『兄』の幻想郷   作:春夏秋冬(fnan)

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投稿が遅くなって申し訳ありません………
これからは投稿ペース上げていきます。


〜第2話《霊夢》〜

「ふぁぁぁ、今日も寒いわねぇ」

今日は月曜日か……里に買い物にでも行こうかな、そう思いながら体を起こすと何やら調理場のほうからいい匂いが漂ってきた。

「おはようございます、霊夢さん」

そう言って笑顔を見せてくれたのは、最近うちに住むようになった「さき」という子供だ。

「さき、朝食を作ってくれたの?」

さきは笑顔で返す。

「はい!霊夢さんが幸せそうに寝ていたので…起こすのをためらってしまって……」

「ふふっ……ありがと」

お礼を言って顔を洗うために外に出ようとすると、見知らぬ顔の男が立っていた。

「どちら様かしら?」

男を良く観察する。

見た感じ妖怪ではないようだけど……

見た目は20代半ばほど、里で一般的に着られているような格好をしている。特徴が無いために怪しく感じられる。

「私は八雲紫様の指示で参った式にございます」

紫の式?だとすると何故藍を使わないのか疑問が湧いてくるわね……

「これを」

これは……紫の扇子?かしら……だとするとコイツは本物……?うーん……

とりあえず信じておくことにするかね……

「紫様より伝言がございます」

紫からの伝言……本人や藍が出向いて来ないということは忙しいのか、それともめんどくさがってるだけか……

「『古より伝えられし災厄』がもうじき訪れるかも知れない、人間妖怪の区別なく幻想郷を束ね、災厄に備えよ」

男は紫の声でそう言った。

『古より伝えられし災厄』?何のことかしら?

「詳しくは阿礼の者に」

阿求が何かしらの情報を持っているのか。

「以上でございます」

「え?これだけ?」

わざわざ式を使って伝えるのはこれだけなのか……

「はい、紫様は今地底に向かっています」

地底………そこに『古より伝えられし災厄』があるのかしら?

「博麗の巫女にはもし紫様が『古より伝えられし災厄』を抑えられなかった場合のために準備をしておいて欲しい、ということです」

「と、言われてもねぇ…………」

「紫様は最低でも4日は抑える、と仰っておられました。その間に『災厄』の情報を集め、出来うる限りの力を集め、備えなければなりません」

期限は4日間か……曲者揃いの幻想郷を束ねるには短い……

「私のような者が、天狗、守矢、命蓮寺、仙人達の異界、竹林などの場所に向かって同じような伝言を伝えています」

天狗はまだ分かるけれど、守矢や命蓮寺に仙人、宇宙人の力まで借りるとは……かなり切羽詰っているようね……

「では、ご武運をお祈りしております」

男はそう言うと2羽のカラスになって飛んでいった。

「霊夢さーん、ご飯出来ましたよー」

さきの声が聞こえる。

「今日から忙しくなりそうねぇ……はぁ……」

ひとまず腹拵えをしたら阿求の所に向かおうかしらね。

 




ここまでお読みくださりありがとうございます。

前回の第1話に比べ半分程の分量になっています、特にこれといって字数を決めて書いてるわけではないのでこれからも上下すると思います。

次回は過去編を投稿します。
偶数話の次は番外として過去編を投稿しようと考えています。

では、次回をお楽しみに〜
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