これで二期が来てほしいとかがあればマジでやります!
最後少しほどオリジナルストーリー入ります。
ルシフェルとの戦いを終えた数日後、レイは天界で仕事を終わらせていた。
「・・・よし、終わった。」
そして、書類を置き、伸びをして脱力した。
「時空神様、お疲れ様です。」
そう言って、世話役女神はレイに紅茶を差し出した。
「ああ、ありがと。」
レイは紅茶を受け取り、一気に飲み干した。
「仕事は終わられましたか?」
「この通り。」
レイは書類を女神に渡した。
女神はそれをチェックし、全て終わっている事を確認した。
「んじゃ、仕事も終わったし、少し出掛けてくる。」
「どこに行かれるのですか?」
「ん~、そうだなぁ。霊真が産まれる時は昨日見に行ったし・・。」
「・・・私そんなこと聞いてませんけど。」
女神はレイを目を細くして見た。
「悪かったって。仕事が一段落ついたところで休みがてら見に行ったんだよ。」
レイは女神を宥めるように言った。
「・・・はぁ、まあ、良いでしょう。でも、次から行くときは私に一言言ってから行って下さいよね。」
女神はレイにため息を吐きつつ言った。
「うい。んで、どこいこう?」
すると、リュウセイが声を出した。
[一夏達の世界に行ってみたらどうだ?]
「・・・まぁ、そうだな。行ってみるか。んじゃ、行ってくるわ。」
「気を付けて行ってらっしゃいませ。」
女神はレイに一礼し、レイもそれに頷いた。
レイはIS学園の制服を身に纏い、自分の足元に穴を開け、落ちて行った。
その直後に玲司が様子を見に来た。
「おい~っす。・・レイは?」
「ああ、玲司様。どうも。」
「おっす。で、レイは?」
「レイ様ならたった今出かけられましたよ。」
「あ、そう。じゃあ、また出直すわ。」
「はい。」
その頃、零は上空をダイブしていた。
「イヤッフーーー!」
そして、バク転しながら降下し、地面に見事着地した。
「よっと、ここは何処だ?」
零は立ち上がり、辺りを見渡した。
店が沢山立ち並んでいるあたり、商店街だと分かった。
「さてと、現在地を把握しないと。そうでなきゃ学園にすら行けないからな。・・・ん?」
すると、沢山の女性に取り囲まれた男性を発見した。
「だからなんで私が盗らなきゃいけないんですか!?」
「私はあんたが品物を取ったとこを見たの!」
零はその二人の元に駆け寄った。
「一体どうしたんですか?」
「私は取ってないって言ってるのにこの人が聞かないんですよ。カバンの中にも入れた覚えなんてないですし。」
「見せて貰っても良いですか?」
「ええ。私の無実を証明してくれるなら。」
男はカバンを零に渡し、零はカバンの中を探し始めた。
「ところで、何を盗られたんですか?」
零はカバンの中を探しながら女性に聞いた。
「財布よ。黒の財布を盗られたの!」
しかし、女性の財布は見つからず、男の体もチェックしたが、男のグレーの財布しか見つからなかった。
「何処にもそんなものありませんよ?」
「そんな訳ないでしょ!?それともあんた、女のくせに男に味方するの!?」
「いや、俺は男です。」
その言葉を聞いた瞬間、女性は驚いたような顔で零を疑視した。
「・・まあ、そんな事は良いとしても、黒い財布なんてありませんよ?」
零は入念にカバンを探したが、黒い財布は一向に見つからなかった。
「あら。それじゃ仕方ないわね。」
そう言って女は男から財布を取り上げた。
「な、何を・・?」
「わるいけどあんたの財布で買い物をさせてもらうわ。」
そう言って女性は立ち去ろうとした。
「ちょ、おい!待てよ!」
零がそう言って女性の肩を掴んだ時であった。
「あっ。」
女性のズボンの尻ポケットが破れ、中から黒の財布が落ちた。
零は無言でそれを拾いあげた。
「・・・・。」
「な、何よ。」
「・・・財布、ありましたよ。返して下さい、その財布。」
零は手を差し出した。
女性はそれを払いのけ、理不尽な事をいい始めた。
「はあ!?なんで私が返さなきゃいけないの!?あんたやこいつと揉み合っていたおかげで無駄な時間くったじゃない!これは貰っていくわよ!それに、男なんて柊零と織班一夏とか言う子しかISが使えないんだからあんたなんてただのクズ同然でしょ!?」
女性は早口で捲し立てた。
「・・・そうですか。」
零はそう言って男性の方を向いた。
「あなたは少し下がっていてください。危ないので。」
「え・・?それってどういう・・。」
零は男の言葉を無視し、女性の方を向き直した。
「・・・あんた、ISを使える奴は柊零と一夏しかいねえって言ったな。」
「ええ。そうよ。」
零はISのリュウセイを展開させながら聞いた。
「・・・じゃあ、もしその片方がいたら、どうします?」
女性の顔はみるみる青ざめていった。
「今からISでドンパチやっても良いんですよ?まあ、男を馬鹿にし、ありもしない罪を着せたことは見逃せませんけど。」
「あ、あ、あああ・・・。」
女性はその場にへたりと座りこんだ。
零はISを解除し、女性の元に歩み寄った。
「貴方に二つ選択肢をあげましょう。一つは財布を先程の男性に返し、この場で詫びること。もう一つは俺と一緒に警察へ行くこと。自由に選ばせますよ?」
女性は何も言わなかった。
何も言えなかったのかもしれなかった。
そして、女性は無言でグレーの財布を差し出した。
「・・・どうも。」
零は財布を受け取り、男性に渡した。
「ありがとう!助かったよ!」
「いえ、良いんですよ。当然の事をしたまでです。」
零はそう言って立ち去ろうとしたが、男に引き止められた。
「せ、せめて君の名前だけでも教えてくれ!」
「俺は柊零と言います。」
「柊零君か。何か一つでも零君の役に立ちたいんだけど、良いかな?」
「ああ、じゃあ、IS学園の方向分かりますか?道に迷ってしまいまして。」
「ええ。わかりました。・・えっと、あちらの方ですね。」
男性が指さした先にはIS学園と見られる建物が見えた。
「見えましたか?」
「あ、はい。ありがとうございました。では。」
「いえ、こちらこそ。助けてくれてありがとうございました。」
零はそう言って、IS学園の方に向かった。
鈴は、IS学園の寮の廊下を歩いていた。
すると、[0765]室の前を通りかかった。
鈴は、その部屋の前で立ち止まった。
「・・・アイツ、な~んで行っちゃったのかしら。なんて、私らしくないわね。戻りましょ。」
鈴は自分の部屋に戻ろうと自室に向かい始めた。
「よお、鈴。」
零はそう言って鈴の横をスーッと通り抜けた。
「・・・えっ!?」
鈴は思わず振り向いた。
「れ、零!?あんたどっか行ったんじゃないの!?」
「え?あ、ああ。うん。帰って来た。」
「はぁ!?帰って来たぁ!?」
「う、うん。」
零は鈴の気迫におされ、後ずさった。
「もう・・!私達は寂しかったんだからね!」
そう言う鈴の目には涙が浮かんでいた。
「わ、悪かったって。」
すると、零は鈴に手を掴まれ、引っ張られて行った。
「ちょ、何処行くんだ?」
「皆に知らせに行くに決まってるでしょ!」
「あ、やっぱり?」
零は鈴に引きずられながら、皆の元に訪れた。
「おお!零じゃねえか!」
「よく帰って来たな。」
「ああ、帰って来たぜ。」
「はは、零らしいな。」
零は一夏と箒に一礼し、鈴に引きずられていった。
次は、ラウラ、シャルルとセシリアの元に訪れた。
「おお。」
「世界を救ったヒーローが帰ってきたね。」
「変わってませんわね。」
「いやいや、ヒーローなんて大げさな。」
「そうかなあ?今くらいは遠慮なんてしなくて良いんじゃない?」
「う~ん、そう言うもんなのか?」
そして、数分後、零は鈴から解放され、学園内を歩きまわった。
すると、真耶と千冬に出くわした。
「あ・・・えっ・・と、帰って・・来ました。」
零は口ごもらせて言った。
「・・・まあ良い。今日はゆっくりしていけ。」
「何かあったらいつでも言って下さいね。」
「はい。」
そう言って二人は何処かへ行ってしまった。
「さてと、俺は自分の部屋に行きますかね。」
零はそう言って[0765]室の前に着いた。
すると、部屋の中から声のような物が聞こえ、耳をドアに押し付けた。
「いっ!?」
『ん・・あ・・。」
「誰?」
零はドアを開け、中に入った。
中では、百合が気持ち良さそうに寝ていた。
「なんだ・・藤森か・・。」
零は百合の顔を覗きこんだ。
その顔には、涙が一滴零れていた。
「・・・ごめんよ。百合。」
(ん・・・あれ、私、寝てた・・?)
百合は目をこすりながら体を起こした。
百合は周りの状況を確認した。
「・・!」
百合は口元を覆った。
いないはずの零が隣で寝ていた。
「嘘・・でしょ?」
百合は涙を流した。
百合は零の体にそっと触れた。
零以外の誰でもない、零自信だった。
「零・・・くん・・・。」
零はその百合の声で目を覚ました。
「あ・・・百合・・。」
「零君・・。」
零は目を閉じて口を開いた。
百合も、それに応え、口を開いた。
二人の目から大量の涙が溢れ、抱き合った。
ただ、強く、強く抱きしめた。
この温もりを忘れないよう、ずっと抱きしめていた。
そして、二人は互いに唇を重ね合わせた。
「ずっと・・会いたかったよ・・。零君。」
「俺も・・会いたかった・・。」
二人は嗚咽混じりに言った。
そして、二人はもう一度強く抱きしめた。
その様子を一夏や鈴達が何も言わず見ていた。
「なあ、声かけちゃ「今は何も言わないで。」
百合と零はその日、とある約束をした。
そしてその次の日、雨の日だったが、零は百合と出掛けた。
そして、交差点に差し掛かるその時だった。
トラックがこちらに突っ込んできた。
二人は急な出来事で反応するのが遅れた。
そして、次の瞬間、百合の体は宙を舞っていた。
トラックは逃げるようにして走り去って行った。
零は一番に百合の元へ駆け寄ったが、その体は雨に濡れ、氷の様に冷たくなっていた。
零の手は、百合の頭から出た血で真っ赤に染まっていた。
零は傘を投げ出し、声が枯れるまで泣いた。
自分は無力だ、人一人救えやしない、と零は絶望していた。
嘘だろ、嘘だろと、なんども百合の体を揺らしたが、反応は無かった。
後から知らせを聞いて一夏達も駆けつけて来たが、一夏達は零にかける言葉が見つからず、ただただ二人を見つめていた。
涙を流し、百合の遺体を抱きしめる零を見つめていた。
けれど、百合の顔は幸せそうな顔をして、完全に動かなくなった。
その頬に、零の涙が落ちた。
そして、その涙は百合の顔に染み込んでいった。
そして、その涙は光となり、百合の体に熱を与えた。
百合の体は温かい光に包まれた。
「・・!百合・・!」
そして、脈は動き出し、固まっていた心臓はもう一度動き出した。
そして、百合は目を開けた。
「れ、零君・・。」
零は頷き、すぐさまレイに戻った。
そして、レイは百合の怪我を治療した。
百合は昨日と同じ、あの温もりを体に浴びた。
「あり・・・がとう・・。」
力を使い果たし、レイは零に戻った。
そして、力無く倒れこんだ。
それを百合が支えた。
「ありがとう、零君。いや、零。」
そして、暗い雲は晴れ、辺りには太陽の温かい光が射し込んでいた。
そして、零は百合に別れを告げた。
「どうしても行っちゃうんだね・・。」
「大丈夫。俺はいつか百合を迎えにくる。だから、百合にはそれまで待っていて欲しいんだ。」
「・・・うん!」
百合は零に、零は百合に、同じ思いを同時に言った。
二人は最後に抱き合った。
そして、レイは銀色の翼を羽ばたかせ、天界へ戻って行った。
はい、と言う訳で、番外編は以上です。
如何だったでしょうか。
また続けて欲しいとかがあれば、続けてみるつもりです。