カイルSIDE
アスナとのデュエルに勝利しアスナから離れた、俺は第一層の始まりの街に転移しアルゴと予定している場所に歩き出す。
歩く中俺の脳裏にはアスナの悲しい表情が過ぎる。
わかっていた…
だが、その反面…支配者のシナリオから外れ真っ向から挑む…その中でアスナを失うのが怖かった。
俺にとってアスナはこのSAOに来てから共に苦楽ともにしたなかであり家族達と同じほどに大切な存在となっていた…恐らく俺は…
「今更何言ってるんだ…俺は…」
俺は
「これが…もっとも最良な選択だ…」
最良の選択なはずなのに俺の胸はアスナを突き放した罪悪感で締め付けられた。
《全く、あんたも不器用ねカイル》
「っ!!?」
突如と俺の頭に直接声が伝わるように知っている声が聞こえてきてすぐさま周囲を見渡して声の主を探すがそれらしき姿は見えない。
というより、此処にいるじたい驚くどころなのだが…
《辺りを見渡してもいないわよ…
「…モニカ姉さんなのか?」
恐る恐る声の主の名前を告げると少しの空白の後また俺の頭の中に声が響く。
《そうよ、どうして通信ができるかっていうと…あんたのつけてるナーヴギアをちょこっと改造して外部への通信機能を取り付けたのよ》
「…つけたのはユミナか」
《正解、因みにそのユミナと後カナが私の傍にいるわ》
なるほど、恐らく通信してる場所はカナ姉の地下部屋で間違いは無いだろう…あそこは設備がかなり良いから
「それより…そのごめん、こんな事態に巻き込まれて…」
取りあえず俺はSAOに捕らえられて心配している家族に対して謝罪をする。
《別に良いわよ…どっちみち、私達家族を、悲しませた支配者は許しておけない…そうでしょ?》
「同感だな」
こんなことをしたんだ…ただでは済ませるつもりはない…これは家族全員の総意だ。
《取りあえず、今の、こっちの情報欲しいでしょう?》
ここで現実の情報を入手できるのはありがたい勿論聞こう
「聞かせてくれ」
《先ず、一番聞きたいと思ってるSAO事件について…そっちだとデスゲームと言ってるみたいだけど…こっちでは同時昏睡事件として報道されたわ、死者は誰も出てない》
「俺の読み通りだったな…それで…晶彦さんの行方は?」
もう一つ気になっていた情報晶彦さんの所在だ…だが…モニカ姉さんの言葉は何か詰まるような言葉だった。
「…何もわかってないわ…消息は不明こちらも調べて入るんだけれど…」
言葉が詰まっていた時点でなんとなく察していたが…やっぱり、そう簡単には見つからないか
「まあそんな簡単には見つからないよな…けど、通信があるんだったら情報交換が楽だな…取りあえず、教えてくれてありがとう」
《別に、優良な情報は何も無いから…でも無茶だけはしないこと私が言うのはそれだけよ》
「も、勿論」
やべえ、この件で当てになるの俺だけだから無茶しようと思ってた。
《カイルのことだから無茶するつもりだったのね…はぁ…ユミナ…カイルになんか言いたいことある?》
モニカ姉さんが横にいるのだろうかユミナ声を掛けると雑音が少し響いた後、その渡されたユミナの声が聞こえてくる。
《カイル…聞こえる?》
なぜがよそよそしい…まあ、自身が関わったこの件に巻き込まれたのだ…罪悪感からのものだろう。
「聞こえるよ、後捕らわれたことは気にするな…元はといえば俺がドジって敵にナーヴギア被されたのが悪いんだし」
《うん…ありがとう…それとね…一つだけ約束して欲しい》
「ん?なんだ?無事に帰ってこいなら当たり前だから言う必要ないぞ?」
《そうじゃないの…この案件一段落したら…絶対にアスナさんに会って一緒にいること…》
「アスナと?」
ユミナの口からアスナの名前が出てくるとは…思ってなかった…てか、これすこしまえのデュエルも見てたな
「…わかった」
《約束だからね》
…まあ、危なくなったら戻るとも言ってるんだ…いつかは戻ることにしてる。
「さてと、それじゃあアルゴの所に行くか」
現実の姉さん達との通信を終えて俺はアルゴとの約束している場所に向かうのであった。
モニカSIDE
「頼むわよ…」
カイルとの通信を終えた私達は継続してカイルを通してSAOのモニタリングを再開する。
あっちも本格的に動く…ならこっちも更に積極的にやっていかないとね。
「ねえ、ユミナ少し聞いてもいいかしら?」
「え?なに?モニカ姉さん」
私は少し聞きたいことがあったためにユミナに声を掛ける。
「カイルのナーヴギアにした改造…他のナーヴギアにも6時間以内にすることって…可能?」
「え?それぐらいなら部品もあるしできるけど…」
「そう…」
できるのであったなら…平行でやっていきましょうか…
そう言って私は通信端末を取り出すとある場所に連絡を入れる。
「そんなの聞いてモニカ姉さんどくするの?」
聞いたのが気になるのか私に質問をするユミナに私は少し微笑んで質問に返した。
「保険よ…保険」
そういって通信端末を耳に当てて、電話が繋がると私は口を開いた。
「あ、もしもし、私だけどちょっと調べてほしいものがあるの」