バカとテストと召喚獣 ~たった5人のSクラス~   作:黒炉

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第18問

「僕も、穂乃香に賛成かな?」

 

穂乃香に続いて明久もFクラスに協力すると言い出す。当然、反対派の竜と優希は驚く。それもそのはず、美波の暴力で一番被害を被ってるのは明久なのだから。

 

「何だかんだ言っても、島田さんは僕の友達だし、雄二も秀吉も、ムッツリーニも、姫路さんもね。だから困ってるなら、助けてあげたいんだ」

「けどよ……」

「それが吉井君のいいところなのかもしれないけど……」

 

穂乃香が好きになった明久も、こうやって困っている誰かを放っておけない明久だった。ここで明久が美波に協力すると言ってくれたことに、穂乃香は嬉しく、誇らしい気持ちになる。

 

「美波ちゃん、私も明久君も頑張るから。いいですよね、代表」

「勿論です。私も助力させていただきますよ」

 

穂乃香は土下座から顔をあげた体勢の美波の目を見ていい、そのあと、(一応)クラス代表の確認を取る。静真も美波に協力する姿勢であり、これでSクラス5人のうち、3人が美波に協力しようと言っていることになる。

 

「優希ちゃんも竜さんもいいよねっ」

「う……」

「私たち、穂乃香にはかなわないわよね……」

 

穂乃香は目を輝かせて竜と優希に聞くと、二人はこんな目をキラキラさせている無垢な生物の頼みを断ることができず、今年のSクラスはFクラスとの合同で清涼祭に臨むことになった。

 

 

 

               ☆

 

 

 

「というわけなのですが」

「断る」

 

数分後、Sクラスの教室に雄二、秀吉、ムッツリーニを呼び(それ以外のメンツは静真に襲い掛かかりそうな雰囲気であり、瑞希にはこの件は極秘なので呼ばれなかった)、先刻の会話の内容をFクラス代表の雄二に伝えるが、雄二はSクラスとの合同の出し物の提案を断ってしまう。

 

「ちょっと、坂本!」

「島田の言いたいことはよく分かる。姫路に転校してほしくないのは俺も一緒だ。だけどな、これは俺達Fクラスの問題だ。Sクラスの連中に口を出される筋合いはない」

 

雄二はこれ以上Sクラス(というか、明久)に借りを作りたくないため、Sクラスの申し出を断る。が、事情を知った秀吉やムッツリーニは雄二とは意見が違う。秀吉とムッツリーニは雄二の説得にかかるが、

 

「雄二よ、くだらぬ意地を張らずに協力してもらえってはどうじゃ?ワシらだけで姫路の転校を阻止できるとは思えんぞい」

「………姫路がいなくなって一番困るのは雄二」

「んなこたぁ分かってる」

 

雄二が動く気配はない。美波としては、(主に頭脳に問題のある)40数名のクラスメイトよりも、Sクラスメンバーに助力してもらう方が的確だと考えており、なんとかして雄二に『YES』と言わせたいのである。

 

「……俺、やっぱ坂本嫌いだわ」

「俺もお前は嫌いだよ、正論熱血野郎」

「ンだとA級戦犯」

 

挙句の果てには竜と雄二がにらみ合いを始めてしまう始末。秀吉と優希によって取り押さえられたが。

 

「どうしましょう、島田さん。SクラスとFクラスの合同出店となれば、この教室を使うくらいはできるのですが」

「お願い、坂本。瑞希の為なの!」

「……チッ、しゃあねえな。明久、ちょっと来い」

 

雄二は舌打ちをすると、いくらか妥協することにした様子。だが、なぜだか明久を連れ出そうとする。

勿論雄二は明久にとって天敵的存在。穂乃香がそんなことを許すわけもなく、

 

「坂本君、明久君には手を出させないから」

「安心しろ。別に殴ろうってわけじゃない。……それもいいかもな」

「ほらやっぱり!」

 

雄二はあくまでこの合同出店に関する話し合いだと主張するが、つい本音がこぼれてしまう。

 

 

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