ボスの偵察を無事に終えたあと迷宮区を出て近場の町トルバーナ帰り、俺が見た情報を町にいるアルゴに話した。
「相変わらず、オイラの予想を遥かに越えることをしでかすな…カーくんは、ふつう一人でボスなんて挑まないぞ」
「ボスがどの程度なのか見極めたかったからな」
アルゴに完全に呆られながらマップの情報とボスの情報を渡すと確認していたアルゴの表情が真剣な顔つきに変わる。
「カーくん、ボスの腰に携えていたのは野太刀だったノカ?」
「ああ、間違いないぞ…それがどうした?」
「…β版ならタノワール…曲刀だったゾ」
なるほど、真剣な顔つきになったのは仕様変更していたからか。
「偵察したかいがあったな…それでヒースクリフの情報…何かあったか?」
「いいや、残念だけどその情報はないカナ」
首を横に振り手がかりなしと告げるアルゴ…まあそんな簡単に見つからないか
「引き続き頼む、何か分かったら連絡してくれ」
「わかってるよ、それとお代ハ…」
「提示する四割でいい後の六割はすまないが孤児院の方に回してくれ」
「そういうと思ってタヨ、後、明日此所で攻略会議が開かれるからカーくんも参加するんだろ?」
報酬を受け取った後、攻略会議という言葉に俺は反応しアルゴの答えに頷いた。
「にゃはは、それじゃあ勝利の報告と一緒に待ってるゾ」
そういってアルゴは去っていき俺は噴水がある広間に来て辺りを見渡す。
「カイルくん、こっち!こっち!」
見渡しているとあっちの方が俺を見つけたのか俺の名前を読んでそちらに向くと赤いフードを来たアスナが手を振っていた。
「アスナに待たせたか?」
「ううん、今来たばかりだよ、それでアルゴさんは何て?」
アスナとはこの町に来てからは別行動を取っていた、後赤いフードは顔を見られないため…女性プレイヤーなどそうそう居ないからである。
そしてアスナはアルゴにあっていたことは知っているためにどうだったか聞いてきた。
「ああ、β版と仕様が変わっていたらしい、後明日に攻略会議が開かれると」
「そうだったんだ、それじゃあ近々あのボスに挑むんだね…今度は一人で戦わないでね」
まだ一人で戦ったことに根に持っているようだ。
「わかってるわかってる、けど、ボス戦は絶対に負けられないな」
「うん、そうだね…はじまりの街で待ってる人達に申し訳がたたないもの…ねえ、サーシャさんたち大丈夫だよね…カイルくんも知ってるよねはじまりの街の治安」
「……荒れてるって…サーシャさんからメッセージが届いてるからな」
この1ヶ月ではじまりの街は変わった。
初めの雰囲気は何処かへ行き無法者が暴れまわる無法地帯へと変わった。
欲求不満という者たちが自分の欲求を満たすためにプレイヤーを従属させて上下関係を作り上げる、女性プレイヤーにとっては全く持っていやな場所とかした。
サーシャさん達教会にいる者達も何とかその被害はないが危険だと言えよう。
「誰かがはじまりの街を治めて統率がとれればな」
治安も安定して暴虐行為も静まるだろう。
「取り合えず、俺達がボスを倒して希望は潰えていないということを証明するそのためにもな」
「うん、そうだね」
このボス攻略を成功させないといけないと決意してから一夜が開けて翌日トルバーナの中にあるコロッセオ…そこにボス攻略に挑むプレイヤー達が集まっていた。
「こんなに沢山…」
「まずまずの数だな立ってると目立つからさっさと適当なところに座ろう」
アスナがこのデスゲームの中これだけ集まっていたことに驚くがその反面俺はあまり驚くことはなく冷静に適当な場所に座った。
「はーい、これからボス攻略会議を始めます!」
コロッセオの舞台上そこにたつのは青髪の美青年が立ってプレイヤー全員に声をかけ視線が彼に集中する。
「まず、俺の呼び掛けに答えてくれてありがとう!俺はディアベル気持ち的に…騎士をやっています!」
「ショブシステムなんてないだろ」
「本当は勇者っていいたいんだろ」
「騎士…ねえ…」
周りがディアベルのジョークで気持ちが和らぐなか俺は別のことで興味を持った。
あのディアベルという男中々の指揮官となるかもしれない。
「この前!俺達のパーティで迷宮区の最新部にあるボスの部屋を見つけた」
「っ!?」
ボス部屋を見つけたという話で全員に緊張が走り真剣な眼差しで見つめる。
「このデスゲームが始まって1ヶ月近く経っている、ボスを撃破し始まりの街で待ってるみんなに100層まで到達していつかこのゲームをクリアできるって証明しよう!」
その言葉に頷く者たちがいるディアベルの言葉で意志が同じになったのだ。
「それじゃあまず…」
「ちょう待たんか!」
話が進もうとしたときディアベルの声を遮り関西弁の声が聞こえて視線はそちらに向く。
サボテン頭の男性がいてそいつは壇上へと駆けてディアベルの元へ近づく。
「これだけはいっておかなあかん」
「発言があるなら遠慮なく構わないよ」
とげとげとした声でこの場にいる全員にいい、それをディアベルは平然と発言の許可をした。
「ワイはキバオウちゅうもんや、こんなかの何人か死んでいった1500人のプレイヤー達に詫びいれなあかん、やつがおるやろ!」
「君が詫びをいれてというのはβテスターたちのことかな?」
βテスター…聞いた話ではデスゲーム初日に大勢のテスターが町なら離れたと聞くが…
「そうや!ベーターの奴等はあのデスゲーム初日にビギナーを全員おいて何処かへ消えよった!なにもわからんビギナーを他所にベーター共はうまいクエストでどんどん強なってる!ビギナー達の中にはベテランもおったや!」
「つまり、ベーターテスターに死んだ人達に謝罪と賠償しろということだね」
「そうや!コルやアイテムを譲らん限りワイは信用もしいひんしパーティも組まん!」
あのやろう…
俺は咄嗟に携えていた剣を投擲しキバオウの顔すれすれに擦れるように通過して剣は地面に突き刺さった。
「な、なんや!?」
「下らないな!」
俺は座っていたからだを立ち上がり壇上に上がりキバオウに面を会わせる。
「お前がいっていることは自己主張だ、そんなこといってこの場にいるプレイヤーの結束に亀裂でもいれに来たのか」
「なんやと!?このガキ!まさかベーターテスターやな!?ほんで言われたから言い返しに来たんか!」
「俺はただの剣士さ…っで茶化しにきたんなら帰ってくれあんたのせいで攻略失敗なんてごめんだ」
「なんでそないなこというんや!?」
「お前がいったんだろ!?βテスターのアイテムとコルを譲れって…つまり、あんたはコルやアイテムを払ったβテスターに死んでくださいといっているものだ…」
俺のいった発言でキバオウは黙りその上周りのプレイヤー達も黙ったままなにも言わない。
「それに死んだ要因だって大半は軽率な行動を起こした…ベテランのプレイヤーのビギナー皆平等に油断してしんだ、これを責めるのは角違いだと思うんだが…違うか?」
「……」
「最後に1つ…情報屋に聞いた話だが1500名中の半数はβテスターだったという話だ…」
「なん…やて…」
半数つまり750人のプレイヤーはβテスターということは会場のいる全員を動揺させた。
「そいつらも知ったかぶりして変更していることに気づかなかった…考慮しなかった故だ…話は以上だ」
そういってアスナの元へと戻ろうとしたとき聞いていたプレイヤーの中から一際でかい黒人プレイヤーが現れた。
「少しいいか?」
「な、なんや」
キバオウも俺に言われて消沈しているのか彼に威圧されているなかはわからないが引目で返答した。
「βテスターはなにもしなかったそういったがない訳じゃない…あんたも無料配布されてる鼠のガイドブックのことは知ってるだろ?」
「まあな、それがどうしたんや?」
「こいつの情報源はβテスターだとしてもか?」
「なっ!?」
少し考えればわかることなんだがな
「情報はあったんだ、だけど沢山のプレイヤーがなくなった、俺はそれを踏まえて論議すると思っていたんだがな」
「…ふん!」
完全に論破されたからかキバオウは機嫌が悪い表情で壇上から離れて一番近い場所に座る。
おれも言ったことは言ったのでアスナのもとへ戻っていった。