バカとテストと召喚獣 ~たった5人のSクラス~   作:黒炉

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第47問

『おい、どういうことだよ!!』

 

Sクラスの教室の中から、怒号が聞こえてくる。

 

教室の入り口のドアに手をかけていたところだった明久と穂乃香は、その大声に慌てて、状況を確認しようと急いで教室の中に入ってくる。

 

「おい、何か言うことあるだろうがよ」

「お前のせいでズボン汚れただろうが」

「そ、そんな、そっちがやってきたんだろ……ぐっ!?」

 

中では、FFF団会長の須川亮――――だと思うが、穂乃香の記憶にちゃんととどまってはいなかった――――がソフトモヒカンとハゲの二人組に絡まれていた。学年色からして3年生だろう。

どうやら、注文の料理を運んでいる際に何かの不手際で坊主にぶっかけてしまったようだ。

 

「おう、このシャツどうしてくれんだよ?この店が弁償してくれんだよな?」

「お前は知らねーだろうけどな、コイツのは特注品で無茶苦茶高えんだぞ?ズボンと靴と合わせて5万するんだよな?」

「どう見たってただのYシャツ……ぐぁっ!?」

 

二人組が付けるテキトーにもほどがある因縁に、亮が反論しようとするが、モヒカンの方に鳩尾を殴られて悶絶する。

それを見ていた明久と穂乃香が亮に駆け寄る。

 

「須川君、大丈夫!?」

「何でこんなことするんですか!?」

 

穂乃香は亮を抱きかかえ、明久は二人組に喰ってかかる。

 

「ああ……霞さんに抱かれてる……このまま死んでもいい……」

「穂乃香、それ、落としていいよ」

「うん」

「あがっ(ガスッ)」

 

が、バカはどこまで行ってもバカなのでとりあえず現状見捨てることに。

 

「(おい、霞さんが離れたらすぐに刈るぞ)」

「(ああ、刈るぞ)」

「(そうだな、刈るぞ)」

 

そして裏では亮の命を刈り取ろうとFFF団が蠢いている。

 

「何をするんだだって?ソイツが俺のYシャツを汚しやがったからぶべらへぇ!?」

 

メッチャ黒い笑顔で笑うハゲ。そして飛んでいく腹黒いハゲ。

その隣には思いっきり拳を振り切った雄二が。

 

「何かご不満でもありやがりましたか糞野郎」

「いや、不満も何も俺の連れがぶん殴られたんだが……」

「ああ、あのハゲなら言いがかりつけやがるから黙らせた」

 

それいいのかFクラス代表―――――!?と明久、穂乃香、亮が心の中でツッコむ。

が、当の雄二は自信に満ち溢れている。

 

「言いがかりじゃねえ!現にアイツの制服は汚れてるだろうが!」

「お前が須川の足を引っ掛けたんだからな。当たり前だろ。ここは天下のSクラスだぞ?監視カメラでちゃんと確認済みだ」

 

と、次々に二人組の悪行を暴露する雄二。話を聞いていて、実際にモヒカンが亮の足を引っ掛けるところも見ていた他の客が、二人組を指さしながらあれやこれやと言い始める。

 

「くっそ……覚えてろ!」

「あだだだ!引きずるな常村!あがっ、ちょ、ぐべ!?」

 

みじめな捨て台詞をのこして、モヒカンが撤退を開始、ハゲはモヒカンに引きずられていくが、2階から1階に下りる階段で断末魔を上げる。

 

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