「まあ、あれだけ元気なら大丈夫だろ。」
「あいつら悪意しか無いな。」
零と一夏は引きずられて行く鈴を遠目に見ていた。
すると、後ろから声をかけられた。
「あっ、一夏、ここにいたんだ!零も!」
「へっ!?」
「だぁ!?」
二人の前には身体中にバスタオルを巻いた一人の少女が立っていた。
「なんだ?そのバスタオルお化け・・。」
「ほらー、一夏に見せたら?大丈夫だよ。」
一緒にいたシャルロットが少女の肩を揺すった。
「だ、大丈夫かどうかは私が決める。」
「!その声ラウラか!?」
「随分変わったもんだな・・。」
すると、なにやらシャルロットがラウラに耳打ちをした。
そして、ラウラは観念したようにバスタオルを取った。
「わ、笑いたければ笑うが良い。」
ラウラは顔を赤くしながら言った。
「可笑しな所なんてないよね?」
「ああ。可愛いと思うぞ。」
「なんと言うか、銀と黒のギャップも中々良い。」
「そ、そうか、私は、かか可愛いのか・・。そのような事を言われたのは初めてだ・・。」
ラウラが照れていると、横から一夏達を呼ぶ声がした。
「おーりむーらくーん!」
「さっきの約束!ビーチバレーしようよ!」
「わぁ~、おりむーと対戦!パキュンパキュン!」
「それ!」
一人の女子が一夏にボールを投げた。
一夏はそれをキャッチした。
「う~ん、四対三か・・。」
「あ、俺は空きが出来たら入るわ。」
「分かった。やるか!」
一夏達はビーチバレーを始めた。
少しして、ラウラの顔面にバレーボールが当たり、ラウラはその場に倒れた。
それを見た零、一夏とシャルロットが近寄った。
「か、可愛いと言われると、私は・・ウフフ・・。」
「・・・ひょっとして、まだ照れてたの?」
「ラウラ?」
「うわあああー!」
ラウラは恥ずかしさのあまり海に飛び込んで行った。
「ありゃだめだな。」
「どうしたんだアイツ?追いかけた方が良いかな」
「ほっといてあげた方が良いと思うよ。」
シャルロットは半ば呆れつつ言った。
「ビーチバレーですか。楽しそうですね。」
横から声をかけてきたのは真耶であった。
「ええ。如何ですか?織班先生。」
真耶の後ろから来たのは、大胆な水着を着た千冬であった。
「織班先生モデルみたい!」
「格好いい~。」
「先生、どうぞ!私、交代しますから!」
「では。」
「んじゃ、俺もやるか。ラウラどっかいったし。」
一夏が顔を赤くしていると、それを見たシャルロットが聞いた。
「一夏ってさ、もしかして織班先生が好みのタイプなの?」
「あー、ありそう。」
「んなっ!何いってんだよ!」
「だってさ、随分反応が違うんだもの。」
「そういや、シャルロットやラウラとは反応が全然違うな。」
「そんな事無いけどな。」
「はぁ~、ライバル多いな・・。そこに織班先生まで入ってくるなんて・・。」
「ああ。千冬姉は強敵だ。油断しないで行こうぜ!」
「一夏、多分勘違いしてる・・。」
「え?」
「お前本当に鈍感だな。」
「何がだ?」
「おっと、そんな事いってる間にサーブが来るぞ。」
千冬は凄まじいサーブをした。
零は素早くレシーブをした。
試合は順調に進み、途中から休憩しに行った鈴、セシリアとラウラが戻って来た。
彼女らも加わり、試合はどんどんおもしろくなって行った。
そして、夕方・・。
「こんな所にいたのか。」
「すぐ見つかって良かったぜ。」
崖の所に箒がたっており、零と千冬は箒を探しに来ていた。
「気もそそると言う様子だな。何か心配事でもあるのか。」
「それは・・。」
零はとりあえず二人にしておこうと、その場を離れた。
その後、浴場で風呂に入り、夕食を食べ始めた。
零は一夏の前に座った。
「うん、旨い!流石本ワサ!」
「刺身といったらこれに限るよな!」
「ああ!」
「ほんわさ?」
シャルロットは、ワサビの塊を全て口の中に入れた。
「あっ。」
「!?☆▽●〒□★々」
シャルロットは声にならない悲鳴をあげた。
そのあまりの辛さに思わず箸を落とし、鼻を押さえた。
「お、おい、シャル大丈夫か!? 」
「ありゃキッツイわ・・。」
「う、うん。大丈夫・・。」
そう言うシャルの目には涙が溜まっていた。
「ふ、風味が入って美味しいよ・・。」
「って、どこまで優等生なんだよ・・。」
「文化が違うとここまで酷くなるのか・・。社会勉強も楽じゃないな。」
零はシャルロットを見て苦笑いをした。
すると、セシリアが正座を苦しそうにしている事に気が付いた。
「大丈夫か?正座が無理ならテーブル席に移動したらどうだ。」
「へ、平気ですわ。・・この席を獲得するのにかかった労力に比べればこのくらい・・。」
「席?」
「い、いえなんでもありませんわ!あ、あはは。あははは。」
セシリアは慌てて誤魔化した。
「一夏。女の子には色々あるんだよ。」
「そうなのか。」
「そうなの。」
「やっぱ唐変木だなお前。」
「はあ・・。」
セシリアは正座を頑張って耐えていたが、我慢出来なくなり、決壊してしまった。
それに気付いた一夏がセシリアの方を向いた。
「セシリア、そんなにキツいなら俺が食べさせてやろうか。前にシャルに・・。」
一夏は前にシャルロットに食べさせた事にがあるという事をいいかけ、シャルロットに口を防がれた。
「一夏!」
「ん・・すまん。」
「それは本当ですの!?」
「「「ん?」」」
セシリアは嬉しそうな顔で聞いた。
「その食べさせてくれるというのは!」
「「「ええ~、そっち?」」」
三人は同時にセシリアにツッコんだ。
「折角の料理、残したりしては申し訳ありませんものね。」
セシリアはそういいながら一夏に箸を渡した。
「じゃあ、刺身からな。」
「はい!あ、でもワサビは少量で。」
一夏は一つの刺身にワサビを少し付け、それをセシリアの口に運んだ。
すると、その光景を見た周りの女子達が騒ぎ始めた。
「ああー!セシリアずるい!織班君に食べさせてもらってる!」
「セシリアの卑怯者ー!」
「ずるーい!」
すると、織班先生が物凄い剣幕で怒鳴りに来た。
「お前達は静かに食事をする事は出来んのか!」
「お、織班先生・・。」
「織班、あまり騒動を起こすな。沈めるのが面倒だ。」
「わ、わかりました・・。」
そして、千冬は戻って行った。
「はぁ~。」
その途端に他の女子達がため息を吐いた。
「という訳でセシリア、悪いけど自分で・・。」
セシリアは不満そうな顔で一夏を見ていた。
一夏はそれに詫びるように、なにやらセシリアに耳打ちした。
「あ、零もするか?」
「あ、良いの?」
「おう。」
零は一夏と一緒の部屋であった。
「千冬姉、久しぶりだから緊張してる?」
「そんな訳あるか馬鹿者。」
「零は?」
「お、俺は・・ちょっと。」
「少しは加減をしろ。」
「はいはい。」
「これは慣れないなぁ~。」
零は何かの気配に気付いた。
「じゃあ、ここは?」
「なっ!そこ・・い、やめっ・・。」
「あっ・・うっ・・。」
「すぐに良くなるって。大分溜まってたみたいだしね、二人とも。」
「ここは?」
「そ、そこは駄目だ・・!」
「うっ・・!」
「ごめんごめん。」
すると、後ろの襖が倒れた。
そこには、ラウラ、セシリア、シャルロット、鈴、箒の五人も一緒に倒れていた。
その五人は正座をさせられた。
「全く・・。何をしておるか馬鹿者が。」
「・・マッサージだったんですか。」
「しかし良かった。てっきり・・。」
「何やってるとおもったんだよ。」
「それはもちろん男s「別に・・。」「特に特になにと言う訳では。」「あは、あははは。」
「?」
「一夏、多分お前はいずれ分かるだろうよ・・。」
「こいつはこう見えてマッサージが上手い。順番にお前達もやってもらえ。」
「ああ。滅茶苦茶体が楽になったぜ。」
零はそう言って体を伸ばした。
「よし、じゃあ最初はセシリアだ。」
「わ、私から!?」
「そのつもりで呼んだんだ。ここに寝てくれ。」
一夏は布団の上を軽く叩いて示した。
一夏は早速セシリアにマッサージを施した。
途中で千冬がセシリアの浴衣をめくり上げた。
「おぉー、マセガキめ。年不相応な下着だな。その上黒か。」
「せ、先生!話してください!」
セシリアは顔を赤らめながら言った。
「やれやれ、教師の前でピンクを期待するなよ、15歳。」
セシリアは顔をもっと赤くした。
「冗談だ。おい一夏、零。ちょっと飲み物を買ってこい。」
「え?あ、ああ。」
「はーい。」
一夏と零は立ち上がり、飲み物を買いに行った。
「お、おい!待ってくれよ!俺もいくぜ。」
「プゥアーイィ!」
どこに隠れていたのか、ソニックとミキも飛び出し、二人の後を着いていった。
その光景を五人は不思議そうに見ていた。
「せ、先生。あれは一体・・。」
「服幹から前に聞いた事がある。あれは音速のハリネズミのソニックとスプラトゥーンというゲームのキャラのイカだ。何故こんな所に・・。」
「先生はもうあの二人の事は・・。」
「ああ。もう知っているぞ。というか少し前からいたしな。」
「「「「「ええー!?」」」」」
一夏がジュースを買っている間。零は何かの気配に気がつき、周りを見渡した。
しかし、何も見つからなかった。
「・・一夏。」
「?どうした?零。」
「明日なんかヤバそうな事がおきそうだ・・。」
そういった直後に二人の間に不気味を感じさせる風が吹いた。
今回はここまでです。
次回は多分原作的には箒の専用IS登場だから、次回もそうなると思います。