目が覚めたら知らない天井だった。
何てよく見かける一文ですが、まさか自分が体験する何て思いもよりませんでした。
辺りを見回すと木材と土で出来た部屋、自分の体は小さく縮んで尻尾とか犬耳?とか、いろんな所がモフモフになっているではありませんか。
あれれぇーおかしいなぁ、なんて某少年探偵のように頭の中で惚けてみても事態は一向に変わらず、本当におかしな事に何度か叫びそうになったのに、この体はうんともすんとも言わないのです。まさか喋れないのでは、と思わず悪態を吐いてしまうと
「チッ!糞がッ!」
────どうやら喋れるみたいです。
いや良かった、喋ることが出来なかったらこれからの生活どうすればいいのか、不安で仕方がありませんでしたが、この様子なら大丈夫そうです。
「ベートォー、ご飯よー。」
おや、女性が誰かを呼んでいます。もしかして私のことでしょうか、なるほどこの少年の名前はベートというらしいです。
とりあえず返事をしておかなければ、
「うっせぇ!クソババァ!」
────この少年は悪態しか吐けない呪いでもかかっているのでしょうか。
母親らしき人物が私に向かって拳骨を降り下ろそうとしている最中に、私はそんなことを考えていました。
▼ ▼ ▼
この体になってから数日が経ち、(結局元の世界に戻れないまま)それでも状況の整理もなんとかできました。
とりあえず今のところ理解していることは
この少年の名前がベート・ローガということ、自分が
後、この体はある程度の言動が制限されるみたいです。特に言葉の方は制限が強力らしく、見かけた人に話し掛けようとすると
『
────このように変換されてしまうんですよね。
まだ幼い年頃なのでやんちゃしてるのだと思われているようですが、これが改善されないとあらぬ誤解を受けてしまいかねません。まぁ、それは後々考えていきましょう。
それよりも!ダンジョンですよ、ダンジョン!いやぁ、年甲斐もなくはしゃいでしますねぇ。元の世界ではしがない中年サラリーマンでしたが、やはり心は少年のままということでしょうか。ドラゴ〇ク〇ストとか、そういうの大好きなんですよね。
ファンタジーの世界に来たからには魔法とか必殺技とかそういうものを使えるようになりたいです。『〇神剣!』とか、『波動〇!』とか憧れてしまいますね。
折角、狼人なんていう身体スペックの高そうな種族に生まれ変わったんですから、拳で巨大な岩を砕いたり、蹴りで大地を割いたり、そんなカッコいいことやってみたいですね!
そのためにもまずは鍛練から始めなくては!
…………まずは腕立てかな……。
はい、という事で短くてすいません、なにぶん初めてなので1000文字書くことがこんなに大変だとは思いませんでした。次回からは分量多くしていきたいです。
※今月中にもう二話ほど投稿して、来年まではいなくなる予定です。申し訳ございません。