俺達4人は、広場の中央にたった。
風が吹き、草花の揺れる音だけが聞こえてくる。
そんな中、更に強い風が吹くと 激しく木々を揺らした。
それと同じタイミングで 俺は 「来い!!」と風を掻き消さんとするように言い放ち、右手を差し出した。
すると、右手の前に銀色の球体が現れた。
それは徐々に形を変えていき、はっきりとした形になった時には棍棒へと変化していた。
同じくギンも両手を前に差し出すと 銀色の球体が現れ、2本の短剣を形成する。
「うぉぉぉぉぉ!!!!!」
レオは雄叫びを上げると レオの拳は熱を発し、炎に包まれた。
一方で、レナは戦闘には参加しない。
彼女は回復魔法を得意とするため、戦闘には向かないからだ。
その為、ギンとレオがいつ怪我をしても大丈夫なように回復させるというスタイルを取っていく。
走ってレオは俺に拳を繰り出してくると 俺はレオの拳に、棍棒を叩きつけた。
すると、「ガン!!!」と鈍い音を立て、俺はレオの拳に押されて後退させられてしまうが、レオの拳の速度は減速すると やがて停止した。
止まったところを見計らってギンがレオの後方から、
X字をなぞるように斬りかかる。
レオはギンの剣を仰け反って回避、2本の剣が俺に襲い掛かった。
「うぉ!?」
俺は焦りつつも棍棒を瞬時に球体へと変化させ、盾を形成した。
金属が擦れ合い、火花が激しく散る。
間一髪で、ギンの攻撃を防いだ俺は そのまま盾で2人を吹き飛ばした。
「ぐぇ!!!」
「ぐっ…!」
2人は吹き飛ぶも空中で体勢を立て直し、地面に着地した。
「2人共大丈夫!?」
レナが2人をそう言って心配すると、
「大丈夫。回復の必要はないよ。」
「大丈夫!なんともないぜ!」
と2人はそれぞれにレナに返答した。
しかし、攻撃をしたはずの俺が2人を吹き飛ばした瞬間
「ドクン!!!!!」と俺の中ではなにかが拍動した。
その直後、目に見えるすべての景色一帯がどす黒く染まると、何者かの声が聞こえてきた。
「ワ……グ……家………」
それしか聞こえなかったが、はっきりとわかったことが一つだけある。
それはとてつもない恐怖。
俺は驚いて周りを見渡すが、景色も直っていて変わったところは見当たらない。
ギンが俺の元へと駆け寄ってくると、
「どうしたの?大丈夫?」と心配そうに尋ねてきた。
「いや……。何でもない。」
俺はそう答えるとギンは「そっか。」とだけ答えてくれた。
一方で、レナとレオが
「大丈夫ー!!! !!!!?」
と大声で叫んでいた。
俺とギンはそんな2人の元へと駆けていき、再び特訓を始めた。