第1層ボス攻略達成直後。現実世界、第1管理世界ミッドチルダ、首都クラナガン北部、その土地の山々に囲まれた要塞、デュナミス邸、デュナミス邸から周り周囲10㎞が私有地となっている、その一家では、先月から引き起こされた事件により、慌ただしく動いていた。
そしてデュナミス邸の一室…今地球を騒がせているSAOの開発に着手していた、ユミナ・デュナミス、今彼女は部屋にこもっていた
「……」
先のSAOで巻き起こったロクアウト不可能、それによって1万人という人々がSAOという牢獄に閉じ込められ、その中には任務中、不意をつかれてSAOに巻き込まれた同年の兄、カイルその家族までSAOへいってしまった、ことで塞ぎこんでいた。
「ユミナさま、お食事をお持ちしました」
そんな部屋にノック音がすると優しい声をした女性の声が響く。
「…ステラ?ごめんそこにおいておいてくれる?」
ユミナは声で判断して女性…ステラだとわかり、持ってきた食事を部屋の前に置いておいてくれと伝えるとかしこまりましたとステラは返事をしてその場から去っていく。
「……カイル…」
兄が目覚めない事実と自分も協力していたSAOを使ったこんかいのじけん、その二つが彼女に重くのしかかっていた。
「ユミナ、起きてるかしら?」
「…モニカ…姉さん?」
また、ノックがかかり、外からステラではな声がして、ユミナは直ぐに自分の姉であるモニカ・デュナミスだと気づき返事を返した。
「そのまま聞いてほしい、少し前、SAOで第1層が攻略されたわ」
第1層攻略その言葉にユミナは体を震わせ急いで起き上がって扉を勢いよく開ける。
「そ、その話本当なの!?モニカ姉さん!!」
あの状況から脱出の希望を見いだしているということに驚き、勢いでそれを訪ねるユミナ。
「はいはい、少し落ち着きなさい、話は…ちゃんと…後でするから…まずは食事と入浴…あんまりしてないんでしょ?」
「え、でも」
「でもも、ありません…支度がすんだら地下のカナの部屋に来て」
「う、うん」
そしてモニカは先に地下の部屋に向かっていきユミナも地下の部屋に向かうために部屋の前に置かれていた食事をとり、シャワーを浴びて髪を整えると直ぐ様に地下へ降りて司令部に到着する。!
「モニカ姉さん来たよ」
「もう来たのね」
ユミナが部屋内に入ると、先に待っていたモニカともう一人、ここにある設備を操作して何処かの映像を映し出している女の子がいた。
「カナ姉も一緒なんだ」
「姉さんに頼まれてやってる」
そういいながら、パネルを操作するのはデュナミス家、二女、カナ・デュナミス
「それで、この映像はなんなの?」
「わからない?これSAOの中の映像なんだけど」
ユミナの疑問にモニカはさらっと答えると当然、今抱えてる悩みの種のSAOと聞いて身を乗り出す勢いで近づいて、画面をじっと見る。
「ど、どうやって…」
「簡単、となりの部屋で眠ってるカイルのナーヴギアに直接接続して、今稼働している、つまり、カイルが見ているものだけ見ることができる」
「まあ、この映像を見れるようになったのつい昨日のことなんだけどね」
どのようにしたのか、戸惑いながら訪ねるユミナに、大雑把に答えるカナにその後付け足すように補足をいれるモニカ。
「それで、今日もこの映像を見てさっきボスを倒したわけ、カイルったら完全に無双状態なのよ」
「そっか、無事なんだね…よかった」
カイルが無事だと確認すると重くのし掛かっていたユミナの荷が少し軽くなったような気がした。
「それで、カイルは今どこにいるの?」
「カイルは一層を上がって二層…多分街に向かってる」
カイルの居場所を聞き出すやり取りをする二人に近くにいるモニカがニヤニヤと微笑んでこう告げた。
「しかも、連れと一緒に♪」
そのモニカの一言がなければ、話はここで終わっていたであろう。
「え!?カイルが!?誰と!?」
「私たちの知らない人…しかも女性」
初耳の情報に過剰に食いつくユミナにカナが自分達が知らない女性だと答える。
「アスナっていう子よ…かなりスタイルもルックスもいいわよ…向いてくれれば、あっ!カナ!音声拾って!」
モニカが今時点でわかってることを教え、カイルがアスナの方に向いてくれないかと思った矢先画面が右に動いたのに気づき、声もとろうと、音声を拾ってとカナにお願いする。
そしてカナも即座に操作して音声が聞こえるように設定しそして完了すると地面を歩く音も聞こえてくる。
《どうしたんだ?アスナ?》
カイルがアスナに声をかけられたのか、振り向くと画面にアスナの姿を捉える。
「この人がアスナ…さん」
初めて見るユミナは蟠りもない二人の語り合いをじっと見つめて耳を傾ける。
《次の街、止まる宿なんどけどお風呂ついてる部屋にしよう》
《お風呂って…俺達その情報何も持ってないんだぞ》
《そこはアルゴさんに聞けばわかるわよ、さっ!急ぎましょ》
画面はカイルを抜いて街に急ぐアスナにそれにつられてカイルも走って後を追いかけていく。
「中々親しみよく話してるわね」
「楽しそう」
閉じ込められているから、楽しむ余裕などないと思っていたがそうでもないと思った三人。
「取り合えず、カイルも前を進んでるこっちも動いてかないとね、カナはこのままモニタリングを続けて、ユミナもカナの手伝い、もしかしたらユミナの力も必要になるかもしれないから」
「うん、わかった」
「…カイル、私も頑張る…カイルも頑張ってね」
ユミナもカイルが前に進んでいることを目の当たりにして自身も頑張ろうと決意し、モニターに映らないがそこにいるカイルのことを思い聞こえない声援を送った。