「それで、話って何?ムッツリーニ」
ムッツリーニに呼ばれ、教室の外に出てきた明久と穂乃香と秀吉。
ムッツリーニはかなり神妙な顔つきで3人の方を向く。
「何があったのじゃ、ムッツリーニよ」
「まさか、姫路さんの転校に関係があるの?」
いつになく真剣な顔つきのムッツリーニに、穂乃香と秀吉も思わず神妙な顔つきに。そして、ムッツリーニが、その重い口を開き始める。
「………お前らは、俺達が何をやるか知ってるか?」
「ええと、確か中華喫茶だったよね、穂乃香」
「うん。それで、皆Sクラスの内装をそれっぽくしてるんだけど……」
唐突に聞かれ、明久と穂乃香が答える。が、秀吉だけはムッツリーニの台詞から何かを想像したようで、一つの結論にたどりついてしまう。
「……ワシ、ムッツリーニが何と言おうとしとるのか分かったのじゃ」
「え?何、何なの?」
秀吉が、かなり嫌そうな顔をしながら言う。穂乃香はムッツリーニのことをそこまで詳しく知らないため、さっぱり理解できないが、明久は秀吉の表情からなんとなくだがムッツリーニの考えを推測出来てしまう。
「……待って、そういうことなら、僕は必要ないよね?」
「待つのじゃ明久よ。この場で該当するのは霞だけではないかのう?」
「だから何なの!?何で私が話題になってるの!?」
明久と秀吉は完全にこの後のムッツリーニの台詞に予想がついてるので、何なく会話が成立しているが、穂乃香だけが取り残されてしまっている。
「………頼む、明久、秀吉、霞。清涼祭でチャイナドレスを着て欲しい……!!」
「「やっぱりか(じゃな)!!」
「それが予想で来てるってすごい!!」
ムッツリーニは血の涙を流しながら土下座して懇願するが、明久と秀吉は半分呆れ名がらツッコみ、穂乃香はそんな3人の関係に驚愕する。
「というか、秀吉と穂乃香はともかく、何で僕まで!?」
「………明ひ……アキちゃんは秀吉の20%くらいの相場で取引されている」
「何だとぉ!?い、いつの間に!?」
明久は自分は関係ないと逃げ出そうとするが、自身の女装姿がかなりの高値で取引されているという事実に膝をつく。
「のう、ムッツリーニ。ワシの写真なぞ、本当は、買う者はおらんのじゃろう?さっきのは明久を逃さぬための嘘なんじゃろう?」
「………秀吉の写真は大体1枚500~1000円くらいで取引している」
「そ、そんな、バカなことが……」
続いて秀吉も逃げようとするが、リアルな金額を出されてなす術もなく沈没。
「土屋君、私、胸もないし、見ててもつまんないよね?」
「……霞は普段、新校舎の方に出てこないから、たった一枚の写真が5000円くらいで取引されることも」
「そ、そんなに!?はひゅぅ……」
穂乃香は初めて自分の凹凸のないスタイルに助けられたと思ったが、想像以上の希少価値に撃沈してしまう。
中間テストの一週間前なので、テストが終わるまではSクラス以外の投稿は止めようかと……(Sクラスは書き溜めがあるので)。