この世界に来て二年が経ち、(結局元の世界に戻ることはなく)私は八歳になり、この世界にも慣れてきました。
この二年間私は鍛練をしてきました。最初は何をすれば良いのか分からずに、ランニングや成長を妨げない程度の筋トレ等をしてきましたが、三ヶ月経った辺りでふと、
────波動〇やりたい。
という謎の願望が込み上げてきました。
私はそのよくわからない想いを実現するためにとりあえず木でも殴って拳を強くすることにしました。
それからというもの、私は毎日近くにあった森で木を殴り続けました。朝起きておはようございますの正拳突きから始まり、夜のお休みなさいのコークスクリューまでといった感じで。
流石に素手で殴っていたら怪我をしてしまったので手に布を巻きその上に皮を巻いたグローブ擬きをしましたが、やはり手が痛く出来ないときもありましたが、そんな時は脚で木を蹴り続けました。
ですが、そんな毎日を過ごしていて親にバレないわけがありません。案の定お母さんにどうしてそんなことをしているのか聞かれましたが、流石に『波動〇がやりたいんだ!』何て言えるはずもないので、
「
とこの時はあまり変換されずにすんなりと伝えることが出来たと内心感激していたのですが、母さんの反応がないので顔を見ると、こちらも大変驚いた様子で目を見開き、終いにはポロポロと涙を流していました。突然のことに私はその光景にオロオロしていると、
「やっと呼んでくれた。」
…………えっ?
「ベートが遂に私のことをお袋って、母さんって呼んでくれた‼」
…………………………えっ?
「ねぇあんた!ベートが!ベートが私のことをお袋って!」
「何だって?!ベート!お父さんだぞ!ほら、お父さん!呼んでみてくれ‼」
「ベート!もう一回お袋って言って!ほら‼」
──ちょっと、何コレ!面倒くさい!えっ何、ベート君は今までお父さん、お母さんって呼んだことなかったの?!何なの?!呪いでもかかってるの?!
「アァ!もう!黙りやがれクソがぁ!」
といった具合にあの時ばかりは私も混乱してしまい、色々と大変でした、両親たちがテンションがおかしくなって、村中の人を呼んで村全体がお祭り騒ぎになったときはどこか遠くの世界が見えた気がします。
そんなこともあってか私は誰にも邪魔されず、時には応援されながら木を殴り続けました。その甲斐もあって私は拳を使って三発、脚ならほぼ一発で木を殴り倒すことができるようになりました。
────結果、村にあった森の半分が消滅しました。
いやぁ流石に怒られちゃいましたね、三割越えた辺りから流石にやり過ぎかなぁって思いはしましたが、なんか楽しくなってきてしまい、止められなくなってしまったんですよね!
最近は少しもの足りなくなってきて、これ以上木をたおすのも気が引けるので
───波動〇といったらやっぱり遠距離からでしょ!
と思い、拳圧で木を倒せないものかと少し離れて拳を振るうようになりました。まだうまくいっていません。
そんなことをしていたら昨日お父さんがオラリオ行きの
母さんはまだ早いと反対していましたが、これ以上森を破壊されたら困る、いっそダンジョンでモンスターを相手にしてくれた方が良いんじゃないかと説得され、オラリオ行きを認めてくれました。それで良いのか我が母よ。
しかし、これでダンジョンに行けることになりました。
待ってろよダンジョン!俺の波動〇習得のための礎になってもらうからな‼
ちなみに行くときに両親に行ってきますって言ったら気絶してた。
少しだけ分量が増えました。
200文字くらい……。
次回からはオラリオに行くので原作キャラ達との絡みも増え、それに連れて文字数も増えるんじゃないでしょうか。すいません
ちなみにこの作品でのベート君は原作時点で十九歳ということにしています。つまりアイズたんの三つ上、エイナさんと同い年ですね。
作者がベート君はエイナさんより年下ということはないんじゃないかな、という独断の下進めております。
ご了承下さい。