地上のエースオブエースと呼ばれた騎士R   作:ウィングゼロ

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第1層ボス攻略戦

攻略会議から翌朝第1層攻略が始まる前、トルバーナの周辺、その草原にて俺達の連携の練習をしていた。

 

「アスナ、スイッチ!」

 

「了解!はああぁっ!」

 

そこらに彷徨いてる、敵MOBと戦い、俺が剣で敵に隙を作ると後ろにいたアスナと前後を交代するように後ろに下がり前に出たアスナがリニアを敵MOBに繰り出してHPが尽きたMOBは青いポリゴンになって飛散した。

 

「一月だけだが、中々と連携はとれてこれたな」

 

俺はアスナとの連携が短期間で上手く取れていることを見て嬉しく思った。

 

「ああ、アスナとカイル、息があってていいコンビだと思うぜ」

 

「本当!?カイルくんもキリトくんもありがとう」

 

「まあ、あいつと比べれば月と鼈だがな」

 

嬉しくて緩んでいるところ悪いがしっかりと気を引き締めてもらわなければ悪い。

 

「カイルくん、それってどういうこと?」

 

「確かに連携はできてきたけど、まだ序の口、もっとうまいコンビは意思疏通で連携ができる」

 

「う、う~で、でも筋はいいんでしょ?」

 

「まあ、否定はしないけど…言いたいことはあまり、油断してると足元を掬われるぞってこと」

 

きっちりと言い切り、うなずくアスナ。

 

「ところで、カイル、気にはなっていたんだが…どうして、ソードスキルを使わないんだ?」

 

近くにいたキリトが戦闘の時俺が一切、ソードスキルを使用しなかったことに疑問を持ちそれを問いかけてくる。

 

「ああ、まあそう思うわな…」

 

「まさか、使えないのか?」

 

「いや、使わないで合ってるただ、俺にとっては枷でしかないからな…だから、使わないんだ」

 

「使わないって、俺たちに与えられた最大のメリットだぞ、それを棒に振るなんて」

 

キリトが言うとおり、この世界でソードスキルは重要かもしれない…だがそれは一般的なもので、その一般には俺は当てはまらない。

 

「威力は強力だが、システムのモーションと発動後の膠着状態、それのデメリットを踏まえたら使わない方が特だと思っただけだ」

 

「そう…か、でも今のこの世界はデスゲームなんだ、使えるものは使った方がいい」

 

「…まあ、肝に命じておくよ」

 

キリトの言葉も頭の隅に置き、連携の練習を再開する俺達…そして昼の13時トルバーナの中央広場にて、第1層ボス攻略部隊が集結、そして迷宮区を上りきり、ボスの間の目の前にへとやって来た。

 

「みんな!俺から言うことはただひとつ…勝とうぜ!」

 

ボス部屋の前ディアベルがボス戦前に俺たちに自分の気持ちを打ち明け、それにみんなは頷くが、俺は一歩前に出てディアベルに話しかける。

 

「それじゃあ駄目だ」

 

「なんやと!?おんどれ、ディアベルはんにいちゃもんつけるか!?」

 

俺が話しかけたことに、キバオウが反発するが俺はそれを無視して話を進める。

 

「勝つだけじゃない…誰ひとりかけることなく…勝つ…それが一番いいと思うがな」

 

「誰ひとり…か、すまない、確かに失念だった、よし!みんな!誰ひとり死なずに勝とうぜ!」

 

改めて意気込むディアベル、そしてボスへの扉が開かれた。

 

扉が開かれて中へと進む俺達、そして以前と同じようにボス部屋が明るくなり、玉座に座るイルファング・ザ・コボルト・ロード、そしてルイン・コボルト・センチネル三体が待ち構え、来た俺達を威嚇するように遠吠えを叫ぶ。

 

「攻撃開始!!」

 

ディアベルの号令とともにプレイヤー達が動きだし次の層にいくための戦いの火蓋が切って落とされた。

 

開戦から数分、攻略組の大半はボスであるコボルド・ロードの相手をし、それ以外は取り巻きのコボルト・センチネルの相手をすることになり、三人しかいない俺達はセンチネルの処理を任されていた。

 

「アスナ!スイッチ!」

 

「これで!終わり!」

 

キリトがセンチネルの攻撃を弾くと後ろにいたアスナが前に出てリニアで喉元を突いてセンチネルを撃破する。

 

「ナイスだ、アスナ」

 

「うん、ありがとうカイル…っ!カイルくん!後ろ!」

 

センチネルを撃破したアスナを誉める俺に対して、アスナはお礼を言おうとした矢先、先程の顔とは一変、取り乱して俺に後ろにコボルトがいることを伝える。

 

伝えられ横目で後ろを見るとセンチネルが棍棒を振りかぶっていた。

 

「カイルくん!」

 

「問題ない…六式… 」

 

俺は焦ることもなく、剣の柄に手を当てて足にちからを入れて体を半回転させてその反動と共に剣を抜剣する。

 

「翔龍…」

 

放たれた高速抜剣により、倒すにはいたらなかったがセンチネルを上空に吹き飛ばし、俺も跳躍しコボルトに追い付くと神駆で喉元を突きセンチネルを倒した。

 

「っと…本当呆気ないな」

 

着地と同時に剣を鞘に戻し、一息をつく。

 

「嘘だろ」

「なんだよ…あれ」

「ソードスキル…じゃないよな」

「なんでや、…あんなん…チーターや」

 

 

俺の攻撃を見ていたプレイヤーが驚愕の様子を浮かべる。

 

「もう、カイルくん、心配したんだからね」

 

「俺にとっては余裕って前にもいったろっ!」

 

「周りは見ててはらはらするのよっ!」

 

アスナが俺に近づいて背中合わせで周囲を警戒し、会話しながら近づいてくるセンチネルを撃破する。

 

「よし!ボスの体力が後少しだ!!」

 

直ぐにボスに当たっているプレイヤーが声をあげて、俺達もその声に釣られてコボルト・ロードの方向を見ると、最後のHPバーがレッドゾーンに突入する。

 

すると、コボルト・ロードがアックスとバックラーを放り投げ背中に携えていた野太刀手に持って装備する。

 

「鼠の情報通りやな 」

 

「みんな下がれ!俺が出る!」

 

「っ!?此処は一気に集団で囲んで攻撃するのがセオリーなはず」

 

ディアベルがみんなを下がらせ自身とボスの一対一に持ち込み、それを見ていたキリトがその行動に疑問を持つ。

 

俺も嫌な予感が過り俺もボスに接近する。

 

「いくぞ!」

 

ディアベルがコボルト・ロードの刀の軌道を見ながらソードスキルを発動して攻撃を仕掛けたとき、コボルト・ロードの表情が何故か笑っていた。

 

「っ!?」

 

コボルト・ロードは初撃の軌道を素早く変えてそれについてこれなかったディアベルは防御が間に合わずコボルト・ロードの太刀を受けてしまう

 

「ぐわあぁぁぁっ!!」

 

「ディアベルはん!!」

 

「くそっ!っ!!おいそこの大男!」

 

太刀を受け上空に吹き飛ばされたディアベルを見て俺は走る進行上にいる大男…確か、エギルだったか…そのエギルに声をかけた。

 

「っ!?俺のことか!?」

 

「おもいっきり、ディアベルに向けて俺を打ち上げてくれ!」

 

「はぁっ!?おいおい、そいつは危険…」

 

「いいから!時間がない!」

 

「…どうなっても知らねえからな」

渋々と了承して俺はエギル目掛けて速度を緩めずに走る。

 

「うおぉぉりゃぁぁぁっ!!」

 

エギルが投げる準備が整い、俺は足をエギルの組んだ手にかけると、エギルの叫びと共に俺の体は空中へと投げ出されディアベルへと向かっていく。

 

 

そしてディアベルの体が触れられる距離になると俺は直ぐ様ディアベルの胸ぐらを付かんでおもいっきりプレイヤー達がいる場所にぶん投げる。

 

「へぶぅ!!」

 

「ディアベルはん!?大丈夫でっか、おもっきり顔面に叩きつけられとるけど!?」

 

おもいっきり投げたことでディアベルは受け身が取れずに顔面スライディングして奇声をあげたが別に気にすることではない。

 

「それより、気にするのは…こっちか!!」

 

俺はコボルト・ロードに視線を向けるとディアベルを狙っていた野太刀がこちらに迫り来ていた。

 

「カイル!!」

したからキリトの声が聞こえてきたが空中で回避とか普通は無理だ…普通…ならな

 

「ふっ!」

剣構えて野太刀の軌道を少し剃らして直撃を避け、過ぎていく野太刀の峰部分に足をつけて跳躍し崩れていた体勢を持ち直すと剣を構える。

 

「落ちやがれ!!」

 

全力の空牙を放ち完全に体勢を崩したコボルト・ロードが地面に落ちていく、そして落ちる予想地点には…

 

「止めを決めろ!!キリト!アスナ!!」

 

「っ!!いくぞ!アスナ!」

 

「了解!」

 

絶好の機会、俺の声に反応して二人が動き出した。

 

「はああぁぁっ!!」

 

アスナがリニアを使い一撃を打ち込みそして後ろのキリトが前にとびだしてそして…

 

「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

キリトのV字のようにコボルト・ロードを、切り裂いた一撃でコボルト・ロードは吹き飛び、そして青いポリゴンになって飛散した。

 

 

 

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