ソードアート・オンラインが正式サービスが始まってから既に3ヶ月が過ぎた頃最前線は既に13層まで上り詰めそして今日、13層のボス攻略が開始されていた。
「八式!臥竜連牙!!アスナ!」
ボスに向かって高速連続切りを放ち切り終わった直後後方にいたアスナがソードスキルを放つ。
「後わずかだ!全員!フルアタック!!」
ディアベルのその号令によりボスを四方八方からフルボッコしてボスは青いポリゴンとなり砕けちり、この層の攻略が完了した。
13層の攻略により、湧きだつ、攻略組、俺はその中、思い詰めた表情で出ている画面を見る。
「ラストボーナス…シャドウ・レクイエム…影の鎮魂歌か…洒落た名前だな」
ラストアタックだった武器を取りだし眺める。
「今回のラストアタックはカイルか、そいつが戦利品か?」
眺めているとエギルがやって来てラストアタックで手にいれたシャドウ・レクイエムを見て話しかけてきた。
「ああ、それにしても次は14層…か」
かなりハイスピードで上ってきたがアルゴからはヒースクリフの情報はない…このままだと本当に不味いのかもしれない
「…仕方がない…か」
そうぽつりといった俺の一言は他の歓声によりかき消されるのであった。
14層の主街地、攻略後手頃な宿屋に泊まった俺達は攻略にたまった疲れを癒していた。
「カイルくん、どうしたの?そんな難しい顔して」
そんなとき、俺の部屋に来ていたアスナが俺の表情がいつもと違うから声をかけてくる。
「…黙っていても仕方がないか…アスナ聞いてほしいことがある」
いつもより、真剣な表情で俺はアスナに話を切り出した。
「アスナ、俺は攻略組から抜けようと思ってる」
「え?どういう…こと?」
攻略組の脱退、それを聞いて誰もが驚くであろう、特に自身も認めるトッププレイヤーなら尚更。
「言葉のままだよ、完全…とは言えないが一時期攻略からは手を引こうと思う」
「そ、そんな…!カイルくん、どうしていきなり…カイルくんなら今まで…ううん、これからでも十分やっていけるよ!」
これはアスナの言う通りだ、でも、俺は上を目指すのではなく真実を知るために戦っている…そこが他とは全く違うことなのだ。
「悪い、決めたことなんだ…アスナはこれからも攻略を続けてくれ…なに、いざとなったら戻ってくるからさ」
「……」
悪気があったがアスナは黙りこくりその後何も言わずに自身の部屋に帰っていった。
「…すまない、アスナ」
誰も聞こえない部屋にそう俺はアスナに謝罪した。
アスナSIDE
カイルくんの攻略組の脱退という衝撃の事実に私は意気消沈したように部屋に戻りベッドに倒れこむ。
「どうして…カイルくん」
倒れこむなり、私はカイルくんのことを考える。
これまでこのデスゲームが始まって間もない頃から一緒に行動してきた…リアルでも本の少ししかあったことしかない彼。
再会したとき、彼がいったあの言葉がふと頭によぎった。
(「それでも俺は行くよその先に真実があるって信じてるから」)
(「あの支配者はあの状況で過程といったつまり、まだ何かするつもりということ…俺はその支配者が何をしようとしているのか知りたいんだ…」)
あのとき、カイルくんはもとの世界に戻るためとは言わず真実といった…これには何か理由があるの?
そういえば、カイルくんはアルゴさんに情報を買うことが多い、サーシャさんの教会のコル問題でもお世話になってるけど…それにしても会う回数多い。
まさか…カイルくんは運営側の人間でアルゴさんもカイルくんの仲間だったら…私に見せていた彼は全て偽りだった?
「そんなはずない!」
何やってるんだ、私はどうしてカイルくんを疑ってしまった。
「どうすればいいの…」
わからない…わからないよ…カイルくんが居なくなるなんて…私には耐えれないよ…
このとき、私の中でカイル君という存在が大きくなっていることに気づかず、私は頭を悩ませた。
カイルSIDE
アスナに攻略組脱退を告げて翌日、早朝にこの宿を出ていく準備をして準備を整えると俺はアルゴにメッセージを送り転移門のある広間に向かう。
やはり、早朝ということもあり人通りは少なく、外は日差しが出てきたばかりなので肌寒かった。
「さてと、行きますか」
広間についた、俺はアルゴに合流するためにはじまりの街に転移しようと転移門を起動させようと思ったとき後ろから走ってくる足音が一人…
「待ってカイルくん!」
もう何度も聞きなれた声まさか、気づかれないようにと思っていたが気づかれるとは思っていなかった。
仕方ないと思いながら俺は振り向くとそこにはアスナが息を切らしながらそこにたっていた。
「アスナ…まさか、追いかけてきたのか…」
「カイルくん、ひとつだけ…提案があるの」
「提案?いったい何をだ?」
まさかの言葉に首をかしげる俺、そしてそれから続けられた言葉に俺は驚いた。
「デュエルしよう」
デュエル、俺とアスナの真剣な一騎討ちが今まさに始まろうとしていた。