カイルSIDE
部屋から出た俺は広い礼拝堂に出るとサーシャさんが帰ってきて隣には此処にきて見たことのない子供もおり、何故か表情が暗かった。
「サーシャさん戻っていたんですね」
「カイルくん、あの子は?」
「ついさっき目が覚めて今は休んでいます」
「そう…よかった」
サーシャさんはそれを聞いてほっとはしているが少し暗い顔をしていることには変わりない。
「…何かあったんですか?」
俺は思いきって聞いてみることにした。
「…実は…あそこの机の裏にこんなものが張り付いているのを見つけて」
そういって渡されたのは一枚の紙だった。
それして渡されたそれを読むと大声あげた。
「なんだよこれ!」
内容はこうだ。
この教会を利用される方は自動的に毎日10コル引き落とされる。
つまり、勝手に家賃を払えと言うわけだ。
これぐらいの値段なら外に出れば稼げるだろう…
出られる前提でだ、いまこの世界はデスゲームなった、サーシャさんや、子供たちが外に出て稼ぐなど恐怖心に打ち勝てるわけがない。
これを隠していた辺り、かなり陰険でこの状況を見越した巧妙な罠であったと言えよう。
「此処には昨日からいたんですよね」
「はい、他にも子供が四人ほど…確認してみたけど全員減っていたわ」
デマではない…このままではサーシャさんたちは路頭にさ迷うことになるてあろう。
サーシャさんには色々と世話になった…なら
「俺が稼いできますよ」
「危険だわ!下手をしたら…」
俺の提案に真っ向から反対するサーシャさんまあ当然だよな、けど引くわけにはいかない
「こう見えて、俺腕は確かだからさ、そう簡単には死なないさ」
「けど、一人でなんて」
サーシャさんも中々引き下がらない…どうしたもんか
「なら、私がカイルくんに同行します」
後ろから声が聞こえてきて振り返ると明日奈が先ほどの話を聞いていたのか同行すると言った。
「明日奈聞いていたのか」
「大声なんか叫んだら気になって来るわよ」
俺のあれが原因なのね
「それで本当にいいのか?ここで待っていたって…」
「待っているなんて嫌よ、それにカイルくんが言ったんでしょ?歩くような早さでって…私も私なりに進んでみようと思うの…」
明日奈は本気のようだここまで言われたら素直には引き下がらないだろう。
「わかったよ、二人の方が安全性も上がるだろう」
「うん、よろしくね」
そうして、俺達は町からでて視界が見やすい平原で青い猪を狩っていた。
「ふぅ…これで何体目だ?」
「23体目だよ」
既に三時間が経過してこの数である。
リポップするまでの時間とか他にも近場で戦闘している人もいるためにこれだけしか狩れてない。
「…漸く300集まっただけだしな」
コルもそれだけ集まったが今で教会には10人いるし持っても三日だ。
「なんか、一気に稼げるものとかないかね~」
「そんな都合の良い話なんて…」
確かにないかもしれないけど…もしかしたらあるのかもしれない。
「なあ、俺達に不足しているのってなんだと思う?」
「え?レベルじゃないの?」
まあ、確かにそうではあるけど…違うな。
「俺達に不足してるものそれは情報だよ」
「情報?」
「そう、俺達はあまりにもこの世界のことを知り得ていないっていうこと…情報があるだけでもそれで有利に立ち回れるからな」
明日奈に情報のこの状況での有用性を話す。
…それにしてもこそこそと…
「なあ、こそこそしてないで出てきたらどうだ?」
そこそこ大きい岩に視線を向けてそこに隠れている奴に呼び掛ける。
「オイラの隠蔽を看破しちまつなんテ、オ兄さん、相当な索敵スキルが高いみたいダ」
出てきたのはフードを被り体格は小柄でフードから微かに見えるのはペイントでできた三本の髭で声から察するに女性の人物であった。
「カイルくん、そんなスキル使ってたの?」
「…いや、使ってないけど」
彼女や明日奈がいっているように俺はそんなスキル使ったこともないし先ほどまで知らなかった。
「ええ!?それじゃあどうやって気がついたの!?」
「いや、別にただ視線と人の気配がしただけでな…」
単純な理由を説明すると明日奈は驚き彼女の方は完全に引いていた。
「いやいや、そんなさらっと出来るものじゃないゾ!」
「そうか?案外簡単に…」
「出来ないヨ!」
まあ、いまはそんなことどうでも良いとして…
「それであんたは何者なんだ?」
少し話は脱線はしたが本題に入る。
「オイラか?オイラはアルゴ…情報屋をしているんダ」
「情報屋?」
そういって明日奈が首を傾げる。
「随分とタイミングの良いことだな」
流石に捜査する仕事をしていたからこういううまい話を疑ってしまう。
「にゃはは、まあうまい話を疑わないわけないよナ…まあ、まだ前とは違うかもしれないシナ」
その話の内容でアルゴが何者か少し理解した。
「ベータテスターか…」
「っ!!よくわかったね…オイラも驚いたヨ」
まあ、少しの聞いただけでどう言った人なのか理解するのは難しいからな。
にしても、これなら賭けてみる価値はあるな。
「アルゴ、交渉だ」
「ん?なんダ?」
「この一層でコルを多く取得する方法を教えてほしい」
「…見返りはなんダイ?」
「その方法がベータ版との差異を調べる手伝いしてやる…これでどうだ?」
交渉内容を言うとアルゴは首を捻り深く考える。
「アルゴ自信実証するために動くだろうけど…俺も手伝うから少しは楽になるはずだろ?」
「……確かにそうだガ…」
「腕なら立つまあ、見ていたからわかるだろ?」
「本当にいいのカ?」
アルゴも最終の確認で確認してくる。
「問題ない、そういうわけだから明日奈は悪いけど…」
「一緒に着いてく」
言い切る前に言われたよ、それに何言っても駄目だろうな。
「了解だ、ってわけで同行させてもらう」
「おう、それじゃあこっちダよ」
そういってアルゴの話に乗り、稼げるという場所に俺達はアルゴのあとを着いていくのであった。