やはり俺が恋愛に積極的になるのはまちがっていない。   作:部屋長
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ガハマちゃんアフター第二弾ですっ!


やはり泊まり明けの朝からイチャイチャするのはまちがっていない。

 

 目が覚めると、心地よく柔らかい温もりが身体を包んでいた。

 くあっと欠伸をしながら視線を下に向けると、明らかに自分一人分ではない布団の膨らみがある。

 布団を少しめくると、明るめの茶髪の女の子が可愛らしくすうすうと寝息を立てながら俺に抱きついていた。

 ……そういや俺、結衣と一緒に寝てたんだっけな。本当に昨日一日でずいぶん関係性変わったな……。

 昨日のことが夢じゃなくてよかったと思いながら、彼女の頭をそっと優しく撫でる。

 

「へへっ、ひっきぃ……」

 

 え、何この子? 起きてるのかしら? それとも夢の中でも俺とイチャイチャしてるのん?

 ていうか寝顔くらい見せてもらっていいですよね? 俺の胸に顔埋めてるせいでほとんど見えないんだけど。

 彼女を起こさないように身体をもぞもぞと動かし、顔の位置を彼女と同じ場所にする。

 

「ん……」

 

 元々童顔の方だとは思ってたけど、寝てるといつもより更にあどけなくて子どもっぽく見える。それにいつものお団子がないのも結構いいな。何か新鮮だ。

 やっぱ予想通り本当に可愛い寝顔してんな。うん、こんな可愛い生き物が目の前で寝てたら触りたくなっちゃうよね!

 ということで。

 

 ぷにっ。

 

「んんっ……」

 

 頬を軽くつつくと、結衣はくすぐったそうに身をよじりながら吐息を漏らす。

 もっと反応が見たくなり、今度はあごの下をくすぐるように撫でてみる。

 

「ん、ふぁっ、んんっ……」

 

 あ、これ駄目なやつだ。可愛いしエロいしで意味分かんないわ。

 

「ん……ひっきぃ?」

 

「ん、悪い。起こしちゃったか。おはよう」

 

 ぷにぷにとほっぺたを触り続けてたら起こしてしまったようだ。

 結衣はうっすらと開いた目をくしくしとこすってから、俺のことを見て何度かぱちぱちと瞬きをする。

 

「ほんとにヒッキー……?」

 

「や、そうじゃなかったら俺は誰になるんだよ」

 

「……よかったぁ」

 

 ほっと息を吐いて安堵の表情を浮かべる結衣。何について言っているか俺にはまったく理解できないんだけど。

 

「何のこと言ってんだ?」

 

「昨日のことが全部夢じゃなかったなぁって。もし起きてヒッキーがいなかったらって思ったらすごく怖かった……」

 

 少しだけ震える声で言いながら、結衣はぎゅっと俺の手を握ってきた。

 

「……あはは。なんかごめんね? 変なこと言っちゃってるね」

 

 ……まぁ、あれだ。彼女の不安要素を取り除くのも彼氏の役目だよな。

 呆れるようにため息を吐いた俺は、結衣のおでこに自分のでこをこつんと当てる。

 

「……お前は心配しすぎなんだよ。別に俺はどこにも行かねぇから安心しろ」

 

「な、なんかヒッキーがそんな優しいこと言うとちょっとキモいね」

 

「うわ、このタイミングでそういうこと言っちゃう? 俺だって超恥ずかしいんだからね?」

 

「でも今のってあたしを安心させるために言ってくれたんでしょ? それでも嬉しいよ」

 

 はぁ……何をアホな勘違いしてんだこいつは……。

 

「別に安心させるためじゃねーよ。……本音に決まってんだろ馬鹿」

 

「むっ、バカじゃないし! ほんとに不安だったんだからね!?」

 

「はいはいそうですか」

 

「急に扱いが雑に!?」

 

 朝からうるさいくらい元気だな。まぁ、いつも通りになってくれたんだしいいか。

 

「……ね、ねぇ、ヒッキー」

 

 結衣はさっきまでの雰囲気とは違く、俺の手に指を絡ませてきた。頬はほんのりと朱に染まっていて瞳を潤ませながら上目遣いで見つめてくる。

 

「……ん、どした」

 

「あたし、まだちょっとだけ不安だからさ、そ、その……おはようのキス……して?」

 

 顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうにぽしょりと呟く。はぁ……俺には難易度高すぎだけどしょうがない。まぁ可愛い彼女のお願いだしな。

 結衣の言葉に無言で頷き、彼女の頬に手を添える。そのまま彼女に触れるだけのキスをした。

 

「……満足か?」

 

「……もっと」

 

 とろけてしまいそうなほどの甘い声音で言いながら、結衣が唇をんっと差し出してくる。

 そんな結衣を愛おしく思いながら、俺はもう一度彼女に唇を重ねた。

 

「んっ……えへへ」

 

 唇を離すと、結衣は嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。

 

「ヒッキーの胸、すごいドキドキしてるね」

 

「お前だって同じだろうが……。ていうか押しつけすぎ。また誘ってんの?」

 

 言うと、結衣は頬を真っ赤にして俺から身体を離す。離れる際にちょっとだけ名残惜しそうにしてたから勢いで抱きしめそうになっちゃいました。

 

「今回は誘ってないもん……。も、もうっ、ヒッキーのえっち」

 

「男はみんなそういうもんなんだよ」

 

 俺の言葉に結衣は少し呆れた表情をしながらはぁとため息を吐く。

 

「そうなんだよねー……。よく他の男子にも見られたりもするし……」

 

 ……いや、うん、まぁ、そりゃ分かってはいましたよ? 確かに男なら誰でも見ちゃう。その気持ちはよく分かる。

 でも、やっぱり気分は良くないな……。他の奴には見せたくないというか。

 あれ? もしかしなくても俺って独占欲強すぎ?

 

「ヒッキー? 怖い顔してどうしたの?」

 

 まさかの顔に出ちゃうレベルかよ……。これバレたら恥ずかしくて死んじゃうパターンだわ。

 

「い、いや、別に何でもない」

 

 結衣はあっと何かに気づいた表情をしてから、少しだけ頬をほにゃっと緩ませる。

 

「もしかしてヒッキー……嫉妬してるの?」

 

 何で変なとこで鋭いんですかねほんと……。

 ええ、そうですよ! そりゃ自分の彼女を他の男に変な目でなんか見せたくないに決まってんだろ!(逆ギレ)

 多分もう恥ずかしさで顔真っ赤になってるだうろし認めた方が絶対楽になれるよな……。

 

「……まぁ、そうなんじゃねーの」

 

「えへへ、そっかー、そうなのかー」

 

「……何だよ」

 

「ヒッキーがそれだけあたしのこと思ってくれてるのが嬉しくてさ。それに嫉妬してるヒッキーちょっと可愛いかも」

 

「なっ……」

 

 この子どんだけ威力強い爆弾ぶん投げてくんだよ……。そんなこと言われたらこっちまでちょっと嬉しくなっちまうだろうが。

 急な爆弾に俺が動けずにいると、頬を上気させながら結衣は身体を密着させてくる。そのままうっとりとした表情で、唇が触れそうなくらいにまで顔を近づけてくる。

 

「ね、ヒッキー……。あたしはヒッキーのことだけが……」

 

 俺がごくりと生唾を飲むと同時に、きゅうっと今の状況に相応しくない音が鳴る。

 ……ガハマさん。このタイミングでそれをやらかすってほんと流石なんですけど……。 

 

「……そろそろ飯でも食うか?」

 

「そ、そこはスルーしてよ!」

 

 恥ずかしさで涙目になった結衣があうあう言いながら抱きついてくる。やめてそんな強く抱きしめられたら柔らかくて死んじゃうから。

 ぽふぽふと結衣の頭を軽く撫でてから、身体を起こしてベッドから降りる。

 ……あ、そういや言い忘れてたことあったな。

 

「あー、その、なに」

 

 俺が言い淀むと結衣は不思議そうにくりんと首を傾げる。

 ……よし。頑張る。

 

「……髪、下ろしてんのも似合ってんな」

 

 俺の言葉に結衣は少し驚いた表情をするが、その表情はすぐに嬉しそうで優しい笑みに変わった。

 

「あ、ありがと……えへへ」

 

 あー、顔あっつ……。昨日はもっと恥ずかしいことしてたはずなのに何でこんなに顔熱くなってるんだろマジで。

 ……でもまぁ、結衣が嬉しそうだし別にいいか。その笑顔が見れるだけで俺は満足だしな。

 はぁ……とりあえずあれだ。結衣に料理のやり方でもちゃんと教えてやるか……。

 




たまたまこの前書いたガハマちゃんお泊まりアフターを読み返してたら、寝起きでのイチャイチャも書きたいなぁと思ってしまった部屋長君でした(自己完結)。
最近ガハマちゃんが前より大好きになっちゃったので少ししたらまたガハマちゃん√を書くかもしれません!ガハマちゃん好きの皆さんは今後も楽しみにしててください!

ではでは今回もお読みいただきありがとうございました!







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