やはり俺が恋愛に積極的になるのはまちがっていない。   作:部屋長

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序章
そして、比企谷八幡は決意する……?


 冬休みも残りわずかになり、ベッドでゴロゴロしながら憂鬱になっていると、ふと思ったことがある。いや、ふと思ったってのはおかしいな。昨日からずっと悩んでいることだし。

 

 最近暇つぶしに小町から少女漫画を借りたら、予想以上に面白くて1日で全部読み終えたのだ。それであることを思ってしまった。

 

 

 ……彼女が欲しい……

 

 

 まさか少女漫画に影響されてそんなことを思うとは思わなかったけど……。まぁ俺も捻くれてはいても一応高校生だしな。

 

 彼女が欲しいと思ってからの俺の行動力は凄まじかった。それはもう自分でもびっくりするくらいには。小町から他の少女漫画を借りたり、恋愛ドラマ、映画に雑誌、それはもう手当り次第に漁りまくった。あとは暇つぶし機能付き目覚まし時計を目覚まし以外で久々に使い、女子にモテる方法やら、女子が胸キュンする男の仕草とかを、内心うへぇ……と思いながら見てた。とりあえず理解はできないが無理やり理解した(矛盾)

 

 もちろん小町は俺の変化に大喜びしてくれた。「あのごみいちゃんが彼女を欲しがるなんて……。なにがあったかしんないけど早くお義姉ちゃんを連れてきてね!」って言われた。俺が彼女を欲しいとか言ったら全米が鼻で笑うレベルだと思ってたけど、さすがは我が妹。いつも俺の味方をしてくれるのは、八幡的にポイント高いぞ。

 

 とりあえず学校が始まったら身につけたスキルを試してみよう。まず身についてるかも分からないしな。 もちろん見た目を変えるのはなしだ。ぼっちは目立ってはいけないからな。俺がワックスつけたり、眼鏡かけたりなんてしたら悪目立ちしそうだし。というか確実にするな。

 

 あとは誰にそのスキルを試すかだな。まぁそれは誰かと2人きりになったときでいいか。

 

 久々に学校が楽しみだ。これで彼女ができたら一気に勝ち組だろ。悪いな材木座、俺はお前の隣にはもう立てないようだ……。ここは1つ気合を入れて叫ぶか。

 

「ぅおっしゃー! やるぞー!」

 

「お兄ちゃんうっさい!」

 

「あ、はい。すみません」

 

 忘れてた。小町ちゃん勉強してたのね……。今度プリンでも買ってあげるか。優しい小町ならプリンで許してくれるよね!

 

 今の俺は中学時代の二の舞にはならんぞ……。いや、一歩間違えたら確実に黒歴史が増えるな。まぁ今さら黒歴史が増えてもなんとも思わないけどな。でもこれでダメだったら二度とメディアは信じられないけど……。

 

 なら絶対に落として彼女持ちになってやるぜ……!

 

 




 はじめまして!こんな感じでやっていこうと思ってます!

今回は八幡の心情の変化のみなので次回からはヒロイン達とイチャイチャさせていこうと思います。

八幡は彼女が欲しくなっていて積極的なので、いつもと違う八幡を楽しんでくれたらなによりです。

というわけでこれからよろしくおねがいします!


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