やはり俺が恋愛に積極的になるのはまちがっていない。   作:部屋長

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ガハマさん好きの方は長いことお待たせしました。初ガハマさんアフターですっ!


色々と、ガハマさんとのイチャイチャお泊まりデートはまちがっている。【前編】

 由比ヶ浜とのお泊まりが決まってから数時間が経った。

 もう既に夜飯は食べたから料理シーンはカットだ。ていうかカットせざるを得ない。

 まぁ一つ言っておくとしたら、ダークマターが完成したということだけだ。とっても美味しかったです(白目)。

 今はソファーで由比ヶ浜とぐでーっとだらけている。俺は既に瀕死。早くポケモンセンターに行きたいです。

 

「ご、ごめんねヒッキー?」

 

 こちらはしょぼんと落ち込んだ表情をしているダークマターを完成させたガハマさんでございます。

 

「……や、別にいいよ。これから練習すればいいんだしな」

 

 由比ヶ浜は基本に忠実に料理をすれば普通に作れると思うんだよな、多分。

 でもなぁ……何でちゃんと教えたのにあんなにミスっちゃったのかなぁ……。

 途中から何作ってたのかも分からなくなっちゃってたし。桃缶って単語が聞こえた辺りから記憶がないです。

 

「うん、そうだね! 頑張る!」

 

 ふんすと息巻く由比ヶ浜を見ると、ふっと顔が綻んでしまう。今は彼女のころころと変わる表情の全てが可愛く見えてしまう。

 

「おう。んじゃ、先風呂入ってきていいぞ」

 

「お、お風呂!?」

 

「え、何でそんな驚いてんの? 男が女に風呂勧めるとセクハラになるもんなの?」

 

「えっと、そういうことじゃなくて……。あ、あのねヒッキー……」

 

 ま、まさか一緒に入ろうとか言ってこないよな……。今日はガハマさん積極的だから何言ってくるか分からないから超怖い。

 

「あたし、パジャマとか持ってくるの忘れてきちゃった……」

 

 顔を真っ赤にしながらぽしょりと呟く由比ヶ浜。ちろりと上目遣いで見つめてくる。

 

「……マジで?」

 

「……うん」

 

 この子今日泊まる気満々で来たんじゃなかったっけ……。アホの子の真髄を見た瞬間である。

 いや、落ち着け。由比ヶ浜はパジャマを忘れただけだ。もっと大事な物はちゃんと持ってきてる……はずだ。

 はぁ……一応聞いておくか……。

 

「パジャマ忘れたってことはもしかして下着も……?」

 

「……うん、忘れちゃった」

 

 由比ヶ浜はうううと唸りながら抱きついてきた。や、恥ずかしいからって抱きついてくるのはずるいと思います。

 ううむ。しかしどうしたものか。小町のだとサイズ的に合わないだろうし……。ほら、妹のはちょっと小さいし逆にガハマさんはメガロポリスだし。

 

「……まぁそれはお前の責任だ。下着は我慢するんだな」

 

 頭をぽふぽふと撫でながら言うと、由比ヶ浜は恥ずかしそうに目を伏せる。

 

「うぅ……ヒッキーのえっち……」

 

 うん、原因は由比ヶ浜だけど何かもう可愛いからどうでもいいや……。

 ていうか今の反応見ただけで超いじめたくなったわ。うん、ちょっとだけ、ちょっとだけ。

 

「……もしかして、誘ってんのか?」

 

 聞きながら由比ヶ浜をソファーに押し倒す。本日2度目の床ドンでございます。

 

「はわ、はわわわ……」

 

「ほら……どっちなんだ?」

 

「さ、誘って……ます」

 

 ちろりと流し目を送りながら小さな声でぽしょりと言う由比ヶ浜。いや、それはちょっとマズいんだけど……。

 

「……ん、そうか。んじゃ、悪いけど俺から入らせてもらうわ」

 

「う、うん? わかった」

 

 床ドンをやめ、由比ヶ浜から離れてリビングを後にする。

 誘ってるとかバカじゃないのマジで……。こっちが先に恥ずかしさの限界来ちゃったじゃねぇかよ。

 ううむ、下着やらパジャマ云々のことは風呂入りながら考えるとするか……。

 

 

××××××

 

 

 というわけで俺の風呂はカットだ。俺の風呂とか誰得になると思ってんだよマジで。

 

「上がったぞー」

 

 リビングに戻ると、由比ヶ浜はぽかんと惚けた目で見つめてくる。

 

「ん? どうした?」

 

「あ、ちょっと今のヒッキー新鮮で……」

 

 え、何それ。風呂から出たばっかだから鮮度抜群的な? 普段そんな腐ってるように見えんのかな……。

 

「服は俺のスウェットでいいだろ?」

 

「うん……えへへ、ヒッキーのスウェット……」

 

 この子ちょっと変態性が増してきてませんかね……。いや、まぁ別に可愛いからいいんだけど。

 

「……ま、下着は我慢しろ」

 

「……うん、がんばる」

 

 別に頑張ることではないんだよなぁ……。ある意味頑張るしかないのは俺のほうだな。理性ぶっ壊れないようにしないと……。  

 

「んじゃ、案内するから」

 

「うん」

 

 

××××××

 

 

「の、のぞかないでね?」

 

「のぞくわけないだろ……」

 

 頬を朱に染めてもじもじしながらちらっと見つめてくる由比ヶ浜にドキッとしてしまう。

 

「や、やっぱりちょっとだけならのぞいてもいいよ……?」

 

「はぁ……アホなこと言ってんじゃねぇよ。んじゃ、入ってていいぞ。その間にタオルとか持ってくるから」

 

 そんなこと言われたら本当にのぞいちゃうからね? この子普段は身持ち堅いはずなのに俺の前だとガード緩すぎるでしょ……。

 うん、まぁ、何。それだけ信用されてるってのは嬉しいことだけど。

 

 

 タオルやらスウェットを用意してから洗面所へ戻る。一応ノックはしておいた方がいいよな。

 こんこんとノックをするが、由比ヶ浜の返事はなくシャワーの音も聞こえない。もしかしてもう湯につかってんのか……?

 

「入るぞー。え……」

 

「あ……」

 

 刹那──どちらの動きもぴたっと止まった。いや、刹那どころではない。それは永劫のような時間の果てへ……。

 いや、ちょっと落ち着け俺。何言ってんのマジで。

 ていうか何でガハマちゃんまだ風呂入ってないの……? しかもぜ、全裸だし……。

 

「あ、え、えっと、あうう……」

 

「わ、悪い!」

 

 とりあえず謝ってから急いでドアを閉める。変に力が抜けてしまいぺたんと床に座り込んでしまう。

 ……俺の見間違いかもしれんけどあいつ俺のパンツ持ってた気がしたんだけど……。

 や、まさかそんなことはないよな。由比ヶ浜がそんなことするはず……いや、今の積極的になっちゃった由比ヶ浜ならありえるかも……。

 

「……ここにタオルとか置いとくからな」

 

「う、うん。ごめんね?」

 

 由比ヶ浜は申し訳なさそうにしょぼんと落ち込んだ声で言う。ドア越しだけど由比ヶ浜今裸なんだよなぁ……。

 いかん。煩悩退散。

 

「や、謝るのは俺の方だろ。んじゃ、俺リビングにいっから」

 

「わ、わかった」

 

 タオルやらスウェットをドアの横に置いてからリビングに戻る。そのままソファにドサっと倒れる。

 

 ふぅ……それではみなさんお聞きください。

 

 うおあぁあぁぁああああぁぁぁあああああ!!!!

 

 マジでやっちまったよ! 俺ガハマちゃんの裸見ちゃったよ! 

 ヤバい、テンションがおかしいことになってる。あいつ本当にスタイル良いんだな……。や、違くて。ダメだ、頭の中でさっきの由比ヶ浜の裸しか思い出せなく……。

 はぁ……俺本当に理性崩壊せずにすむのかな……。

 

 何か今日は色々ありすぎてちょっと疲れたな。それにさっきのでもっと疲れたし……。

 うん、由比ヶ浜が戻ってくるまでちょっとだけ仮眠しよ……。

 




お気に入り2000突破しましたありがとうございます!これからもこの積極的シリーズをよろしくお願いします!ガハマちゃんアフター後編は超激甘予定です。だってノーパンノーブラだしね!(直球)。

閑話休題。今回は久しぶりに色々と宣伝をしようと思います。長くなりますので先に感想や評価等をよろしくお願いします。

では、お話します。

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・pixivで本格的にSSを書き始めました。もしも八幡といろはが同級生だったらというSSを書いてます。いつも通りの八色イチャイチャSSです。同級生いろはす超新鮮です……。よろしければぜひ見てください!

長くなりましたが以上です。ではでは今回もお読みいただきありがとうございました!

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