で行くように頑張ってるんだぞ?」
「そういうこと考えたことあるんだ…」
「自分の足で行くのが普通だけど…」
おいおい、そんな冷たい目で俺を見ないでくれよ…。
布団の温もりにはかなわないんだよ…。
そんな感じで俺がほのかと雫にいじられていると後ろから声をかけられた。
「君たち、もしかして新入生?」