バカとテストと召喚獣 ~たった5人のSクラス~   作:黒炉

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へもそなさん、ガッサン4246さん、月の大神さん、Akihisaさん感想ありがとうございました!


第52問

「坂上、ここはやめよう」

「どうしたんだ坂本。綺麗なお姉さんがいっぱいなんだぞ」

 

欲望に忠実なバカ二人が殴り殴られ停滞している2年Aクラスの出し物『メイド喫茶 ご主人さまとお呼び!』の前。

どっちがご主人様なのか若干微妙だがそこは気にせずスルーしていこう。世の中スルースキルは大事なのだ。

 

「何してるのさ、雄二、竜」

「二人とも、何してるの?」

「男同士が絡んだって気持ち悪いだけよ」

「「誰がだッッ!!」」

 

少し遅れてやってくるSクラスのメンバー達。ちなみに静真は店番中。客はほとんどいないのだが。

 

「そっか。ここって坂本の大好きな霧島さんのいるAクラスだもんね」

「坂本君は、『つんでれ』なんですよね」

 

さらにやってくる二人があられもないこと(注:本人談)を言う。雄二は全力で否定するが、事情をよく知らない3人は『霧島さん』という単語に首をかしげる。

 

「霧島さんって、あの、霧島さん?」

「成績優秀才色兼備の?」

「学年主席のあの霧島さんが?」

 

上から、明久、優希、穂乃香である。

そして3人全員が、

 

「「「こんなゴリラを?」」」

「誰がゴリラだ!?」

 

毒を吐く。

 

「ほら、さっさと行くわよ」

「あ、待って優希ちゃん」

「お前ら!?」

 

挙句はリアクションすらスルーときた。まあ、雄二だし大した問題ではないんだけど。

 

「……お帰りなさいませ、ご主人様にお嬢様」

「わっ」

 

さっそうと音もなく現れた黒髪の美少女。いきなり現れたその少女、霧島翔子に、穂乃香は一瞬驚いて声をあげてしまう。

 

「………チッ」

「今夜は帰らせません。ダーリン♥」

 

ひゅーひゅー。

 

「奥さん、聞いた?ダーリンですって」

「あらあら、熱いわねぇ」

 

いきなりおばさん口調で冷やかし始める明久と竜が、雄二の拳の餌食になるがスルー。

そんなバカどもを無視して、穂乃香たちは翔子に案内されて席に着く。

 

「……こちら、メニューになります」

「……私、ふわふわシフォンケーキで」

「あ、私もそれで」

「ウチも」

「私もそれでお願いします」

「葉月も!」

 

いつの間に!?今の間に。そんなやり取りが一瞬展開される。

全員がAクラスお勧めのメニューにしたところで翔子が、

 

「……ご注文を確認します。ふわふわシフォンケーキが6つ、メイドとの婚姻届が一つ、おいしいメイドが一つ。以上でよろしいでしょうか。しばらくお待ちください」

 

と言い残して言った。

 

「おい待てよろしくねえぞ!?」

「逃がすか坂本ォ!!」

「待て雄二ィ!!」

 

いつの間にか向こうで乱闘を繰り返している3バカだったが、

 

『ここの接客の仕方は最高だなぁ!!』

『Fクラスのバカどもとは次元が違うぜ!』

 

そんな怒号が聞こえ、一時休戦となる。

 

 

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