本当にマジで!
今度こそじゃー!
作戦の内容が決まり、各々のメンバーは準備を始めた。
零はと言うと・・。
「えっと、篠ノ之博士、少し宜しいですか?」
「ん~?なーに~?柊くん。」
「少し人気のない所で・・。」
零と束は人気のない岩場の影へ移動した。
「実は俺のISは未登録ISなんです。前にあなたが作ったと言ってしまったので・・。」
「なーるほどー。で?どうするのー?」
「今からスペックや能力の詳細を見せますので・・。」
零はISのスペックを束に見せた。
「なるほど~、これはまた凄いISだね~。・・確かに、これは天才束さんでも頑張れば作れるかも知れないから、一応は私が作ったことにするよ~。」
「すいません、ありがとうございます。」
「でも少し速さとかが無いから~、・・ちょっと待って。」
束はコンピューターを使い、零のISを強化した。
「これでいいでしょ。これで今の最高速度が出せるようになったと思うよ~。」
「本当すみません、ありがとうございます。」
零は深々と御辞儀をした。
「いいのいいの。・・ところで、君どこかで私と会ってなーい?」
「?いえ、一度も会った事ありませんが・・?」
「そっか。ごめんね~?私の勘違いだったみた~い。」
「は、はあ。では私は戻ります。」
零は自分の持ち場に行った。
「リュウセイ、今は何分だ?」
[現在は20分を指している。そろそろ行った方が良いだろうな。]
「オッケー。じゃあ行こうぜ、リュウセイ!」
[よし!]
零はリュウセイ・カイザーを展開させ、装着した。
[さっき、篠ノ之博士に能力の強化の他にステルス能力を入れてもらった。早速使おう、ユーズ!」
「よし。」
零はステルス能力を使い、体を透明にし、レーダーにも掛からない事を確認し、飛び立った。
「はあっ!」
零はマッハ7で翔んだ。
すると、通信が入った。
『聞こえるか、柊。」
「はい、こちら柊。聞こえます。」
『目標機の方は見つかりそうか?』
「先生に言われたルートを通っていますので、間もなく見つかるかと。」
『うむ、分かった。見つけたら直ぐ連絡をしろ。良いな。』
「了解しました。」
零はレーダーを確認した。
しかし、レーダーには何も映らず、続いて自分の周りを見渡した。
すると、風を切り裂いて飛んでいる白いISを発見した。
零はすぐさま通信をした。
「こちら柊。目標機を発見しました。」
『分かった。ここからどれ位の位置にいる?』
「そうですね、大体ここから30キロあたりの沖の当たりを飛んでいます。」
『分かった。そろそろ織班達がくる筈だ。それまでに足止めをしていてくれ。』
「了解。」
零は通信を終了し、ステルスを解いて福音に接近した。
「はあああああっ!」
零は腕や足の銃口から一斉にビームやミサイルを発射し、福音の動きを止めた。
しかし、福音はバリアを張って全てかき消していた。
「やっぱそうはいかないよな、なあルシフェルの手下さんよお!」
零がそう言った途端、福音の横に紫の影が姿を現した。
「・・ばれていましたか・・。」
「なんでお前みたいな奴がいるんだ?またアイツが復活したのか?」
「私からは何とも言えませんね。自分の手で調べなさい・・。」
そう言って影は姿を消した。
「お、おい待ちやがれ!・・くそっ!」
すると、後ろから箒の上に乗った一夏が零落白夜を発動させて福音を追っていた。
福音もそれに気付き、一夏から逃走を始めた。
「うおおおおっ!」
「あっ!俺も行かねえと!」
零はイグニッションブーストでマッハ17を出し、福音と一夏達の後を追った。
数秒としないうちに、一夏達に追い付いた。
「一夏、俺はアイツの先回りをして動きをとめる!」
『分かった!』
零は福音の先回りをしようとした瞬間、それに気付いた福音が無数のビームを撃ってきた。
「んなっ!?」
零は何個かのビーム弾を弾き、腕からのジャンフラッシャーを連発してビームを相殺させた。
しかし、途中から対応しきれなくなり、バリアを張って食い止めた。
「ぬっ・・!くっ・・!」
なんとかバリアは長い間耐えていたが、とうとう耐えきれなくなり、バリアが割れ、零は撃ち落とされた。
「ぐあああーっ!」
当たりどころが悪く、零はそのまま海へ落ちて気絶をし、それっきり何も分からなくなった。
「・・?ここは・・?」
零は謎の海の上にいた。
ISは装着しておらず、制服を着ていた。
周りには枯れた木が数本立っていた。
そして、零の前には一人の少女が立っていた。
その少女は透けるほど肌が白く、白いワンピースだけを着ていた。
「・・・君は?」
「こんな世界・・。本当に助けるべき世界なの・・?」
「え?」
「あんな兵器が出来てしまってから、人々は共に助け合うと言うことを忘れ、あたかもその兵器が全てのように・・。」
「・・・・。」
零は何も言えず黙りこんでしまった。
「でも、貴方にはそれを助ける力があり、権利がある。どうするかは、貴方次第よ。」
「ま、待って!」
零は少女に駆け寄ったが、その少女はどこかへ消えていってしまった。
夕方、零は目を覚ました。
零は布団に入っており、その横には藤森が座っていた。
「あっ!柊君、大丈夫!?」
「あ、ああ。・・っ!」
零は体を起こそうとした途端、身体中に激痛が走った。
「ぐっ・・!」
「ほら!やっぱり怪我してるー!まだ安静にしてないとー!」
零は藤森にいわれ、体を落ち着かせた。
「そう言えば、一夏は?」
「織班君は別の部屋にいるよ。」
「そ、そっか、ありがとう。作戦は・・?」
「・・・失敗したよ。」
藤森は顔をうずくまらせて答えた。
「多分柊君が気絶した後だと思うけど・・、篠ノ之さんを庇って気絶したって・・。」
「そりゃまたなんでだ?」
「密漁船があって、それを守ってる時にやられたらしくて・・。」
零は大体の予想がついた。気絶する寸前にそのような事が聞こえた事を覚えていた。
「そう言う事か・・。」
零は立ち上がり、一夏の元へ急いだ。
そこには、自分を責めている箒と横たわった一夏の姿があった。
「奴らは秩序を乱している。なのに、どうしてお前は奴らを許せる・・!」
「・・・篠ノ之、強い力に溺れた奴はその力を悪い方へ使ってしまうんだ。強い力の意味は、誰かを倒すものじゃない。弱い者を守るために力があるんだ。一夏はそれをわかってたんだよ・・!」
「・・・!」
「俺はアイツを倒しに行く。本当に守るべき存在と戦うべき存在のためにな。」
[もう一度行けるのか?]
「大丈夫さ。一度死んだ時に比べりゃなんてこと無いぜ。」
零はリュウセイを装着し、リュウセイ・エクスカリバーを強く握った。
[・・・わかった。この命が尽きるまで共に闘おう。]
【エネルギーが無くなりそうな時は言ってくれ。すぐにエネルギーを送り込む。】
「・・・ありがとう、二人共。さあ!行くぜ!」
零は勢い良く飛び出した。
今回はここまでです。
ゲームとかのラスボスのBGMを聞きながら見た方が良い・・・と言う風にはするつもりです。
こうご期待!