翌日、Aクラスにて。
「深雪は今日の討論会行くの?」
昨日の真由美と同盟と話し合いの結果、本日の放課後に討論会を開かれることになっていた。
一高ではその話題で持ちきりだった。
そんな中詳しい事情を知っているほのか、雫、深雪は三人で話していた。
「そうね…あまり気が乗らないけど」
「気が乗らない?」
疑問に思ったほのかが尋ねる。
「だって興味が持てないもの。主義主張のためなら何をやってもいいと考えている人たちなんて」
「じゃあ、同盟の主張内容についてはどう思う?」
気になったのか今度は雫がが尋ねた。
「斎藤さんには悪いと思うけど、私は甘いと思っているわ。評価してほしいなら実績を示すのが先。魔法以外で評価されたいなら魔法以外で結果を示すべきよ」
ふぅ…と息をつきさらに深雪は続ける。
「平等じゃないから評価をあげろ、というのは高い評価を受けている人たちの実績にぶら下がっているようで、なんだか嫌な感じを受けるわ」
と、一通り深雪が言い終えるとほのかと雫は唖然としていた。
しかし、その中でも振り絞って二人は言葉を発した。
「深雪の言っていることはその通りだとおもうけど…」
「深雪って意外と容赦ない性格?」
と。
その言葉は受けた深雪は少し微笑んだ後、
「そうよ…私って冷たい女なの」
と笑顔で告げた。
それを冗談だと思った二人は深雪と共に笑った。
一通り笑った後、疑問に思った深雪がほのかたちに話しかける。
「そういえば今日は斎藤さんが休みみたいだけど…二人は何か知ってるの?」
「うん…」
深雪がそう尋ねると、ほのかは苦笑いしながら歯切れの悪い言葉で返す。
それを疑問い思った深雪は、
「どうかしたの?」
と、尋ねた。
その言葉にほのかと雫は顔を見合わせ頷き、溜息をついてから深雪に話しかける。
「…翔人君は今日ブランシュのメンバーと行動を共にするらしいの。…夕方から」
その言葉に深雪は疑問を覚える。
夕方からならなぜ今学校にいないのだろう?放課後行けばいいのでは?と。
その疑問は次のほのかの言葉でわかることになる。
「それで集まりのことで考えたい事があるからって今日は休みってことになってるんだけど…本当はサボりなの」
最後の方は言ってて恥ずかしくなったのか、声が小さくなっていた。
そんなほのかに変わり雫が深雪に告げる。
「私たちがそれサボりじゃんって言ったんだけど、『もしかしたら実力行使になるかもしれない。いや100%なるだろう。一高にテロリストが来るんだからな。だか明日のためにしっかり睡眠をとる必要がある!』とかなんとか言って昨日の夜からずっと寝てる。たぶん今も…」
雫がそう告げるとほのかと雫の二人は同時に溜息をつく。
その様子を見ていた深雪は、
(二人とも苦労してるのね…)
と二人に同情していた。
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「ハックシュンッ…誰だ?俺の噂をしているやつは」
現在時刻は14時。
ほのかの予想に反して、翔人は起きていた。
いや、それは間違いだろう。
翔人は一睡もしていないのだ。
ほのかたちには寝るから明日は朝来なくていい、と告げていた翔人だったが実は今までずっとCADの調整をしていたのだ。
翔人ほどのスペックだと使うCADも選びたい放題だ。
しかし、そんな中翔人は一度もCADを変えたことがない。
なぜなら、小さいころ誕生日プレゼントにもらったCADをずっと使い続けているからだ。
しかし、翔人のスペックではCADが耐えることができない。
だから、翔人は独学でCADについて学び、自分で調整している。
専門家に頼めば楽な話なのだが、人に見せるとまずい魔法も入っているため翔人は小さいころからずっと一人で調整しているのだ。
(ほのかと雫を守るためだ…念には念をいれておかないとな)
(………あのときの俺とは違う。今の俺には力がある…)
そう心の中で強く思い、翔人は自分のCAD【
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午後3時。
CADの調整が終わった翔人は一高内部で他の実行部隊と共に隠れていた。
「合図まであと1分。お前たち準備はいいか?」
「「はい!」」
現在この場にいるのは翔人を含め4人リーダー格の男一人と俺、あとはモブ二人だ。
(あーあー。そんなに張り切っちゃって…何でブランシュなんかに加担するかね…)
実行部隊を眺めながら翔人はそう思っていた。
(自分たちが操られていることも知らずに…っとそろそろ時間だ)
「みなさん、俺から一つお願いがあるんだけど」
「なんだ?時間がないんだ手短にすませろ」
「分かってます…………じゃあ眠っててください」
そう呟いた翔人はその場にいた三人を一瞬で片づけ、そう嘆いた。
ドゴーーンッ
そう嘆きと大きな轟音がしたのはほぼ同時だった。
オースブラッド…
厨二くさいかな…?