魔法科高校の劣等生 ~幼馴染たちと共に~   作:ローニエ

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今回の話は九校戦0話的な感じです


~九校戦編~
勉強会


「もしもし?翔人君?」

 

「あぁ俺だけど、どうした?」

 

 

四月の事件から二カ月経ち、今は六月だ。

この二か月間は何事もなく過ごすことができた。

(何かある方が珍しいのだが…)

自分の時間をようやく確保することが出来た翔人は今日も魔法の開発をしていたのだが、ほのかから電話がかかってきたため今は休憩している。

 

「もうすぐ期末テストだけど、勉強の方は進んでる?」

 

「期末テスト…?」

 

「…もしかして忘れてた?」

 

呆れたように質問するほのか。

 

「忘れてた…でも勉強なんて必要ないだろ?普段やってることしかテストには出ないんだし」

 

「翔人君頭いいもんね…。そこで提案なんだけど、私たちに勉強教えてくれない?雫も勉強してなかったみたいだから」

 

そう提案するほのか。

翔人はそんな提案を気分転換になるしいっか、と思いすぐに了承した。

 

 

 

 

 

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そして勉強会。

雫の家に行くとほのか、雫のほかにもう一人の女の子が座っていた。

ルビーのような紅い髪が印象に残る女の子だ。

誰だろう?と俺が思っていると、その子から自己紹介される。

 

「はじめまして。私明智英美。日英のクォーターで正式にはアメリア=英美=明智=ゴールディ、エイミィって呼んでね!」

 

何やらとっても明るい子だな、なんて思いながら俺も自己紹介をする。

 

「俺は斎藤翔人。見ての通りエイスだ。正式な名前はジョー=翔人=斎藤=マイケル、まぁ気軽にジョーって呼んでくれ」

 

俺はあの子にならって面白い自己紹介をする。

 

「えっ?翔人君って日本以外の血も入ってたの?」

 

俺のそんな自己紹介をどうやらほのかは信じてしまったようだ。

ジョーとかマイケルとか咄嗟に作ったってわかりそうなものなのに…

そんなほのかの質問に雫が呆れた声でほのかに告げる。

 

「ほのか、翔人の自己紹介は嘘に決まってるでしょ」

 

「えっ?嘘だったの!?」

 

雫の言葉に今度は英美ことエイミィが驚いた。

何…こいつらバカなの?

俺がそう考えていると、笑いながらエイミィは手を差し出してくる。

 

「あなたって面白い人ね。これからよろしく”ジョー”」

 

「普通に名前で呼んでくれ…」

 

どうやら一杯食わされたようだ。

 

 

 

 

 

 

そんな自己紹介を終え俺たちは勉強を始める。

 

「教えるにしても何を教えればいいんだ?」

 

「「「全部!!」」」

 

「お前らなぁ…」

 

声をそろえてそう告げる三人に俺は頭を抱える。

 

「魔法幾何学はお絵かきだし、魔法工学は自分が使ってるんだから簡単だし、魔法学や魔法言語学なんて覚えるだけじゃないか」

 

「お、お絵かき…?」

 

俺の言葉にエイミィは固まる。

しかし、翔人のことをよく知るほのかと雫はそんなことでは固まらなかった。

 

「翔人はもっと丁寧に教えるべき」

 

「そうだよ~私たちはそんな簡単な風に考えてないんだから」

 

そんなほのかたちに一つ溜息をつき、

 

「分かった、教えるよ。教えればいいんだろ?」

 

そんな俺の言葉に三人は笑顔で

 

「「「ありがとう!」」」

 

と告げる。

ったく。そんな顔されちゃ断れないだろ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

勉強を始めて数時間、教えることに若干疲れが見えてきていたので俺たち四人は休憩タイムに突入していてた。

 

「そういえばこの試験って九校戦にかかわるんだよね?」

 

「そう!だから今回の試験結果は特に大事なんだよ…!!」

 

エイミィがつぶやくと雫が人が変わったように燃えながら告げる。

あれ?雫ってこんなキャラだったっけ?

そう疑問に思っていると、ほのかが同じことを思ったエイミィに説明していた。

 

「雫は九校戦のことになると目が変わるからね」

 

「そうだったんだ……」

 

そうエイミィが嘆くと雫はディスプレイを操作し、なんかのデータを見せてくる。

 

「ちなみにこれが過去10年間のデータ」

 

過去10年間って…

どんだけ好きなんだよ…

俺がそう思っていると、三人が九校戦の出場へ向けて頑張ろう!と手を合わせていた。

そんな三人へ俺は今更な質問をする。

 

「なぁ、九校戦ってなんだ?」

 

 

 

 

 

 

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「雫があんなに九校戦が好きだったなんて…」

 

翔人があんな質問をしたばっかりに、雫は翔人に九校戦とは何かをイチから教えた。

その時間4時間。

翔人はもう勉強再開しようぜ、なんて泣きそうになりながら逃げる口実として何度も言ったのだが、聞き入れてくれなかった。

あそこまで怖い雫は小さいころメロン大福を勝手に食べたとき以来だ…なんて翔人が思っていると雫から声をかけられる。

 

「それで翔人、九校戦についてよく理解した?」

 

「は、はい!よく理解しましたでございます!」

 

 

もし少しでも理解していないならさらに教えられる可能性があったため、日本語が変になりながらもすぐに返事をする翔人。

そんな翔人を見て満足したのか雫は大きく頷き、よろしい、とだけ告げる。

そんな翔人たちを見ていたほのかとエイミィは、苦笑いしながら翔人に話しかける。

 

「それで翔人君は何か興味持った種目とかあったの?」

 

「う~ん…正直九校戦ってお遊びだろ?俺はそこまで興味ないかな…」

 

翔人は率直な思いをほのかに告げる。

翔人はあくまで魔法とは目的ではなく手段だと考えている。

だから魔法を見世物として使うことには少し抵抗があるのだ。

 

「そっか…でも別に出なきゃいけないわけじゃないから大丈夫だと思うよ。…でも…その、もし私が出たら応援はしに来てくれる?」

 

そんな翔人の言葉に納得したほのかは、見に来てほしいと遠回りに告げる。

 

「あぁもちろんだ。ほのかや雫、エイミィが出るなら応援くらい行くよ」

 

「はいはい、ごちそうさま」

 

翔人がほのかにそう告げると雫が厭味ったらしくそう告げる。

何だよごちそうさまって…と思う翔人であったが雫の口は止まらない。

 

「翔人は九校戦に興味ないのか…残念。今年は『クリムゾンプリンス』こと一条将輝が出るのに」

 

「……何だと?」

 

「三高の一条将輝がでるんだよ。でも翔人には関係ないよね。出ないんだから」

 

そう告げる雫に事情を知らないエイミィは首をかしげる。

しかし事情を知っているほのかは慌てていた。

(雫ったら、そんな言い方すれば翔人君のことだから……)

 

「関係なくなんかないぞ!俺は九校戦にでる!今決めた!競技とは言えあの一条をボコボコにできる機会なんてそうそうないからな」

 

そう言って翔人は悪い笑みを見せる。

その様子に満足したのか雫はガッツポーズを浮かべていた。

そんな雫にほのかは小声で話しかける。

 

(なんであんな煽るようなこと言ったの!?翔人君の性格考えたらそんなの出るっていうに決まってるじゃん!)

 

(だからだよ)

 

(だから?)

 

(うん。一条がいたら一高の新人戦優勝は危ない。でも翔人がいてくれたらきっと一条にも勝てる。私は出るからには優勝したい!先輩たちの三連覇にも貢献したいし。)

 

そんな二人の会話を途中から聞いていたエイミィは二人に問いかける。

 

(ジョーってそんなに強いの?)

 

翔人のことをジョーと呼ぶことに苦笑いしながら、ほのかは答える。

 

(多分負けないと思う。内緒だけど翔人君は渡辺先輩に模擬戦で無傷で勝ったらしいから)

 

(えっ?あの渡辺先輩に!?)

 

そう三人が話していると翔人が、

 

「何やってんだ三人とも!九校戦でるんだろ?今からばしばし教えるから、しっかりついて来いよ!」

 

と告げる。

最初はその言葉にやる気を出した三人だったが、時間が経つにつれそのやる気も失われつつあった。

なぜならやる気を出した翔人はスパルタすぎたからだ。

先ほどまでの教え方とは何もかも違う。

しかしこうなった翔人は止められない、ということを知っているほのかと雫は、うなだれながらもしっかりとついていった。

そんな二人についていくように、エイミィもかろうじて翔人についていくことができた。

結局夜中まで勉強することになり、力尽きたほのかとエイミィを自宅まで空間移動で運んだ翔人であった…

 

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