「……玲さん?」
「何ですか、アキ君?」
「お願いですからそのナース服をしまってくださぁぁぁい!!」
ナース服片手に静かに笑い、その目だけが灼熱の炎に包まれている玲を見て、全力で土下座する明久。はたしてこの人は本当に明久の姉なのだろうかと、かなり不信感を丸出しにしている穂乃香もセット。
「アキ君、姉さんはアキ君のことが“一人の異性として”大好きですから」
「それは果てしなく困るんだけど!?」
「ていうか、いい加減に明久君いじりはやめてください!?」
が、そんな明久と穂乃香を目の当たりにしても明久いじりをやめる気配のない玲に明久だけでなく穂乃香までもが耐えられず、玲に屈服してしまう。
「そうですか。せっかくアキ君が女の子を連れ込んで思うがままに蹂躙しようとしてるので、せめて姉さんがアキ君を男の子にしてあげようと」
「そこまで―――!!そこから先はピー音はいるから!」
おまけにこんなことを口走る始末。誰かこの人の暴走を止めてください。
「って、明久君!?思うがままに蹂躙とかって部分は否定しないの!?」
「はっ!?思わずそっちまでツッコミが回らなかった!?ま、待って穂乃香、別にそう言うことに興味がないとは言わないけど、そう言うつもりじゃないからね!?」
完全に玲のペースに巻き込まれ、細部までツッコミが回らなくなってきている明久。必死に言い訳するが、穂乃香がそれにリアクションする前に、
「『興味がないとは言わない』?アキ君、ちょっといいですか?」
「え?何?何を―――――――ガフッ、ゴフ、ゴハ」
明久の放った一部の台詞に反応した玲が、「ちょっといいですか」と称してグーでビンタを始める。
当然、明久愛護団体会長の穂乃香がある意味でのDVを許すわけがない。
「ちょっと、何してるんですか!?明久君はサンドバッグでもグラ〇フの一般人でもないんですよ!?」
「その例えは無理があるんじゃない!?」
ここにきて何故かいきなりボケ始める穂乃香。けして作者がグラ〇フで一般人吹っ飛ばして楽しんでるからとかではない。
「……アキ君、女の子から庇られたので追加20発です」
「え?ちょ、それ僕関係ない―――――――のあっ、ぐおっ、げふ」
どうやら玲は明久が穂乃香に庇ってもらったのが気に入らなかったらしく、(グーを用いた)ビンタの回数を追加する。