「さき、ご飯食べたら私は出かけるけど、どうする?」
「私は洗濯とか掃除とかしておきます」
「そう、いつも言ってるけど妖怪には気を付けなさいよ」
「はい!」
今日の朝ごはんはご飯に卵焼き、味噌汁、唐揚げだ。
「さきの作る料理は何でも美味しいわ」
「えへへ、ありがとうございます!」
うむ、可愛い。
などとやっていると魔理沙が来た。
「よう霊夢、遊びに来たぜ」
「あら魔理沙、嬉しいことに今日は出かけるからあなたとは遊べないわ」
「えー、なんだよ折角来てやったのに」
「まー、貴方もついてくればいいんじゃないかしら、異変の匂いがするわよ」
「ほうほう、なら私もいくぜ!」
「まずは阿求んとこに行くわよ」
「ん?何でだ?異変が起こってるとこ探して元凶を叩けばいいだろう?」
「その話はおいおいするわよ、とりあえず移動しましょう」
「おう」
歩きながら紫の式からの伝言について話す。
魔理沙も流石に驚いたみたいだけど、いつも通り「楽しそうだな」って笑っている。
しばらく歩いていると早苗を見つけた。
「あら、霊夢さんに魔理沙さん……お2人も紫さんの式から話を聞いたんですね」
「私は霊夢から聞いたけどな」
「早苗も聞いたのよね、あとは妖夢と咲夜辺りも来てくれるかしら?」
「だろうな、でも紫でさえ4日抑えるのが限界な相手を倒せるのか?」
「楽しそうに笑いながら何を言っているのかしら……」
「ふふ、相変わらずで安心しました」
まぁ、いつも通りにやるのが一番だろう。
ようやく阿求の家に到着した。
用件を伝えると阿求はすぐに出てきてくれた。
「『災厄』、ですか……伝承に残っている中で私が覚えている限りだと……」
阿求の話を要約するとこんな感じだ。
・もともと『災厄』とは博麗家に伝わる予言の1つである。
・『転生者』と呼ばれる人物がこれを倒す。
・『災厄』が現れるタイミング、詳細な能力は不明。予言には「圧倒的な力を持つ」とだけあったらしい。
「情報が少ないわね……」
「出現を予言した人物が打倒されることも予言していた、というのは大きいな」
「だとすると『転生者』を探すべきでしょうか?……確認しておきますけど阿求さんではないんですよね?」
「違います。『転生者』は博麗を名乗るそうですから」
それに、と阿求は続ける。
「『転生者』は完璧な記憶を有して転生するそうです、それと比べると私が転生しているとは到底思えません……」
阿求と別れた私たちは里の中を歩いていた。
『転生者』の件以外には有益そうな情報は得られなかった、まだまだ『災厄』に関しては何も分からない。
「にしても何も分からなかったなぁ」
「ですねぇ」
前方から妖夢が歩いてくるのが見えた。
「あら、妖夢、あなたも異変解決?」
「はい、皆さんはもう阿求さんのとこに行かれたのですか?」
「行ってきたけど、特には情報得られなかったぜ」
「『転生者』ってのが唯一気になりますけどね」
「……」
妖夢が急に押し黙った。どうしたのだろう?
「それって、変じゃないですか?」
「「「えっ?」」」
「だって、紫さんの式はこう言ったんですよ、『詳しいことは阿礼の者に』」
「……!?」
そうか、紫は『災厄』のことよりも『転生者』の情報を知って欲しかったんだ。
「つまりは阿求の知り得る情報の中に、今回の異変において紫が最も重要だと判断することが含まれている、ということかしら」
「なるほどな」
「なるほど……」
もしかしたら、『転生者』が居ないと『災厄』には勝てないんじゃないだろうか。
「『転生者』は博麗を名乗る、って阿求が言ってたな……神社の中にそれらしき情報は無いのか?」
「分からない……探してみる必要があるわね」
「じゃあ、次は博麗神社で『転生者』の情報探しですね!」
「私も一緒に行きます」
「よし、じゃあ行くわよ」
「「「おー!!!」」」
……『転生者』という言葉を使う度になんだかゾクリとくるこの感覚は何なんだろう。
……私は、『転生者』について何か知ってるんだろうか。
会話多すぎた……
次回は過去編です、さとり視点になると思います
ではまた( ̄^ ̄ゞ