ご注文はうさぎですか?~私はあなたあなたは私~   作:れんにゅう

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プロローグ

 まず一言、私は死んでしまった。死因はたぶん車に跳ねられての即死だと思う。女の子が車に轢かれそうなのを私は何も考えず体が勝手に動いて轢かれた...あの子は大丈夫なのだろうか....

 

 痛みはあんまり感じなかった...感じる前に死んだのかもしれない。こう思うと人はあっけなく死ぬんだね...

 

 一瞬の出来事、何の前触れも無い。ああ...こんなもんなのかと思った...

 

だからこそ疑問に思う....

 

 

 

 "なぜ私はこんな風に考えることができるのか"

 

 

 死者は天国や地獄に行くと昔から聞くけど実際に死んだ人に聞いたことではないから確証ではない事はわかっている。

 では、今自分に起こっている現象はなんなのだろうか...死んでこれまでのことを反省する時間なのか、はたはずっとこのまま何もなく体もないまま意識だけの状態なのか...死んだ人たちはこの体験をしているのか...疑問は考えるとキリがなくなってくる。

 

 さて、どうしよう...さすがにこのままはすることがなくて逆に死んでしまう...もう死んでいるけど...

 

 生きていたことに未練が無いとは言い切れないが...いや、まだ大学生真っ最中だった私に未練がない方がおかしいのか...したいことは山ほどあった...彼氏などももちろんほしいとは思った...他にもまだしたいことはあったが今ではすべて無意味になっている。

 

 

 

 

 ああ...神様...もしいるのでしたらお願いです...この私の意識だけでも消してください。このままでは未練ばかりでおかしくなってしまう。それならいっそこんなことも考えられないように本当の意味で死にたい....

 

 お願いです神様...どうか...."私を死なせてください"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間...何の前触れも無く唐突に私は違和感を感じた。立ち眩みのようなくらくらする感じが起こり吐き気のようなものも少なからず感じた。

 

 唐突なことに私は何が起こったかわからなかったがすぐ理解したのは...この何も無い状態が終わるということだった。

 

 ああ...やっと楽になれる...でもやっぱり少し怖いな...

 

 今の私に体があれば間違いなく震えているだろう...終わってほしいと思っているがやはり消えるのは怖い。

 

 せめて、もう少しいろんなことがしたかったな...

 

 だんだんと意識が薄れていくのを感じ、そろそろタイムリミットが近づいてきた。薄れていく意識の中これからどうなるんだろうという疑問は強くなっていくばかりだった。

 

 死者が行く...死者だけが知るところに行くのだろうか...そこにはどんな人がいるのだろう...

 

 私のような経験をした人はいるのだろうか...もし行けたら聞いてみよう。うん、そうしよう...

 

 薄れ行く意識の中私はそんなことを思いながら意識を閉ざした.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ココアー!本当に行っちゃうの...?」

 

 「もう決めたことで手続きもしちゃったし今更変えられないからね」

 

 「うぅ...お姉ちゃん寂しいよ~ココア~...」

 

 「姉さんは妹離れして...それにちゃんと定期的に手紙は書くし帰ってくるから...」

 

 「本当!?絶対だよ!?私からも会いに行くからね!!」

 

 「わ、わかったから...もう...それじゃあ行ってきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから15年...私はなぜだかわからないけど保登 心愛という名前をもらって生まれ変わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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