第21問
「あの、坂本君、本当にやるの?」
「あんまり気が進まないんだけど……」
「ああ。それなら、うまくFクラスの連中を煽れるからな。それに、邪魔しそうな明久も沈められるしな」
穂乃香と優希は、極めて丈の短いスカートのメイド服を身につけており、まず、ムッツリーニが太股の魅力によって血に沈み、さらに顔を赤らめた穂乃香のモジモジとした動きによって明久も血に沈んだ。
「でも、なんだかFクラスの人たちの気持ちをもてあそんでるようで、気が進まないし……」
「そうよね。いい気持ち、しないのよね」
「確かにそうだな。お前達の言いたいことも分かる。恋愛ってのはとても素敵な感情だし、こういう風に利用するのはよくないよな」
穂乃香と優希に言われると、さすがに雄二も何か感じる物があるのか、いきなり手のひらを返したようにさっきまでと正反対のことを言い出す。
『雄二が素敵な感情だって。何か変なものでも食べたのかな?』
『さあ、坂本、策士だし、あれも演技かも』
『いや、雄二は恥になるようなことは作戦であっても絶対に言わないと思うのじゃが』
『………ついに頭がイカれたか』
「聞こえてるぞ、お前ら」
明久やFクラスメンバーは、雄二の台詞から雄二の頭を心配するが、意外なことに雄二は極めて正常である。
「そうだな、霞や小井草の言うとおりだ」
「じゃあ」
「けど、安心しろ。アイツらの知能は人間以下だから、弄ばれてもわからん」
雄二はFクラスの連中の知能が人間以下であると言い切る。
「って、そんなことないからね!?ね、皆!」
穂乃香は雄二の言うことは決してないと言い、周囲に賛同を求める。
「そうですよ!皆、優しい人たちです!」
瑞希だけは穂乃香に賛同するが、
「ゴメン、穂乃香。Fクラスの連中って、正直僕よりもバカな連中ばかりだと思うんだ」
「否定はできないわよね……」
「嫉妬で襲いかかるような連中じゃからのう……」
「………人間というよりけだもの」
「キミもね、土屋君」
「………!?(ブンブンブン)」
「俺も、フォローのしようはないな……」
龍や優希も含めた全員が雄二の方に賛同してしまう。
「「そんな……」」
「というか、穂乃香、貴女、姫路さん色に染まってるわよ?」
まあ、穂乃香も根は優しい少女なので、Fクラスの連中を信じてい舞う気持ちは理解できないものでもない。
「はぁ……。まあ、信じるのは悪いことじゃないけどね」
「そうだな。ところで優希、この後、その格好で飯でも―――――――嘘、ゴメン、ちょ、蹴るなよ」
竜はここぞとばかりと言いたげな表情でちょっとエロい格好の優希を口説きにかかるが、脛を蹴られた上に、足の親指を踏みぬかれてしまう。
「何やってんだ?坂上と小井草は……まずいな、奴らが戻ってきた。霞と小井草以外は撤退するぞ」
雄二は階下からFクラスの連中が戻ってきたのを確認すると、準備ができている穂乃香と優希以外に隠れるように言う。