地上のエースオブエースと呼ばれた騎士R   作:ウィングゼロ

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カイルVSアスナ

アスナSIDE

 

私は昨晩のことで一睡も出来ずに気がつけば朝日が上がり始めており、窓から外を見るとカイルくんが何処かへ、行こうとしているのがわかった。

 

それを見て直ぐに宿からでてカイルくんを追いかけた。

 

行く先は何となく分かったから転移門広場に向かいそして転移門へ向かっていくカイルくんを発見した。

 

私はカイルくんを呼び止めそして、デュエルをすることを提案した。

 

「デュエル?俺とアスナでか?」

 

私の提案に驚いた表情で話し反すカイルくん。

 

「本当だよ、モードは半損決着モード…その気になればソードスキル一撃でも入れば決着がつく。」

 

「やる意味がない…俺にメリットがないんだが」

 

確かにまだメリットをいっていないのだ当然乗る機ではない。

 

「もし、カイルくんが勝ったら…昨日言われた通りするよ」

 

「ってことは万が一アスナが勝ったら?俺が攻略組に留まり一緒に攻略するってところか?」

 

「…私が勝ったら…私もカイルくんがやろうとしてることを一緒に手伝わせて」

 

カイルくんの予想していなかったことで一瞬驚きの顔を見せたが直ぐに冷静になる。

 

「正気か?攻略を抜けるってことはもしかしたらもう攻略に出られないかもしれないんだぞ」

「でも、あのときカイルくんいざとなったらっていったよね、それってカイルくんがやることって攻略じゃない…なにか…違うつまり今とあまり変わらないわ、その覚悟だって出来てる」

 

「…覚悟の上って訳か…わかった…なら俺は全力で勝たせてもらうぞ!」

 

カイルくんは真剣な目付きでメニューを開いて操作してすると私の目の前にウインドウが開かれる。それを私はためらいなく承認するとカウントが始まった。

 

作者SIDE

 

カイルとアスナのデュエル、この場を見ているのは朝早いことであまり観客はいないがとある一団がその光景をモニターで閲覧していた。

 

もうすでに言わずも知れたデュナミス一家、モニカ、カナ、ユミナの三人である。

 

昨晩に攻略組脱退宣言によりカイルの突然の行動を監視すべく24時間体制で監視しそして今カイルとアスナがデュエルするところをモニタリングしていた。

「ちょ、ちょっと、本気であの子、カイルと戦うつもり!?」

 

やはりというべきかデュエルに持ち込まれたということでカイルがアスナに負けるイメージがない三人は正気なのかと思った。

 

「あの目はマジ、でも勝機は…万にひとつでない」

 

戦うことに驚くユミナにカナはいつも通り冷静に話し、勝敗を分析する。

 

「カナ、直ぐにカイル視点からここの広間を映し出して」

 

「了解」

 

モニカはカナに指示を出してカナがパネルを素早くタイピングしていくとモニターがカイルとアスナの二人が映し出される映像に切り替わった。

 

「さてと、どうなるかしらね」

 

そう、モニカが腕をくんでモニターに映る二人の勝敗を静かに見つめるのであった。

 

アスナSIDE

 

私は腰にさしているレイピアを抜き放ち構えるとカイルくんもこの前の13層のラストアタックで採った片手剣を構える、そしてデュエルのカウントダウンが0になりデュエルが開始された。

 

「行くよ…カイルくん!!」

 

開始直後私は一気にカイルくんとの間合いを詰めて胸に目掛けて突きを繰り出す。

 

繰り出された突きはカイルくんの胸に当たることなく剣で軌道を反らさせる。

 

「ふん!」

 

私のレイピアを剃らした後直ぐに反撃の攻撃を仕掛けてきてバックステップで身体を少し切られるが大したダメージではない。

 

そしてバックステップで後ろに飛んで着地した直後、カイルくんは私の目の前で抜剣する構えをしていた。

 

「六式 翔龍」

 

そして居合い抜きのように鞘から剣が抜刀され私の体を切り裂いて後ろに吹き飛ばされる。

 

「きゃっ!?」

 

痛みはないが衝撃で短い悲鳴をあげる。

 

既に先程の攻撃で私のHPは6割ほどしか残ってはいない次に決定打になる一撃を食らえば敗北する。

 

「何とかしなくちゃ…」

 

こうなればソードスキルで一撃にかけるしかない。

 

けど、単発で放ったらカイルくんなら簡単に回避されるであろう。

 

(隙をつくってソードスキルを打ち込むしかない!)

 

私は敏捷力を使ってヒット&アウェイでカイルくんに攻撃を加えるが一撃一撃を対処して防いでくる。

 

(もっと早く!パラメーターだけじゃなく私の全てを使って!)

 

レベル状のステータスではなく筋力等を駆使して更に速度が上がり、一撃離脱を繰り返すとカイル君といえど徐々に対処が遅れてきている。これはつまり、カイル君にダメージを与える絶好の機会だ。

 

(仕方ない!)

 

焦りの顔をみせてきたカイルくんは何故か目を閉じて剣を両手で持つ。

 

(今だ!)

 

この好機を逃さず私は全力で出せる速度でカイル君に接近し、リニアを放つ。

 

(もらった!)

 

この速度先程のカイルくんの対処を見てもこの速度で放たれたリニア絶対に目で追えるはずない。

 

私は確信した矢先カイルくんは勢いよく目を開ける。

 

「そこだ!」

 

そう叫びながらカイルくんは両手に持った剣を私に目掛けて振るわれリニアを放ったレイピアを空高く弾き飛ばしそのまま切り返しで私を切り裂いた。

 

「きゃあぁっ!」

 

カイルくんの攻撃で私は後方に吹き飛ばれ地面に倒れこみ打ち上げられたレイピアが私の目の前に落ちる、そして私のHPは半分を切ったことにより私とカイルくんの間にウィナー表示が表示される。

 

「アスナ…俺の勝ちだ」

 

カイルくんは剣を鞘に納め倒れている私を見を下ろす。

 

「どうして…あのとき確実に追い付けないはず…」

 

あのリニアは確実に、はいるとそう思っていた、だからこそ、私をとらえたあの動きが不思議で思った。

 

「確かに目ではもう追い着けなかった、だから、気配を追うことにしたんだ…いくら早くても気配を感じとりタイミングを合わせればなんとかなる、速い奴にはこれが一番の対処方法だからな」

 

そう私をとらえた方法を説明するとカイルくんは転移門へと足を運んでいく。

 

「カイル…くん…」

 

私は転移門へ向かう彼をみて手をカイル君に精一杯伸ばすが彼は気にせずに進んでいく。

 

「約束通り、俺は行くよ…すまない…アスナ」

 

そう、言い残してカイル君は何処かへ転移した。

 

「謝るなら…一緒にいてくれてもいいのに」

 

最後に残した謝罪が私の心を悲しみで締め付けるのであった。

 

 

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