全ては誰かの笑顔のために   作:桐生 乱桐(アジフライ)

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お疲れ様です

なるべく月一で投稿したかったなぁとか思ってましたがリアルがいろいろでしたので先月はできませんでした(かなしみ

いつも通りあれな出来かもしれませんが楽しんでもらえたら幸いです

今回は一名、ちょっと自作品の方からゲスト出演してます


#66 宇宙(そら)へ

土御門に連れられて当麻とインデックス、アラタと美琴の四名はとある飛行機の前に連れてこられた

ちなみに食蜂操祈にはお留守番をしてもらうことにしている

身体能力絶望的な彼女ではこういう場では動けなさそうなのと、超展開すぎてついていけていないだろう、という事情もあった

 

「…なにこれ」

 

つぶやきは美琴のものだった

そして同時にそれは、この場にいる四人全員が思っていることでもある

 

「バリスティックスライダー。学園都市の次期主力旅客機のコンペで、惜しくも敗北した、不遇の新機体ぜよ。…かみやんたちにはこれで行ってもらうぜよ!!」

 

そう言ってずびし、と土御門は空を指さす

正直行先は見当がついている

それでもなお、言葉に出さずにはいられない

代表してアラタが聞いた

 

「…どこに行くの?」

「そんなのもちろん―――宇宙(ソラ)に決まってるぜぇい!!」

 

ですよね

 

◇

 

「黄泉川さん」

 

刃と不破の二人を連れて立花眞人は黄泉川や鉄装のいる場所へと戻ってくる

黄泉川は彼の声を耳にして、そちらに振り向いた後

 

「戻ったか眞人…? そっちは…刃、と…」

「今回応援のエイムズの隊長を務めさせてもらってる、不破ってもんだ。こんな状況だが、よろしく頼むぜ」

「なるほど、アンタが刃が言ってた…」

「愛穂、来て早々だが状況が知りたい。どんな感じなんだ?」

 

刃の問いに黄泉川がちらりと通路の方を見る

そこには一体大きめな警備ロボットのようなものが鎮座しており、侵入者の行く手を阻むようにそこにいる

そして周辺には人型のような機械が何体も

 

「…気づいてるか。不破」

「あぁ。やっぱりあれは〝バトルレイダー〟だ」

 

刃と不破が頷き合う

その発言が気になったのか鉄装が彼らに向かって代表して問いかけた

 

「ば、ばとるれいだー…?」

「あぁ。本来あれはザイアの装備でな。ちょっと前にザイアのコンピュータからデータが盗まれた痕跡があったんだ。それも、あのレディリーから仕事を貰って、アイツの会社の奴が出入りした後でな」

「だが迂闊にこちらからそれらを問いかけてしまえば、勘ぐられる可能性もある。だから社長である天津の指示で、慎重に動いていたんだが…どうやら遅かったみたいだ」

 

となると、レディリーは裏でザイアからあのバトルレイダーというやつのデータを盗んで、それを盗用し、この場で使用しているということだ

 

「愛穂、道はここ以外にはあるのか」

「いんや。全部塞がれてるじゃん。ここしかないじゃんよ」

「はっ。いいじゃねぇか。その方が分かりやすい、一点突破だ」

「…不破。なんでこんな時までゴリラなんだ」

「ゴリラじゃねぇ! せめてウルフって呼べよ」

「ウルフはそんな脳筋な考えしない。…まぁ、一点突破しかないのも事実だが」

 

やれやれといった様子でベルトを巻き付ける刃に、なぜか得意げな不破もそれに倣いベルトを巻き付ける

立花眞人もまた、ユニットの側面にある穴に手を突っ込んで起動させた

 

「黄泉川さん、鉄装さん…援護をお願いします」

「あいよ」

 

三人が少し、前に出る

 

<バレット!><ダッシュ!>

 

そして刃と不破がそれぞれプログライズキーと呼ばれるモノのスイッチを押して起動させると、二人はまたそれぞれショットライザーと呼ばれる銃型のデバイスにキーを差し込んで、閉じてあったキーを開いた

 

<Kamen Rider…Kamen Rider…>

 

ショットライザーから電子音が聞こえ始め、刃はベルトにライザーをつけたままトリガーに指をかけ、不破はライザーを構えて正面の敵へと狙いを定める

 

『―――変身!!』

 

引き金を引く

 

<ショット ライズ!>

 

音声とともに放たれた二つの弾丸が飛び交う

刃の放った弾丸は彼女の周りを飛翔し、彼女の肩に当たった途端弾け飛び、刃の体に鎧として装着されていく

 

<ラッシングチーター!>

―――Try to outrun this demon to get left in the dust

 

こうして刃ユアは、バルキリーと呼ばれる仮面ライダーへと姿を変える

 

そしてもう一人の放った弾丸は、一度敵の方へと向かい当たる寸前に巻き戻って不破の方へと戻っていく

不破はそれを左手で正拳突きで弾丸を展開させ、ユアと同様に鎧を纏っていった

 

<シューティング ウルフ!>

―――The elevation increases as the bullet is fired

 

バルカン

それが今の不破の名前だ

 

「G3ユニット、着装!」

 

そしてそんな二人の真ん中で、眞人もG3の鎧を身にまとい、仮面ライダーG3としての姿を現す

バルカンはそんなG3とバルキリーを見て、改めて目の前の大多数の敵にショットライザーを構えた

 

 

「よし、いつでもいいぜ!」

「オッケーじゃんよ…! ―――突撃っ!」

 

黄泉川の言葉と同時、三人の仮面ライダーが駆け出していく

そんな三人を援護するかのように、警備員のメンバーは手にもつアサルトライフルの引き金を引いていった

 

 

 

――――――今夜は星がきれいね だからきっと …届く…!

 

 

 

同時刻

アリサのライブがスタートする

 

飛び交う警備員(アンチスキル)の弾丸

彼らを背後に突進する三人の仮面ライダー

それに対するのは、かなりの数のバトルレイダーと、四足の無人警備ロボットだ

 

◇

 

宇宙へと向かうバリスティックスライダーを視界に収め、土御門元春はそのまま心の中で呟いた

 

(頼むぜ…! かみやん、かがみん!)

 

自分たちは信じることしかできない

宇宙でのことは彼らに託すしかないのだ

 

同時刻

 

土御門とはまた違う場所にて

ステイルは宇宙へと向かうバリスティックスライダーを視界に入れていた

その傍らにはマリーベートにジェーン、メアリエの三魔女と、霧島斎堵、そしてヒビキもいた

 

「さって。それじゃあ俺たちも行きますか、少年」

「少年って言うな。…わかっている、行くぞ」

『はーいっ』

 

ステイルの言葉に三魔女がそれぞれ返事をして彼についていく

歩いていくステイルを小さく微笑みながら斎堵もヒビキも彼についていくのだった

 

 

―――中央寄せ眠れぬ夜 見上げれば星達が いつだって 聞いてくれた

「信じてるの。でも本当は怖くて…」

 涙を つたう頬に舞い降りた

  my shooting star

 

 

◇

 

鳴護アリサの歌が聞こえる

いつ何時も、いい歌だと思えるものだ

イーサーはふん、と内心で満足そうな笑みを浮かべてさてと息を吐くと

 

「お前たち。…始めるぞ」

「ようやくだね、イーサー」

「待ちに待った、ってやつだねぇ」

 

イーサーの言葉にベルウッドとリューランドが反応する

 

「あぁ、〝エンターテイナー〟の作った物語に、〝セカンドテイナー〟の不純物はいらない…!」

 

見えない何者かへイーサーはその敵意をぶつける

彼の言葉を理解しているのは、彼の仲間たちだけだ

 

希望の粒を指で弾く

(The stars twinkle in the sky)

この瞬きを 光に変え

1つ 願いよ 高空を突き抜けて!

 

◇

 

「生と死…有限と無限…」

 

レディリーは目の前で動いているホログラムの宇宙エレベーターを見やっている

それは宇宙エレベーター全てを投影しているような、かなり大きなホログラムだ

 

「すべてが交差するこの空間では、地上とは異なる法則が働く…彼らの血と熱狂は、言わば神への供物―――。その息吹は…エンデュミオンの永久の呪いを打ち破る―――!」

 

今もなお、観客の熱狂と鳴護アリサの歌声が耳に入ってくる

そうだ、これならきっと成功するはずだ

これで―――終わりにできるはずなんだ―――

 

募る想い この空 高く積み上げたなら

届くかな?…きっと届く!

to wish your happiness

 

◇

 

バリスティックスライダー内部

目の前のモニターが宇宙エレベーター全体をとらえた

しかしその宇宙エレベーター―――エンデュミオンははっきり言って異様だった

全体におびただしい魔法陣のようなものがあり、それらはゆっくりと動いてる

アラタや当麻でも、〝ヤバイ〟と直感で判断できるものだ

 

「見たことのない巨大な魔法陣なんだよ…! 地球そのものを術式の一部に取り込んでる…!」

「ね、ねぇ! あれが起動とかしたらどうなるの…!?」

「俺もよくわかんねぇけど―――ヤバイってことだけは確かだな!」

 

そんな時、スライダー内部の警報が鳴り響く

ビー! ビー! とやかましくなる音をBGMに土御門の声が聞こえてきた

 

<はーい! かみやん、かがみん! 早速だけど残念なお知らせだにゃー>

「ざ、残念なお知らせ?」

 

当麻の問いかけに土御門は<おう>と応えてから

 

<エンデュミオンに搭載された迎撃用デブリミサイルにロックオンされたぜよ>

「はぁ!? おいどうすんだよ! こっちに武器とか―――」

 

<その心配は無用だぜぇい! 一応助っ人を呼んどいたにゃー!>

「す、助っ人!?」

 

焦った当麻の言葉を遮るように、土御門が言った

 

その時、変化が現れる

土御門の言葉と同時、魔法陣のようなものが横に動いたと思ったらバリスティックスライダーのコクピットの上部に人影が現れた

土御門の予定ではここは神裂に頼みたかったのだが、諸々の事情でお蔵入りとなり、ダメもとでお願いしてみたら彼が承諾してくれたのだ

 

「…だ、誰!?」

 

当然ながら会ったことのない当麻やアラタは困惑の声を上げている

それに対して〝宝石〟のような光沢をした仮面の戦士は手に持っている銃を構えながら

 

「俺は〝ウィザード〟。まぁいつか会うこともあるだろうさ。とりあえず、あのミサイルの迎撃は任せてくれ」

 

コクピットの彼らにそう言い放ち、ウィザード*1は手に持っている銃―――ウィザーソードガンの引き金を何度か引く

ダダダダダンっ! と銃声が鳴り響き弾丸が飛び交って放たれてくるデブリミサイルを撃ち落とし爆散させていく

 

ミサイルに着弾し、いくつか誘爆もできたがやはり数は多い

とっとと蹴散らすか、と判断すると手の指輪を緑色の指輪へと交換しウィザードライバーを操作してその緑の指輪を読み込ませる

 

<ハリケーン プリーズ>

<フー フー フーフーフーフー!>

 

頭上に現れた緑色の魔法陣がウィザードを潜り抜けると、ウィザードの姿は風を司るハリケーンスタイルへと変化していた

そのまま立て続けにソードガンの手のひらを開閉させるとそれに触れる

 

<ハリケーン シューティング ストライク! フーフーフー!…>

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ウィザーソードガンから放たれる強い魔力を帯びた風の弾丸

幾度も放ったウィザードの風の弾丸はデブリミサイルを打ち砕き、砕かれたミサイルの爆発がさらに誘爆を引き起こす

 

「おぉ…」

 

その呟きはいったい誰のものだったか

そんな光景をコクピットの一行はじっと見守っていた

っていうか見守る以外できないのだから仕方がないのだが

そうこうしていると通信機のようなものが鳴り響き、おぼつかない操作でどうにかアラタがその通信を繋ぐ

 

<そんじゃ、あとは任せたぜ>

 

声の主はウィザードからだ

彼は一言そういってそのまま地球へと落下していくようである

大気圏とかで燃えないかな、と一瞬思ったが土御門の仲間なのだ、そんなのはきっと魔術で何とかしてるだろうと考えて、一行の乗せたバリスティックスライダーはさらに先に進んでいく

 

君の笑顔で また one step

だから 受け止めて

夜空に飛び交う 星屑に願い 閉じ込める

 

◇

 

バルカンやバルキリー、そしてG3の奮闘でどうにか戦えてはいるが、やはりあのサイズの大きい警備ロボットの火力は頭一つ抜けている

バルキリーは目の前のバトルレイダーを蹴り飛ばすと

 

「愛穂、援軍はまだか!」

「ちっ…このレイダー、出力でも強化されてんのか!? 俺のパワーと拮抗するとはな!」

 

近くでバルカンがまた別のバトルレイダーを吹っ飛ばし、G3がそれを援護する

このままではジリ貧ではあるが、どうしたものか―――そう思った矢先だ

 

ふと、何かが駆け抜けた

それは車椅子だった

 

「…子供?」

 

バルキリーは訝しむ

なんでこんなところに子供が?

 

「…神那賀くん…?」

 

G3がそれに気づいて小さく名前を漏らす

 

「ありがとう白井さん! 白井さんは初春さんたちのとこに!」

「了解ですの! 神那賀さんもお気をつけて!」

 

そう言って黒子の乗った車椅子は一度空間移動でその場から姿を消す

その後で神那賀は徐に一枚のメダルを取り出して、すでに巻き付けてあるバースドライバーへとメダルをセットすると勢いよくカプセルレバーを勢いよく回した

 

「―――変身!」

 

カポンと小気味よい音とともに神那賀雫の体に鎧が展開され仮面ライダーバースとしての姿を形作る

そのまま彼女はメダルをまたドライバーにセットしてレバーを回した

 

<ブレスト キャノン>

 

「続けて!」

 

胸部に展開された砲撃ユニットを展開し、それを構えながらもう二枚、セルメダルをドライバーに投入

 

<セル バースト>

 

ドライバーからそんな電子音声が聞こえ、ブレストキャノンにエネルギーがチャージされていく

もう少しメダルを入れれば威力を上げられるだろうが―――あのデカブツにはこの程度で十分だろう

 

「吹っ飛べ!!」

 

神那賀バースの掛け声とともに、ブレストキャノンが発射され大型の警備ロボットに直撃、同時に破壊され大きく爆発する

爆風を受けた多数のレイダーが吹き飛ぶ

バースはそのあとでブレストキャノンを解除し、ふぅ、と一息をつく

 

「あ、あの子って小萌せんせのとこの生徒の友達…?」

「よう。まだ生きてるか?」

 

黄泉川の背後から声が聞こえた

振り向くと時たまおでんの屋台とかでたまにで一緒になる門矢士の姿があった

彼の後ろには何人かついてきており、その中には小萌のところの生徒の姿もある

 

「援軍ってわけじゃないが、応援は連れてきた」

「応援って」

「皆まで言うなヨミカーワ。聞けば我が親友カ・ガーミンは宇宙にいると聞く。ならば地上を守るのは、親友である俺の務めだ!」

「ツルギの言葉は置いといて。事情はだいたい門矢さんから聞いた。俺たちも手伝わせてもらう」

「そのために一度お店閉めてきたからね。ね、風間くん」

「まぁね。友達が奮闘しているのなら、俺たちも力を振るわねば」

 

ツルギの言葉に天道が応え、翔一の呟きに大介が返事をする

 

「まぁそんなわけだ。俺たちも行くぞ」

 

黄泉川の肩に手を置いて士は前へと歩いていく

そして腰にネオディケイドライバーを押し当てるとベルトが巻かれそのままバックルを開く

士の言葉を皮切りに彼の後ろにいた天道たちも各々のデバイスや構えを取ってその身を変える構えを取り、叫んだ

 

『変身!』

 

あらゆる電子音声が響く中、バルキリーは呟いた

 

「…あれもみんなライダーなのか」

「俺たち以外にもいたんだな、あんな子供なのに」

 

目の前の敵に対してショットライザーを撃ちながら、バルキリーの言葉にバルカンは返す

その発言に反応したのか、バースがバトルレイダーを蹴散らしながらバルキリーに歩み寄る

 

「子供でも、選んだのは自分たちだから。…みんなと一緒に戦ってくれますか?」

「もちろんだ。…君は?」

「神那賀雫。仮面ライダーバースです」

「刃ユアだ。仮面ライダーバルキリー。…女性のライダー同士、力を合わせよう」

「俺は不破伊武だ。同じくバルカン。…当てにさせてもらうぜ」

「もちろんです! 相応の活躍を約束しますよ!」

 

<ドリルアーム>

 

メダルを再度入れてレバーを回しバースはドリルアームを展開させると再び敵へと向かっていった

そんな彼女の背中を見て、バルカンとバルキリーもG3と二人で戦っているバースの元へ加勢せんと走り出す

 

そして少し後ろにいた士たちもその変身を終えて、ネオディケイドの姿へとなっていた

隣にはカブト、サソード、ドレイク、アギトといった面々もいる

 

「警備員を援護するぞ」

 

ネオディケイドの言葉を皮切りに、駆け付けた仮面ライダーたちも戦列へと加わっていく―――

 

◇

 

「うふふっ…地上(した)は大騒ぎみたいね。でも残念―――もう間に合わな」

 

「それはどうかな」

 

地上の様子を覗き見ていたレディリーの耳に、一人の女の声が入ってくる

ちらりとそちらを見ると、そこにはこちらにハンドガンを突き付けた、シャットアウラの姿があった

 

◇

 

バリスティックスライダーは無事到着し、そのまま一行はスライダーを降りて走っていた

広い場所に出たとき、道を塞ぐように一人の男が立っているのが視界に入ってきた

 

「! 誰だ!」

 

アラタが先に言葉を言う

道を塞いでいた男がふん、とゆっくり目を開きながら腰に白いドライバーを押し当てた

 

「誰、か。敵だよ」

 

ベルトが巻かれると同時、男―――イーサーは一つのライドウォッチを取り出して、顔を形作るとボタンを押して起動させる

 

<バールクス>

 

そのままドライバーの右側にセットし、ドライバーの上部のボタンを押してロックを解除するとドライバーを百八十度回転させた

 

<ライダー タイム!>

<仮面(カメェン) ラァイダー バールクース!>

 

バールクスへと姿を変えたイーサーはゆっくりと歩み始める

 

「ここでお前らを足止めすれば、何もかも間に合わない…。ここで諸共に消えてもらうぞ」

「…クソ、時間がねぇってのに!」

 

当麻とアラタは身構えて、美琴はインデックスを守るように彼女の前に立つ

そのままアラタはアークルを顕現させようと腰に手をかざそうとした

 

「…?」

 

バールクスは一瞬、違和感を感じた

刹那、不意に当麻たちの背後の方から、オーロラのようなカーテンが現れ出でたのだ

そしてそのオーロラから〝誰か〟が跳躍しながら現れて、バールクスに向かって強襲を仕掛けたのは

 

「ぐお!?」

 

突然現れた青年はそのままバールクスを蹴っ飛ばす

唐突な展開に、アラタや当麻はついていけてない

美琴やインデックスなんかパニック状態ではあるが―――

 

「おい、行かなくていいのか?」

「! そ、そうだった! 誰かはわかんないけどありがとう! 行こう、当麻、美琴、インデックス!」

 

現れた青年の言葉にアラタはハッとする

名前も聞かないまま、四人はそのまま駆け出していく

バールクスは立ち上がりながら追おうとするが、目の前にはまたその青年が立ちはだかる

 

「…貴様、何者だ!」

「何者、か、か。いいよ、応えてあげる。―――俺は〝梓馬浩太郎〟 またの名を―――」

 

口を開きながら浩太郎と名乗った青年は一度右手を腰に、左腕の肘を曲げ構えた後右手を天高く掲げ、小指のほうを正面に持っていき、ゆっくりとおろしていく

 

「―――変身!」

 

その言葉を叫びながらおろした右手を振り払うように動かして、左手で拳を握る

眩い光が彼を包み込み、全身を変える

黒いボディに、RXとも読めるような紋様、そして真っ赤な目がバールクスを捉える

 

「俺は太陽の子! 仮面ライダー! BLACK! アール、エックス!!」

 

その両腕で、RとXを作るように動かしたのち、再度アールエックスはバールクスを睨む

バールクスはその仮面の下で驚きうろたえていた

 

「馬鹿な! なぜこの世界にお前がいるんだ!?」

「門矢士って人に頼まれたのさ。俺もあの人に、写真撮ってくれた恩があるからな!」

 

そのままアールエックスは地面を勢いよくたたくと、バールクスに向かって跳躍する

 

地上と宇宙

それぞれがそれぞれの戦場で、戦いが始まる―――

*1:
宇宙適応の魔術付与済み




梓馬浩太郎  

詳細は僕の別作品の〝その身に宿すはキングストーン〟をみて(丸投げ
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