感想で指摘されたことなんですが、勢いで書き始めたこの作品はどうも主人公の設定や話の設定が至らない点が多いようです。
自分もそれを見て「なるほど」と思いました。
至らない点が多いこの作品ですので、感想で皆さまの思っていることを書いていただけると幸いです。
そして、皆様の意見を参考にし、よりよい話づくりをしていきたいと考えています。
拙い文章で申し訳ないですが、これからも応援していただけると嬉しいです。
長くなりましたが、本編どうぞ!
「君たちもしかして新入生?」
そう声をかけられ、誰だろう?と疑問に思った翔人は振り返る。
するとそこに立っていたのは先輩だと思われる女性だった。
服装を見るにおそらくクラブのユニフォームだろう。
つまりここはこの先輩の所属するクラブの勧誘場だったわけだ。
そう思っていた翔人だが何も返事をしてないことに気づき、慌てて挨拶をする。
「あっ、はいそうです。1-Aの斎藤翔人です」
「1-Aの光井ほのかです」
「1-Aの北山雫です」
「やっぱり!見た感じ新入生だと思ったのよ~。もしかして他の勧誘から逃げてきたところ?」
「ええ、そうです。周りを囲まれちゃったりして大変でした」
「分かるわ~。私も一年生の時は圧倒されたもの。…あっ、ごめんなさい私ったら自己紹介がまだだったわね。私の名前は五十嵐亜実。バイアスロン部の部長よ」
翔人たちに苦笑いで同情したあと、そう挨拶する五十嵐亜美。
その話を聞きながら、この人優しそうな先輩ですぐに仲良くなれそうだなぁ~と翔人は考えていた。
しかし、
(この子たちって主席の斎藤君に総合3位と4位の光井さんと北山さん!?今日の私はついてるわ!!なんとしてでもこの子たちを部に勧誘しないと!)
と、亜実が心の中でガッツポーズしていることを翔人は知らなかった。
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その後もしばらく談笑していると亜実が翔人たちに本題を切り出す。
「―――逃げてきたところ悪いんだけど私たちのクラブについての説明を聞いてくれないかな?」
もともと翔人はすべてのクラブ活動を見るつもりだったためすぐに頷く。
「ありがとっ。じゃあ説明するわね。バイアスロン部、正式名称”SSボード・バイアスロン部”っていうのはね―
―――――――」
そうして亜実の話を聞く翔人たち。
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SSボード、つまりスケートボードやスノーボード使用して移動しながら設置された的を撃ちぬきつつ林間コースを走破する競技だ。
一件簡単に見える競技だが動きながら的を撃ちぬきつつ、正確にコースを進まなければならないため魔法制御をうまく使えないと相当難しい競技なのだ。
その話を聞いた3人の反応はバラバラだった。
翔人は、「何それ面白そう!」と興奮し、
ほのかは、「難しそうだな…」と悩み、
雫は、「……」何かを黙って考えていた。
そんなバラバラの反応を見た亜実は少し慌てながらも告げる。
「光井さんの言う通り最初は結構難しいと思うわ。でもなれれば楽しくなるわよ?」
その言葉を聞いたほのかは頭の中で考える。
(う~ん。確かに面白そうなのは事実だし、やってみてもいいんだけど私たちまだこのクラブしか見てないしな…でも翔人君が入るなら私もっ!…でもなぁ、う~ん)
翔人も頭の中で考える。
(このクラブめっちゃおもしろそうだな~。でもまだここしか見てないわけだし他のクラブを見てからでもいいかな?…五十嵐さんには悪いけど。っていうかクラブ自体入るかまだ決めてないし)
各々色々考える中翔人がほのかと雫の2人に告げる。
「ほのか、雫。俺はこのクラブもおもしろそうだと思うけど一高には他にもたくさんのクラブがある。決めるのは一通りのクラブを見てからでも遅くはないんじゃないか?」
「そうだね。私もそう思ってたもん。早々に決めることないもんね」
翔人とほのかの2人が違うクラブに行ってしまうことに焦った亜実はなんとか粘ろうと思い、2人に声をかけようとする。
しかし、それよりも先に雫の声が発せられた。
「私ここに入りたい」
「「えっ?」」
雫の言葉に驚く翔人とほのか。
しかしすぐに翔人は雫へと問いかける。
「し、雫!?俺たちの話聞いてたか?まだ一つしか見てないから決めるのは早いだろ?」
「そう?」
「そう?ってそうだよ!」
「でもこのクラブ面白そうだから」
「まぁそれはわかるけど…」
雫は昔から自分で決めたことはまげないからな…と翔人は頭を抱える。
翔人ほどではないがほのかも同様だ。
(確かに面白そうなのは認めるが…。でもまぁ雫がいいなら俺が口出すことでもないか。別に3人同じのクラブに入ることもないんだし)
落ち着いて考えた翔人は、そのような結論に至った。
そこで翔人はほのかを見るとこちらの意志が伝わったのか頷く。
どうやら同じような結論に至っていたようだ。
そうして一安心した翔人は雫へと話しかける。
「まぁ雫がそこまで言うなら俺は止めないよ。なんかしら魅力を感じたんだろ?」
そう翔人が問いかけると雫は「うん」と頷いた。
「なら別に入ってもいいんじゃないか?…でも俺たちは他にも色々見てから決めたいと思うからほのかと違うクラブ見てくるな」
そう言ってこの場を立ち去ろうとする翔人とほのかだったが、雫に腕をつかまれ歩みを止める。
「どうした?まだ何かあったか?」
「何してるの?翔人とほのかも入るんだよ?昔からそうでしょ?何かをするときは3人一緒」
「「えっ!?」」
いつもでは考えられないほど、饒舌に告げた雫に驚きの表情を浮かべる翔人とほのか。
さらにそこへ追い打ちをかけるように亜実が、
「えっ?斎藤君も光井さんも入ってくれるの!?これから一緒に頑張っていこうね!」
と手をつかみ上下に振りながら笑顔で告げる。
ここまでされたら断るに断れない…と諦めた翔人とほのかは仕方なく雫と共にSSボード・バイアスロン部に入部することになった。
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「それにしても雫があそこまで強引にするなんてびっくりしたよ」
「それは私も同感。でも私たちを誘うときの雫の目とってもキラキラしててとても断れる雰囲気じゃなかったよ…」
そんな会話をしながらほのかの家で晩御飯を食べる翔人とほのか。
「でもまぁ実際面白そうなクラブだったからな」
「だよね。部長も言ってたけど慣れれば楽しくなりそう」
「だな~」
そう言ってご飯を食べ終わる翔人。
「あっ、翔人君、まだおかわりいる?」
「いや、そろそろ腹いっぱいになりそうだからやめとくよ。」
その答えに苦笑いするほのか。
それもそのはず。
なぜなら翔人はすでに4杯おかわりしてたのだから。
「そういえば翔人君、巡回の方は良かったの?なんかあんまり見回りらしいことしてなかったように見えたけど…」
「あっ…忘れてた…。」
「………初日からそんなんで大丈夫なの?」
「まぁなんとかなるだろ。別にサボってたわけでもないんだし」
ちなみに見回りのことをすっかり忘れていた翔人は翌日摩利にこっぴどく叱れることになるのだがそれはまた別の話…。
「じゃあ、ご飯も頂いたことだしそろそろ帰るな」
そう言って立ち上がる翔人だったがほのかに手をつかまれることで失敗に終わる。
「どうしたんだ?」
「そ、そのデザート作ってみたんだけど…よかったら食べて」
「おっまじか!ちょうど甘いもの食べたいところだったんだよ。いやぁ~ほのかは本当に気が利くな。将来絶対いいお嫁さんになれるよ」
そう告げ冷蔵庫に向かう翔人と、
(お、お嫁さん!?そ、それは翔人のってことかな!?も、もしかして私告白されてる!?)
と顔を真っ赤にして壊れるほのかであった。
P.S
ちなみにほのかの作ったバウムクーヘンはとても絶品で、翔人は毎日作ってもらうように頼んだんだとか…